コアイベントの利用方法

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コアイベントの概要

タグ付けを使用すると、プロダクト全体に関する貴重なデータを収集できますが、タグ付けされたすべてのフィーチャー、ページ、およびイベントが同じであるとは限りません。コアイベントとは、プロダクトの価値を高める主要なフィーチャー、ページ、トラックイベントのことです。ユーザーの行動を詳細に把握し、ワークフローの的確な分析を行うには、アプリケーション全体で、フィーチャー、ページ、およびトラックイベントにタグを付けることが重要ですが、ユーザーの重要な行動が不要な情報の中に埋もれてしまうことがあります。コアイベントは、ユーザーがアプリを有効活用している際に実行されるアクションです。例えば「フォロー」や「共有」などのアクション、「アカウントステートメント」や「レポート」などの重要なページの表示、「保存」、「送信」、「公開」などの主要なワークフローを完了する際のアクションなどが含まれます。ユーザーがこのフィーチャーを使用したことで、そのユーザーがアプリの価値を認識したことを示し、今後も再度戻って来て引き続き使用する可能性が高くなります。

コアイベントをフィルタリングして、他のデータから切り離すには、コアイベントが何であるかを根拠に基づいて推測し、それらのコアイベントの利用が平均以上の定着率につながることを利用状況別アカウント定着率ウィジェット検証し、ユーザーがコアイベントをいつ利用したかを コアイベント:初回利用までの時間ウィジェット監視します。コアイベントはPendo全体で表示され、Pendoのすべての分析ツールでコアイベントを分析できるようになっています。コアイベントを継続的に評価し、その利用が継続的な活動と相関しているかどうかを測定し、ユーザージャーニーの早い段階でコアイベントにユーザーを誘導するというプロセスを用いることで、顧客がプロダクトについて評価している部分をさらに強化したり、そのプロモーションを行ったりすることに集中しやすくなります。

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コアイベントのセットアップ

アプリごとに最大10個のフィーチャー、ページ、トラックイベントをコアイベントとして指定することで、「インサイト」で他のタグと区別し、ダッシュボードの2つのコアイベントウィジェットで分析します。コアイベントのセットアップは、「フィーチャー」「ページ」「トラックイベント」ページからアクセスできます。

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コアイベントのセットアップ方法を学ぶ

 

コアイベントの検証

ダッシュボードのコアイベント:利用状況別アカウント定着率ウィジェットは、アカウントが最初の30日間にコアイベントを利用した場合のアカウントの定着率を示します。コアイベントは、ユーザーを満足させ、そのユーザーが定期的にそのアプリに戻ってくるようなアクションである必要があります。ユーザーがそのアカウントライフサイクルの最初の段階でコアイベントを利用すると、コントロールラインと比較して平均を上回る定着率が得られるはずです。コントロールラインは、何らかのイベントを体験したアカウントの平均定着率です。

コアイベントの利用によって平均以上の定着率が得られることが、このウィジェット上で示されていない場合、選択したコアイベントが間違っていて、実は定着しているアカウントは別のフィーチャーを利用している可能性があります。平均を下回るコアイベントは、アカウントの定着につながりそうな別のフィーチャーやページ、トラックイベントと置き換えてみましょう。なお、この分析の対象となるアカウントは、活動開始から30日以内にコアイベントを利用し、そのアカウントの開始日がアカウントの定着期間内である必要があります。

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コアイベント:利用状況別アカウント定着率ウィジェットの詳細を見る

 

ユーザーを価値へと導く

コアイベント:初回利用までの時間ウィジェットは、ユーザーがコアイベントを初めて利用するまでの平均時間を示します。コアイベントを利用することで平均以上の定着率が得られることを確認したら、次は、できるだけ早く他のユーザーにもその機能を知ってもらう必要があります。このウィジェットでは、対象となるすべてのユーザーの初回利用までの時間を平均値、中央値、最小値、最大値で表しています。初回利用までの時間を短縮できるように、メッセージングやオンボーディング、プロダクトの設計を改善し、コアイベントの利用によってアカウントの定着率が向上するかどうかを確認しましょう。なお、この分析の対象となるユーザーは、最初の訪問後にコアイベントを利用している必要があります。

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コアイベント:初回利用までの時間ウィジェットの詳細を見る

 

分析においてコアイベントを確認する

Pendoでは、コアイベントはドロップダウンメニューで優先的に表示され、リストで強調表示されているため、使いやすく、コアイベントを正確に選択できます。Pendoで行う他の分析でも、コアイベントを使用することは重要です。コアイベントの利用や導入状況を追跡することは、プロダクトマネージャーだけでなく、組織の他の担当者にとっても価値があります。例えばカスタマーサクセスマネージャーは、アカウントのコアイベントの利用状況を把握することで、ユーザーがプロダクトの価値を見出しているかどうかを確認できます。データサイエンティストは、コアイベントの利用・非利用のパターンを調べることができます。デザイナーは、ユーザーをコアイベントの利用に導くようにプロダクト設計を改善することができます。

 

人々と行動分析におけるコアイベント

コアイベントは、データエクスプローラ、パス、ファネル、セグメントなどで対象のフィーチャーやページ、トラックイベントを選択する際に、他のフィーチャーやページ、トラックイベントから分離されます。

データエクスプローラ

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セグメント

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訪問者およびアカウントのレポート

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プロダクトアナリティクスにおけるコアイベント

「プロダクト」セクションのフィーチャー、ページ、およびトラックイベントのページにあるコアイベントには、コアバッジとコアイベント列があり、リスト内のタグ付けされた他のフィーチャーやページ、トラックイベントと区別できるようになっています。列の並べ替えを行うと、「フィルタ」ヘッダーでの指定に従ってフィルタリングが実施されるため、リスト内のすべてのコアイベントをすばやく見つけることができます。

フィーチャーにおけるコアイベントと非コアイベント

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