概要
PendoのSalesforceインテグレーションでは、PendoのアカウントオブジェクトもしくはPendoの訪問者オブジェクトとSalesforceオブジェクトの間で、双方向でのデータ同期が行えます。このインテグレーションは24時間ごとに自動更新され、両システムのアカウントの1対1での対応が可能になるため、ユーザーはSalesforceとPendoの間でのデータのプッシュやプルができるようになります。このインテグレーションが行われると、Salesforceの属性で絞り込んでPendoガイドをターゲット設定したり、Salesforceオブジェクトを使ってPendoデータを組織のより広範なプロセスに組み込んだりすることができます。
プル
Salesforceプルで、SalesforceからPendoにデータを取り込むことができます。
同期可能なデータ
PendoのSalesforceインテグレーションでは、Salesforceオブジェクト内に存在するすべてのデータを同期できます。必要なSalesforceのフィールドを選択すると、そのフィールドがPendoのアカウント(Account)オブジェクトもしくは訪問者(Visitor)オブジェクトに取り込まれます。2つのデータソースを接続するためには、Pendo側とSalesforce側の両方で、1対1で対応するキーが必要となります(「salesforce ID」や一致する「訪問者(Visitor) ID」など)。
プッシュ
Salesforceプッシュでは、Pendoのアカウントレポートや訪問者レポートのデータを毎晩Salesforceに「プッシュ」できます。これにより、Salesforce内でPendoデータをワークフロー、タスクの生成、通知の送信、レポート作成、サードパーティとのインテグレーションに活用することができます。次のように、Pendoを組織内で活用できます。
- アクティビティが一定量以下になると、カスタマーサクセスにタスクを作成
- PendoのデータとSalesforceの既存のサポートデータを統合して健全性スコアを作成
- サードパーティのマーケティングツールの利用
要件
- Pendo Proパッケージ、もしくは1回以上のPendoインテグレーションキーの購入
- Pendo管理者アクセス
- Salesforce管理者アクセス
- Salesforce Enterprise、Salesforce UnlimitedへのAPIアクセス、もしくはAPIアクセスが追加されたSalesforce Professionalへの有償アップグレード
ヒント:このインテグレーションをPendoのサブスクリプションに追加する必要がある場合は、Pendoの担当者までご連絡ください。
設定手順
既存のインテグレーション設定が機能していることを確認する
注:Pendoの管理者がファシリテーターとして必要です
- Pendoで、データマッピングのページ([インストール設定(Install Settings)]の下)に移動します。
- 同期が正しく動作するかを確認します。3つの緑色のチェックマークが表示され、最終同期の日付が表示されます。
- 何か問題が生じた場合、もしくはSalesforceインテグレーションの設定でお困りの場合は、サポート(help@pendo.io)までお問い合わせください。
認証されたユーザーと設定のマッピングを確認する
- [Salesforceで認証(Authenticate with Salesforce)] をクリックします
- APIにアクセスできるSalesforceユーザーを確認します
- アカウント(Account)と訪問者(Visitor)の両方にマッピングされているSalesforceオブジェクトを確認します。この情報にアクセスするには、[設定とマッピングのテスト(Setup & Test Mapping)]をクリックします。
新規でPendoアカウントレポートを作成する
ほとんどのお客様は、PendoアカウントのデータをSalesforceアカウントにプッシュしたいと考えています。Salesforceでは連絡先が重複していることが多いため、訪問者(Visitor)データをプッシュするのは少々困難な場合があります。まずはアカウント(Account)から始めることをお勧めします。
- Accountレポートにアクセスし、[Create New Report (新規レポート作成)] をクリックします。
- レポートを設定します。[セグメント(Segment)]を[全員(Everyone)]に設定することをお勧めします。理由は、デモ用、テスト用、社内用のアカウントでは、Salesforceのレコードが一致していない可能性があるからです。一致するものが見つからなくても、問題はありません。
- [日付範囲(Date Range)]を選ぶ際には、目的を考慮してください。昨日のデータは必要でしょうか?昨日のアクティビティに基づいて何かをトリガーするなら、必要かもしれません。後でSalesforceのカスタムフィールド名に使用できるように、日付範囲をメモしておくこともお勧めします。
- レポートを作成し、Salesforceシステム管理者用のサンプルの.csvファイルを用意します
簡単な設定作業をSalesforce管理者に依頼する
同期を構成する手順については、Salesforce管理者にお問い合わせください。以下は、Salesforceシステム管理者に送信するメモの例です。
[SFDC管理者名]様
