プロダクトチームは多くの場合、新機能を繰り返し展開し、定着率を測定して、一部のユーザーからのフィードバックを収集してから、機能を一般公開します。PendoとLaunchDarklyは提携し、お客様が共同でPendoを使用して、このプロセスの間にユーザーのターゲットを絞り込み、エンゲージメントを向上させることができるように支援しています。
プロダクトの定着化、更新データ、ARRなどのPendoのデータは、LaunchDarklyを通じた機能の展開のターゲティングに役立ちます。さらに、機能の展開後、Pendoを使用してアプリ内ガイダンスのターゲットを絞り、オンボーディングを容易にし、使用率を最大化できます。ユーザーがその機能を使い始めたら、Pendoはアドバンストアナリティクスを通じて使用状況に関するインサイトを提供します。これらを組み合わせることで、以下を実現できます。
- テスト中の新機能に参加するユーザーの割合を増やす
- フィーチャーフラグをアプリ内ガイダンスに結びつけることで、リリースプロセスを合理化する
- 新しい機能の使用状況について関連する指標と分析を自動追跡し、探索する
前提条件
- LaunchDarkly
- APIへのアクセス許可を持つPendo
- エンジニアリングとプロダクト関係者との連携
プロセス概要
フィーチャーフラグを立てた状態でアクティブなユーザーのサブセットに展開する新機能を決定したら、以下を行います。
- Pendoで、この機能を展開したいユーザーの行動特性を持つセグメントを作成します。
- 作成したセグメント内のユーザーについて報告する訪問者レポートを作成します。
- Pendoのセグメントメンバーシップを使用しているユーザーのフィーチャーフラグを評価します。
- LaunchDarklyで新しいフィーチャーフラグを作成し、そのセグメントのPendo訪問者レポートIDをカスタムプロパティに追加します。
- Pendoのアプリ内ガイドを作成し、作成したユーザーセグメントに対して、フィーチャーのエンゲージメントと教育を促します。
- プロダクトの使用状況を分析し、そのフィーチャーが正常に機能して顧客全体に展開できるかどうかを把握します。
この記事では、このプロセスのPendo側の詳細な手順と、プロセスの他の手順の概要を説明します。Pendo UIを使わない場合の詳しい説明は、LaunchDarklyと関連するAPIドキュメントを参照してください。
ステップ1. Pendoでセグメントを作成する
この機能を展開したいユーザーの行動特性を持つセグメントを作成するには、次の手順を実行します。
- Pendoで、左のメニューから[ピープル(People)]>[セグメント(Segments)]に移動します。
- ページの右上にある[+セグメントを作成(+ Create Segment)]を選択します。
- セグメントにわかりやすい名前を付けます。
- [+ルールを追加(+ Add Rules)]を選択します。
- ドロップダウンメニューを使用して、ルールを設定します。
- オプションで、AND/ORロジックを使用してルールを追加することもできます。
- 完了したら、右下の[セグメントを作成(Create Segment)]を選択します。
セグメントの作成の詳細については、セグメントの記事を参照してください。
ステップ2. 訪問者レポートを作成する
ステップ 1で作成したセグメントについてレポートを作成するには、次の手順を実行します。
- Pendoで、左のメニューから[ピープル(People)]>[訪問者(Visitors)]に移動します。
- ページ上部の最初のドロップダウンメニューから、セグメントを選択します。
- 訪問者の表の上部、グラフの下にある[+訪問者レポートを作成(+ Create Visitor Report)]を選択します。
- レポートにわかりやすい名前を付けます。
- アプリ(複数のアプリがある場合)、セグメント、 アカウント、 日付範囲 の情報が正確であることを確認します。
- 必要に応じて、列を追加、削除、再配置して、結果の表に必要なデータを表示します。
- 完了したら、右下の[レポートを作成(Create Report)]を選択します。
これにより、新しいレポートの[訪問者レポート(Visitor Report)]ページが表示されます。
ステップ3. Pendoセグメントを使用してフィーチャーフラグを評価する
まず、LaunchDarklyの開発者がPendoセグメントを使用してユーザーのフィーチャーフラグを評価する必要があります。以下はRubyでの例です。
この例では、user_from_pendo
メソッドはフィーチャーフラグIDと一意のPendo訪問者IDを受け取ります。
キャッシュされない場合は、LaunchDarklyにAPI呼び出しを実行し、Pendo訪問者レポートIDのカスタムプロパティを取得します。その後PendoにAPI呼び出しを実行し、訪問者レポートのユーザーリスト、具体的にはセグメントのメンバーを取得することができます。
ユーザーはshopping-cart-pendo
というプロパティで構築され、その値はtrue
またはfalse
に、そのユーザーがPendoセグメントにいるかどうかに応じて設定されます。LaunchDarklyのvariationメソッドが呼び出され、そのユーザーにショッピングカート表示するかどうかが評価されます。デフォルトはfalse
です。
これにより、プロパティshopping-cart-pendo
のような、機能に関するデータのLaunchDarklyへの送信が開始されます。
ステップ4. LaunchDarklyでフィーチャーフラグを作成する
LaunchDarklyでフィーチャーフラグを作成し、そのセグメントのPendo訪問者レポートIDを「設定」のカスタムプロパティに追加します。Pendo訪問者レポートIDは、ブラウザのレポートURLの末尾にあり、app.pendo.io/visitorlist/4WoYEaYCkASTfhA5mCx6N4IHIIo
のようになります。
次に、「Targeting」の下に、shopping-cart-pendo
「is one of」がtrue
の場合にSERVEがtrue
になるように指定するルールを追加します。
[変更を保存(Save Changes)]をクリックすると、フィーチャーフラグがアクティブになり、Pendoセグメントのユーザーがターゲットに設定されます。
ステップ5. Pendoアプリ内ガイドを作成し、セグメントをターゲットに設定する
テスト中の新機能に参加するユーザーの割合を増やすには、ユーザーのセグメントをターゲットに設定したアプリ内ガイドを作成します。
- Pendoで、左のメニューから[ピープル(People)]>[ガイド(Guides)]に移動します。
- ページの右上にある[+ガイドを作成(+ Create Guide)]を選択します。
- 上部のドロップダウンメニューから、適切なアプリケーション (複数のアプリケーションがある場合)およびガイドカテゴリーを選択します。
- [保存済みレイアウト(Saved Layouts)]または[デフォルトレイアウト(Default Layouts)]からガイドのレイアウトを選択します。
- ガイドにわかりやすい名前を付けます。
- ガイドのタイトルの下にある2番目のドロップダウンメニューから[プロダクトエリア(Product Area)]を選択または作成し、ガイドを表示する場所を決定します。
- [コンテンツ(Content)]セクションの上部にある[自分のアプリで管理(Manage in my app)]を選択します。
- ガイドを起動させたいアプリケーションのURLを入力し、[デザイナーを起動(Launch Designer)]を選択します。これにより、ブラウザの新しいタブでアプリケーション上にビジュアルデザインスタジオ(Visual Design Studio)が開き、ガイドを編集できるようになります。
- ガイドの作成に記載されている手順に従ってガイドを設計し、起動します。
ステップ6. プロダクト使用状況アナリティクスを分析する
Pendoで、ステップ2で作成した訪問者レポートのプロダクト使用状況アナリティクスを分析して、機能がうまくういったかどうかを理解し、その機能を顧客ベース全体に展開するかどうかを決定します。 [行動(Behavior)]タブの他のレポート(データエクスプローラ、定着率、 パス、 ファネル など)を使用して、ユーザーの行動を理解することもできます。