データマッピングは、Salesforceなどのシステムからのデータを、アカウントタイプや訪問者の役割など、Pendoが収集したデータと結び付けるプロセスです。マッピングは、アカウントレベルと訪問者レベルのメタデータに分けられます。
データマッピングのためにPendoに送信するデータは、正しいデータ型を選択することが重要です。データ型は、テキスト、ブール値、数値など、取り得る値によって定義されます。適切なデータ型を選択すると、Pendoでデータが正しく表示され、セグメントルールを作成する際に正しく使用できます。
データマッピング
データマッピングを表示するには、管理者である必要があります。[設定(Settings)]>[データマッピング(Data Mapping)]に移動すると、Pendoが分析に使用するデータの名前とタイプを確認できます。
このページから、特定の訪問者またはアカウントのメタデータのデータ型を選択できます。詳細については、訪問者とアカウントのメタデータ設定を参照してください。
ヒント:現在、Pendoに渡すことができるメタデータフィールドの数に制限はありませんが、含めるフィールドは慎重に選択することをお勧めします。これにより、検索パフォーマンス、読み込み時間、および全体的なデータガバナンスを最適化できます。
使用可能なデータ型
現在、Pendoでは6つのデータ型が使用可能です。インストールスクリプトを使ってPendoに送信するデータ(一般的には「スニペット」と呼ばれます)は、データをマップするデータ型の形式と一致している必要があります。このセクションでは、各データ型の概要と、その型に対応するデータの例を示しています。
テキスト
テキストは、Pendoで最も基本的なデータ型であり、メールアドレスなど、Pendoで単純なテキストを表示するフィールドとして使われます。
visitor:{{
id:62343,
email:'john@doe.com',
注:メタデータ文字列の値が1,500文字を超えることはお勧めしません。
ブーリアン
ブールデータ型は、訪問者が管理者ユーザーかどうかなど、値にtrueまたはfalseを設定する場合に使用します。
visitor:{{ id:62343, isAdmin: true,
数値型(整数)
整数とはゼロおよび自然数のことで、ダッシュボードの数など、小数点のない数値データタイプです。
visitor:{{
id:62343,
dashboardCount: 3,
数値型(小数)
浮動小数点数は、使用されるストレージの割合など、小数点を持つことができる数値データタイプです。
visitor:{{
id:62343,
percentStorageUsed: .776,
日付
日付は、サブスクリプションの開始日など、Pendoに渡すすべての日付に使用します。
visitor:{{
id:62343,
subscriptionStart: "2006-01-02T15:04:05.999-05:00",
渡す日付の値は、サポートされている形式でなければなりません。サポートされている日付形式の詳細については、訪問者やアカウントのメタデータを参照してください。サポートされている日付形式のリストについては、Engage APIドキュメントを参照してください。
リスト
リストは、役割など、複数の値を含む可能性のあるデータフィールドに使用します。
visitor:{{
id:62343,
roles: ['admin', 'end-user', 'super-user'],
このデータ型は、エージェントメタデータでのみ使用します。
データ型のセグメントルール
Pendoの各データ型には、一緒に使用するセグメント化ルールが関連付けられています。たとえば、日付フィールドには日付に関連するセグメント化ルール(前/後)を設定することができ、数値フィールドには数値に関連するルール(等しい/等しくない)を設定することができます。
データマッピング型 | 使用可能なセグメントルール |
テキスト |
等しい(equal to) |
ブーリアン | 真(is true) 偽(is false) |
数値型(整数) |
等しい(equal to) |
数値型(小数) | 等しい(equal to) 等しくない(not equal to) 以下(less or equal to) 以上(greater or equal to) 空(is empty) 空でない(is not empty) |
日付 | より後(since) より前(before) 過去の指定期間内(within last) 過去の指定期間外(not within last) 未来の指定期間内(within next) 未来の指定期間外(not within next) 間(between) 空(is empty) 空でない(is not empty) |
リスト |
含む(contains) 空(is empty) |
セグメントルールで「含む(contains)」を使用する場合、テキストとして構成されたメタデータとリストとして構成されたメタデータでは、動作が異なることに注意することが重要です。
- テキストタイプのメタデータフィールドで「含む」ルールを使用すると、部分一致で検索されます。 たとえば、「従業員を含む」のようなルールを使用すると、「Pendoの従業員」や「Mind the Productの従業員」など「従業員」という単語を含むすべてのメタデータ値が抽出されます。
- 一方、リストタイプのメタデータフィールドで「含む」ルールを使用すると、文字列の正確な一致が必須になります。 たとえば、 「従業員を含む」というルールでは、「従業員」という値のみが抽出され、「Pendoの従業員」や「Mind the Productの従業員」などは抽出されません。