使用中のツールであるPendoについて、Pendoのデータを毎晩Salesforceと同期させたいと考えています。安全性は確認済みです。以下が、この件に関する依頼事項です。
まず、次のAPIユーザーが書き込み権限を持っていることを確認する必要があります。このインテグレーションは名前空間フィールドのみで動作するため、問題が起きることはありません。[認証済みユーザーのメールアドレスを記入]
[マッピングされたオブジェクト名を記入]オブジェクトで、3つのカスタムフィールドを作成し、それぞれのフィールド名の前に「Pendo」を付けます。問題の発生を防ぐため、インテグレーションは「Pendo」フィールドに限定されています。以下のラベルの使用をお勧めしますが、「Pendo_」さえあればフィールド名は自由に付けていただいて構いません。大文字と小文字は区別されることにご注意ください。
また、データタイプがわかるように、.csvファイルを添付しました。
ご不明な点がありましたら、help@pendo.ioまでご連絡ください。
プッシュを設定する
- レポートページのSalesforceプッシュの横にある「設定(Set Up)」をクリックします。
- 必要なPendoのカラムをSalesforceのフィールドにマッピングします。利用可能なSalesforceのフィールドのリストは、フィールド名の前に「Pendo_」が付いているフィールドに限定されていることに注意してください。
データのマッピング
インテグレーションでデータをマッピングするには、Salesforceのフィールド名とPendoのフィールド名を対応させます。
注:インテグレーションが正しく機能するためには、PendoとSalesforceをリンクするために選択したキーフィールドに重複がないことが重要です。
マッピング設定を確認する
- アカウント(Account)と訪問者(Visitor)の両方にマッピングされているSalesforceオブジェクトを確認します。この情報にアクセスするには、[設定とマッピングのテスト(Setup & Test Mapping)]をクリックします。
サポート対象データタイプ
Salesforceプリミティブタイプ:Pendoメタデータタイプ
- "int": "integer"
- "string": "string"
- "boolean": "boolean"
- "date": "date"
- "datetime": "time"
- "double": "float"
Salesforceフィールドタイプ:Pendoメタデータタイプ
- "combobox": "string"
- "currency": "float"
- "email": "string"
- "id": "string"
- "multipicklist": "string"
- "percent": "float"
- "phone": "string"
- "picklist": "string"
- "url": "string"
- "number": "integer"
上記以外のデータタイプはサポート対象外です。
現在、PendoはLookup Type、Record Type、Address (Workaround)、Hierarchy、Content(20)、URL(255)の各オブジェクトタイプに対応していません。
技術的なトラブルシューティングと注意事項
エントリの重複
- エントリが重複しているということは、同期によってPendoの特定の訪問者IDに対して、対象フィールドと一致するSalesforceオブジェクトが2つ検出されたことを意味します
- Pendoの値が重複している場合、同期では小さい方のPendoオブジェクトIDが優先され、既存のデータは置き換えられます
- Salesforceの値が重複している場合、Salesforceにプッシュされた最初の値を優先して同期されます
インテグレーションウィジェットの設定
- 適切なフィールドを選択します
- フィールド名と表示名のフラグを適切に設定してください。同期にはフィールド名が使用されます。
- 不正なユーザー権限
- SFDCサブスクリプションにはAPIアクセス(有料のフィーチャー)が含まれている必要があります
- SFDCのユーザーアカウントは、「APIアクセス有効(API Access Enabled) 」とプル同期のための基本的な読み取りアクセス権を持っている必要があります。
- また、SFDCのユーザーアカウントには、プッシュ同期でアクセスされるオブジェクトに対する「データ変更(Modify Data)」権限も必要です
- SFDCフィールドデータタイプ != Pendoデータタイプ:SFDC APIからの同期エラー
動作しないフィールド
相手側に一致するものがない場合や、同期にサポートされていないデータ型が使われている場合、SalesforceやPendoでレコードは作成されません。
- プル
- 次のデータ型はサポートされていません:master-detail、formula、lookup、record type、address、hierarchy、content(20)、URL(255)のオブジェクトタイプ
- プッシュ
- レポートのプッシュ同期に「visitorId」もしくは「accountId」を使用できない -- 実際の制限事項ではない可能性があります
よくある質問
どれくらいの頻度で同期されるのですか?
Salesforceインテグレーションは、24時間ごとに自動的に同期されます。データマッピングのページから、いつでも手動で同期できます。インテグレーションの設定が完了したら、すぐに強制的に同期を行い、正しく動作しているかどうかを確認することをお勧めします。手動、自動を問わず、どのような同期もSalesforceのプルとプッシュの両方を実行します。
SalesforceのサンドボックスをPendoと同期することはできますか?
はい、ただし、その前にお客様のPendoサブスクリプションの設定を変更する必要があります。サポート(help@pendo.io)までご連絡ください。
Salesforceの特定のフィールドがPendoにプルできないのはなぜですか?
「Pendoに追加するフィールドの選択(Pick Fields to Add to Pendo)」を設定する際に、Salesforceの特定のフィールドが選択できない場合は、サポートされているデータタイプであることと、フィールドが「Pendo」で始まっていないことを確認してください。「Pendo」で始まるSalesforceのフィールドはプッシュ専用なので、Pendoへのデータのプルには使用できません。
Salesforceへのデータプッシュとは何ですか?
Salesforceへのプッシュ機能では、Pendoの訪問者やアカウントのアクティビティデータを、Salesforceの連絡先やアカウントオブジェクトに日次で同期できます。このデータは、Salesforceのワークフロー、レポート、アクティビティで使用できます。また、Salesforceに接続可能な他のアプリケーションからもアクセスできるようになります。
プッシュを使用する場合に考えられる使用例には、どのようなものがありますか?
Pendoからの情報をSalesforceにデータプッシュすることで、組織内の他の役割やプロセスから広くアクセスできるようになります。使用例としては、まずアプリケーションで観察された行動に基づいて、アウトリーチ(メールや電話)をトリガーすることが挙げられます。たとえば、特定のアカウントのログイン頻度が著しく低下した場合、サポートやカスタマーサクセスからオフラインでのフォローアップを行うきっかけとすることができます。また、複合的な顧客の健全性スコアの一部としてPendoのデータを使用できます。Pendoの使用状況データを他の財務データや業務データと統合し、予測性の高い顧客スコアリングを行うことができます。Salesforceを「情報センター」として活用し、カスタマージャーニーのさまざまな部分のデータをまとめることができます。たとえば、マーケティング自動化ツールを使ってログイン/登録前のユーザーの行動を追跡し、Salesforceの連絡先レコードを使ってPendoのログイン後の活動と連携させることができます。
プッシュはどのような仕組みになっていますか?
プッシュ機能は、Pendoの既存のSalesforceインテグレーション(プル)とは逆の動作をします。メタデータフィールドがプルされるのと同じ連絡先オブジェクトとアカウントオブジェクトを使用して、Pendoから選択された情報をプッシュします。マッピングはSalesforceのプルと同じ認証キーを使用するため、プッシュ機能を動作させるためには、これを正しく設定して動作させる必要があります。
プッシュを動作させるためには何を設定すればいいですか?
Salesforceへのデータプッシュの有効化を完了するためには、次のようなSalesforceとのインテグレーション(プル)の設定が必要となります。プッシュ機能では、SalesforceのメタデータをPendoにプルすることができる既存の機能と同じインテグレーション(およびSalesforceのキー)を使用します。PendoのデータをSalesforceにプッシュする前に、Pendo管理者アクセスでこの設定を正しく行う必要があります。Pendoのレポートにプッシュ機能を設定するには、Pendo管理者である必要があります。また、Salesforceインテグレーション(プル)を設定するには、SalesForceへの管理者権限が必要です。Pendoのカスタムフィールドからデータを受け取るSalesforceのカスタムフィールドを設定するには、Salesforce管理者(または管理者へのアクセス権)が必要になります。Pendoからのデータを受け取るためには、Salesforceのアカウントオブジェクトや連絡先オブジェクトに特定のカスタムフィールドを設定する必要があります。
どのようなデータがSalesforceにプッシュできますか?
Pendoは、Salesforceにプッシュされるデータのベースとして、アカウントレポートおよび訪問者レポートのコンテンツを使用しています。それらのレポートの任意のフィールドを、Salesforceにプッシュできます。アカウントごとの「訪問者数」、「サイト滞在時間」、「最終訪問日」などのデータは、Salesforceのオブジェクトに追加することで活用できます。ほとんどのユーザーは、アカウントレポートに注目します。Salesforceではアカウントが重複していることが多いため、Salesforceで正しくマッピング(および後でデータを利用)することが難しくなります。
Salesforceへのプッシュは、特定のアカウントレポートや訪問者レポートに基づいて行われるため、レポートの日付範囲を考慮することが重要です。データは毎晩同期されますが、レポートの日付範囲は常に優先されます。たとえば、特定のレポートを作成する際に、過去7日間と30日間のどちらのデータを同期させるのがより価値があるのかを考える必要があります。
PendoがSalesforceで書き込むフィールドはどのようなものですか?
問題を回避するために、Pendoは、Salesforceのカスタマイズされた名前空間フィールドにのみ書き込みを行います。そのため、Salesforce管理者は、プッシュを設定する前に、Pendoからのデータを保持するための特定のフィールドをアカウントオブジェクトもしくは連絡先オブジェクト内に作成する必要があります。これらのフィールドの前には、「Pendo_」を付ける必要があります。たとえば、日付範囲を「過去30日」としたレポートからの「現地時間」に推奨される出力先フィールド名は「Pendo_TimeOnSite_Last30Days」となります。正しく名称付けられた出力先フィールドのみが、Salesforceプッシュが設定された際にマッピング可能となります。
一致するアカウントや連絡先がSalesforceにない場合はどうなりますか?
Salesforceプッシュは、Pendoにデータをプルするために設定されているのと同じオブジェクトに依存しています。Pendoは一致したオブジェクトに対してのみデータをプッシュします。Salesforceに新しいレコードは作成されません。一致するレコードが見つからない場合、データはSalesforceにプッシュされません。
Salesforceプッシュのレポートに空白の行があるのはなぜですか?
アカウントレポートや訪問者レポートを作成すると、レポートには、セグメントや日付範囲の条件を満たすアカウントや訪問者のデータ行のみが表示されます。Salesforceプッシュインテグレーションをレポートで使用すると、通常ではレポートに含まれない行が追加され、これらの行の値が「0」になる場合があります。
訪問者(Visitor)IDとアカウント(Account)IDが重複している場合も、空白の行が発生することがあります。これには、アカウントレベルのデータを取り込む訪問者レポート と、訪問者レベルのデータを取り込むアカウントレポート が含まれます。このため、行のIDが重複することで、同期が失敗する可能性があります。このような場合、現在のところは、訪問者レポートには訪問者データのみを使用し、アカウントレポートにはアカウントレベルのデータを使用することを推奨しています。
その理由は? - データのないアカウントや訪問者はSalesforceオブジェクトと1対1でマッピングする必要があるため、これらの空白の行はSalesforceプッシュに必要です。
これを取り消すことはできますか? - 現時点では、空白の行を削除するには、同じパラメータで新しいレポートを作成する方法しかありません。
この空白の行は、Salesforceのデータを上書きしますか? - いいえ。当社のSalesforceプッシュインテグレーションでSalesforceに送信される空白行の値は、Salesforceに送信され保存されているデータを上書きしません。
Pendoは、Salesforce APIのユーザー名とパスワードを保存しますか?
ユーザー名とパスワードをPendoに保存するのではなく、SalesforceのOAuth 2.0認可メソッドを使って、保存されているそのユーザーのトークンを取得します。
そのトークンは、Salesforce管理者によっていつでも取り消すことができます。
SFDCのフィールドをプルして列として追加すると、すべて空白になるのですが?
プルが正常に動作していれば、特定のアカウントのアカウント詳細ページにデータがすぐに表示されますが、レポートリストに表示されるまでには1時間ほどかかることがあります。更新されているかどうか、定期的に確認してください。
Pendo側とSalesforce側の両方に、2つのデータソースを接続するための1対1で一致するキーがない場合はどうなりますか?
アカウントIDや訪問者IDなどの一意の識別子を使用することをお勧めします。ただし一意の識別子がこれらのフィールドのみに限定されるものではありません。それぞれのプラットフォームで1つのフィールドが完全に一致している必要があります。
それぞれのプラットフォームのIDを一致させる最も簡単な方法は、PendoからアカウントIDをエクスポートし、その値を同期するSalesforceオブジェクトのフィールドにプッシュするプロセスを設定することです。Salesforceの適切なレコードを特定するために、Pendoから追加のデータをプルする必要がある場合があります。この手順を繰り返して、訪問者IDを同期させます。これらのプロセスは定期的に実行され、Pendoで新しい訪問者IDやアカウントIDが作成される時に、Salesforceの適切なレコードにこれらの値を追加する必要があります。
プル
Salesforceプルで、SalesforceからPendoにデータを取り込むことができます。
同期可能なデータ
PendoのSalesforceインテグレーションでは、Salesforceオブジェクト内に存在するすべてのデータを同期できます。必要なSalesforceのフィールドを選択すると、そのフィールドがPendoのアカウントオブジェクトまたは訪問者オブジェクトにプルされます。2つのデータソースを接続するためには、Pendo側とSalesforce側の両方で、1対1で対応するキーが必要となります(「salesforce ID」や一致する「訪問者ID」など)。
どれくらいの頻度で同期されるのですか?
データの同期は1日1回です。また、Pendoのデータマッピング(Data Mapping)ページで、いつでも手動でデータを同期できます。
どのように設定するのですか?
Pendoの管理者権限で、データマッピング(Data Mapping)ページにアクセスします。設定は、左下の歯車アイコンをクリックすると表示されます。アカウントでSalesforceが有効になっている場合、右側にSalesforceインテグレーションが表示されます。指示に従ってインテグレーションの設定を行ってください。
PendoのSalesforceインテグレーションを利用するには、「APIの有効化」の権限と、アカウントオブジェクトと連絡先オブジェクトへの読み取りアクセス権を持つユーザーでSalesforceにサインインする必要があります。
このデータで何ができますか?
Salesforceのデータをリンクすると、Pendo全体で利用できるようになります。具体的には、Salesforceの属性に基づいたデータのスライスやフィルタリング、訪問者に向けたガイドのターゲティングが行えます。
プッシュ
Salesforceプッシュでは、Pendoのアカウントレポートや訪問者レポートのデータを毎晩Salesforceに「プッシュ」できます。これにより、Salesforce内でPendoデータをワークフロー、タスクの生成、通知の送信、レポート作成、サードパーティとのインテグレーションに活用することができます。次のように、Pendoを組織内で活用できます。
- アクティビティが一定量以下になると、カスタマーサクセスにタスクを作成
- PendoのデータとSalesforceの既存のサポートデータを統合して健全性スコアを作成
- サードパーティのマーケティングツールの利用
どのような仕組みですか?
Salesforceプッシュは、既存の「プル」機能の、認証とオブジェクトマッピングを活用します。Pendoのアカウント用の単一Salesforceオブジェクト、もしくはPendoの訪問者用の単一Salesforceオブジェクトにマッピングするオプションがあります。一般的な設定では、Salesforceのアカウントオブジェクトと連絡先オブジェクトの両方をマッピングしますが、カスタムオブジェクトをターゲットにすることもできます。
アウトバウンドデータの設定には、既存のPendoのアカウントレポートおよび訪問者レポートを使用しています。
注意事項
- Salesforce Enterprise、Salesforce UnlimitedへのAPIアクセス、またはAPIアクセスが追加されたSalesforce Professionalへの有償アップグレードが必要です。
- 現在、すべてのカスタムオブジェクトと、アカウント、資産、連絡先、リード、機会のSalesforce標準オブジェクトとの同期をサポートしています。
- 現時点では、一致するレコードが存在しない場合、Salesforceレコードは作成されません。
- 上の図が示すように、現在プルしているのと同じSalesforceオブジェクトにデータをプッシュする必要があります。将来的には、異なるオブジェクトへの同期を検討しています。
- 当社のインテグレーションはAppExchangeでは入手できません。また、管理パッケージのインテグレーションではありません。管理者へのヒアリングによると、インテグレーションがシンプルであったため、問題がなかったとのことでした。
- 問題が発生した場合は、help@pendo.ioまでご連絡ください。
設定概要
Salesforce管理者の援助があれば、15分で稼働可能です。
Pendo管理者を見つける
プッシュの設定には管理者権限が必要となります。
既存のインテグレーション設定が機能していることを確認する
データマッピングページ([インストール設定(Install Settings)]の下)に移動します。
- 同期が正常に行われているかどうかを確認します。3つの緑色のチェックマークが表示され、最終同期の日付が表示されます。
- Salesforceとの連携設定でお困りの場合は、サポート(help@pendo.io)までお問い合わせください。
認証されたユーザーを確認する
- [Salesforceで認証(Authenticate with Salesforce)] をクリックします。
- APIにアクセスできるSalesforceユーザーを確認し、書き留めておきます。
マッピング設定を確認する
アカウントと訪問者の両方にマッピングされているSalesforceオブジェクトを確認します。この情報にアクセスするには、[設定とマッピングのテスト(Setup & Test Mapping)]をクリックします。
新規にPendoアカウントレポートを作成する
ほとんどのお客様が、PendoのアカウントデータをSalesforceアカウントにプッシュすることを希望します。訪問者データに関しては、Salesforceでは連絡先が重複していることが多いため、プッシュするのが少々難しいかもしれません。まずはアカウントレポートから始めることをお勧めします。アカウントレポートにアクセスし、[新規レポート作成(Create New Report)]をクリックします。
- レポートを設定します。[セグメント(Segment)]を[全員(Everyone)]に設定することをお勧めします。理由は、デモ用、テスト用、社内用のアカウントでは、Salesforceのレコードが一致していない可能性があるからです。一致するものが見つからなくても、問題はありません。
- [日付範囲(Date Range)]を選ぶ際には、目的を考慮してください。昨日のデータは必要でしょうか?昨日のアクティビティに基づいて何かをトリガーするなら、必要かもしれません。後でSalesforceのカスタムフィールド名に使用できるように、日付範囲をメモしておくこともお勧めします。
- レポートを作成します。
- Salesforceシステム管理者用のサンプルファイルを用意します。.CSVファイルをエクスポートして保存します。
簡単な設定作業をSalesforce管理者に依頼する
これで、Salesforce管理者に依頼を送信できます。以下がサンプルです。
[SFDC管理者名]様
使用中のツールであるPendoについて、Pendoのデータを毎晩Salesforceと同期させたいと考えています。安全性は確認済みです。以下が、この件に関する依頼事項です。
まず、次のAPIユーザーが書き込み権限を持っていることを確認する必要があります。このインテグレーションは名前空間フィールドのみで動作するため、問題が起きることはありません。[認証済みユーザーのメールアドレスを記入]
[マッピングされたオブジェクト名を記入]オブジェクトで、3つのカスタムフィールドを作成し、それぞれのフィールド名の前に「Pendo」を付けます。問題の発生を防ぐため、インテグレーションは「Pendo」フィールドに限定されています。以下のラベルの使用をお勧めしますが、「Pendo_」さえあればフィールド名は自由に付けていただいて構いません。大文字と小文字は区別されることにご注意ください。
また、データタイプがわかるように、.csvファイルを添付しました。
ご不明な点がありましたら、help@pendo.ioまでご連絡ください。
プッシュを設定する
レポートページのSalesforceプッシュの横にある「設定(Set Up)」をクリックします。
- 必要なPendoのカラムをSalesforceのフィールドにマッピングします。利用可能なSalesforceのフィールドのリストは、フィールド名の前に「Pendo_」が付いているフィールドに限定されていることに注意してください。
同期のテストを実行する
1つのアカウントを対象としたセグメントを一時的に追加することをお勧めします。準備ができたら、[今すぐ同期(Sync Now)]をクリックします。
正常に動作しない場合は、セグメントを[全員(Everyone)]に戻し、再度同期します。
よくある質問
サポート対象データタイプ
Salesforceプリミティブタイプ:Pendoメタデータタイプ
- "int": "integer"
- "string": "string"
- "boolean": "boolean"
- "date": "date"
- "datetime": "time"
- "double": "float"
Salesforceフィールドタイプ:Pendoメタデータタイプ
- "combobox": "string"
- "currency": "float"
- "email": "string"
- "id": "string"
- "multipicklist": "string"
- "percent": "float"
- "phone": "string"
- "picklist": "string"
- "url": "string"
- "number": "integer"
上記以外のデータタイプはサポート対象外です。
現在、PendoはLookup Type、Record Type、Address (Workaround)、Hierarchy、Content(20)、URL(255)の各オブジェクトタイプに対応していません。
どれくらいの頻度で同期されるのですか?
Salesforceインテグレーションは、24時間ごとに自動的に同期されます。データマッピングのページから、いつでも手動で同期できます。インテグレーションの設定が完了したら、すぐに強制的に同期を行い、正しく動作しているかどうかを確認することをお勧めします。手動、自動を問わず、どのような同期もSalesforceのプルとプッシュの両方を実行します。
SalesforceのサンドボックスをPendoと同期することはできますか?
はい。ただし、その前にPendoサブスクリプションの設定を変更する必要があります。サポート(help@pendo.io)までご連絡ください。
Salesforceの特定のフィールドがPendoにプルできないのはなぜですか?
「Pendoに追加するフィールドの選択(Pick Fields to Add to Pendo)」を設定する際に、Salesforceの特定のフィールドが選択できない場合は、サポートされているデータタイプであることと、フィールドが「Pendo」で始まっていないことを確認してください。「Pendo」で始まるSalesforceのフィールドはプッシュ専用なので、Pendoへのデータのプルには使用できません。
Salesforceへのデータプッシュとは何ですか?
Salesforceへのプッシュ機能では、Pendoの訪問者やアカウントのアクティビティデータを、Salesforceの連絡先やアカウントオブジェクトに日次で同期できます。このデータは、Salesforceのワークフロー、レポート、アクティビティで使用できます。また、Salesforceに接続可能な他のアプリケーションからもアクセスできるようになります。
プッシュを使用すると何が可能になりますか?
Pendoからの情報をSalesforceにデータプッシュすることで、組織内の他の役割やプロセスから広くアクセスできるようになります。使用例としては、まずアプリケーションで観察された行動に基づいた、アウトリーチ(メールや電話)のトリガーが挙げられます。たとえば、特定のアカウントのログイン頻度が著しく低下した場合、サポートやカスタマーサクセスからオフラインでのフォローアップを行うきっかけとすることができます。また、複合的な顧客健全性スコアの一部としてPendoのデータを使用できます。Pendoの使用状況データを他の財務データや業務データと統合し、予測性の高い顧客スコアリングを行うことができます。 Salesforceを「情報センター」として活用し、カスタマージャーニーのさまざまな部分のデータをまとめることができます。たとえば、マーケティング自動化ツールを使ってログインや登録前のユーザーの行動を追跡したり、Salesforceの連絡先レコードを使ってPendoのログイン後のアクティビティと連携させたりできます。
プッシュはどのような仕組みになっていますか?
プッシュ機能は、Pendoの既存のSalesforceインテグレーション(プル)とは逆の動作をします。メタデータフィールドがプルされるのと同じ連絡先オブジェクトとアカウントオブジェクトを使用して、Pendoから選択された情報をプッシュします。マッピングはSalesforceのプルと同じ認証キーを使用するため、プッシュ機能を動作させるためには、これを正しく設定して動作させる必要があります。
プッシュを動作させるためには何を設定すればいいですか?
Salesforceへのデータプッシュの有効化を完了するためには、次のようなSalesforceとのインテグレーション(プル)の設定が必要となります。プッシュ機能では、SalesforceのメタデータをPendoにプルすることができる既存の機能と同じインテグレーション(およびSalesforceのキー)を使用します。PendoのデータをSalesforceにプッシュする前に、Pendo管理者アクセスでこの設定を正しく行う必要があります。Pendoのレポートにプッシュ機能を設定するには、Pendo管理者である必要があります。また、Salesforceインテグレーション(プル)を設定するには、SalesForceへの管理者権限が必要です。Pendoのカスタムフィールドからデータを受け取るSalesforceのカスタムフィールドを設定するには、Salesforce管理者(または管理者へのアクセス権)が必要になります。Pendoからのデータを受け取るためには、Salesforceのアカウントオブジェクトや連絡先オブジェクトに特定のカスタムフィールドを設定する必要があります。
どのようなデータがSalesforceにプッシュできますか?
Pendoは、Salesforceにプッシュされるデータのベースとして、アカウントレポートおよび訪問者レポートのコンテンツを使用しています。それらのレポートの任意のフィールドを、Salesforceにプッシュできます。アカウントごとの「訪問者数」、「サイト滞在時間」、「最終訪問日」などのデータは、Salesforceのオブジェクトに追加することで活用できます。ほとんどのユーザーは、アカウントレポートに注目します。Salesforceではアカウントが重複していることが多いため、Salesforceで正しくマッピング(および後でデータを利用)することが難しくなります。
Salesforceへのプッシュは、特定のアカウントレポートや訪問者レポートに基づいて行われるため、レポートの日付範囲を考慮することが重要です。データは毎晩同期されますが、レポートの日付範囲は常に優先されます。たとえば、特定のレポートを作成する際に、過去7日間と30日間のどちらのデータを同期させるのがより価値があるのかを考える必要があります。
PendoがSalesforceで書き込むフィールドはどのようなものですか?
問題を回避するために、Pendoは、Salesforceのカスタマイズされた名前空間フィールドにのみ書き込みを行います。そのため、Salesforce管理者は、プッシュを設定する前に、Pendoからのデータを保持するための特定のフィールドをアカウントオブジェクトもしくは連絡先オブジェクト内に作成する必要があります。これらのフィールドの前には、「Pendo_」を付ける必要があります。たとえば、日付範囲を「過去30日」としたレポートからの「現地時間」に推奨される出力先フィールド名は「Pendo_TimeOnSite_Last30Days」となります。正しく名称付けられた出力先フィールドのみが、Salesforceプッシュが設定された際にマッピング可能となります。
一致するアカウントや連絡先がSalesforceにない場合はどうなりますか?
Salesforceプッシュは、Pendoにデータをプルするために設定されているのと同じオブジェクトに依存しています。Pendoは一致したオブジェクトに対してのみデータをプッシュします。Salesforceに新しいレコードは作成されません。一致するレコードが見つからない場合、データはSalesforceにプッシュされません。
Salesforceプッシュのレポートに空白の行があるのはなぜですか?
アカウントレポートや訪問者レポートを作成すると、レポートには、セグメントや日付範囲の条件を満たすアカウントや訪問者のデータ行のみが表示されます。Salesforceプッシュインテグレーションをレポートで使用すると、通常ではレポートに含まれない行が追加され、これらの行の値が「0」になる場合があります。
その理由は? - データのないアカウントや訪問者はSalesforceオブジェクトと1対1でマッピングする必要があるため、これらの空白の行はSalesforceプッシュに必要です。
これを取り消すことはできますか? - 現時点では、空白の行を削除するには、同じパラメータで新しいレポートを作成する方法しかありません。
この空白の行は、Salesforceのデータを上書きしますか? - いいえ。当社のSalesforceプッシュインテグレーションでSalesforceに送信される空白行の値は、Salesforceに送信され保存されているデータを上書きしません。
Pendoは、Salesforce APIのユーザー名とパスワードを保存しますか?
ユーザー名とパスワードをPendoに保存するのではなく、SalesforceのOAuth 2.0認可メソッドを使って、保存されているそのユーザーのトークンを取得します。
そのトークンは、Salesforce管理者によっていつでも取り消すことができます。
SFDCのフィールドをプルして列として追加すると、すべて空白になるのですが?
プルが正常に動作していれば、特定のアカウントのアカウント詳細ページにデータがすぐに表示されますが、レポートリストに表示されるまでには1時間ほどかかることがあります。更新されているかどうか、定期的に確認してください。
Pendo側とSalesforce側の両方に、2つのデータソースを接続するための1対1で一致するキーがない場合はどうなりますか?
アカウントIDや訪問者IDなどの一意の識別子を使用することをお勧めします。ただし一意の識別子がこれらのフィールドのみに限定されるものではありません。それぞれのプラットフォームで1つのフィールドが完全に一致している必要があります。
それぞれのプラットフォームのIDを一致させる最も簡単な方法は、PendoからアカウントIDをエクスポートし、その値を同期するSalesforceオブジェクトのフィールドにプッシュするプロセスを設定することです。Salesforceの適切なレコードを特定するために、Pendoから追加のデータをプルする必要がある場合があります。この手順を繰り返して、訪問者IDを同期させます。これらのプロセスは定期的に実行され、Pendoで新しい訪問者IDやアカウントIDが作成される時に、Salesforceの適切なレコードにこれらの値を追加する必要があります。