PendoモバイルSDKのデータ収集

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この記事では、Pendoが収集するエンドユーザーのデータの種類を説明します。

データストレージの場所

SDKが収集したイベントデータはPendoのバックエンドに送信され、Google Cloud Platform(GCP)で保存および処理されます。デフォルトでは、Pendoサブスクリプションは米国のGCPリージョンでホストしています。あるいは、PendoサブスクリプションをEUのGCPリージョンでホストするようにお客様が要求することもできます。米国リージョンとEUリージョン間で、情報の送受信は行っていません。

データの分離

顧客データは次の方法で分離しています。

  • Google Cloud Storage(オブジェクトストレージ)では、お客様固有のバケットを使用します。
  • Google Datastore(データレイク)では、お客様固有の名前空間を使用します。
  • Google BigQuery(データウェアハウス)では、お客様固有のデータセットを使用します。

自動データ収集

次の表は、Pendo SDKが収集するデータの種類をまとめたものです。

データ 詳細
デバイス上で自動生成されたアプリID ユーザーのデバイスとアプリをPendoが識別するための一意の文字列。Pendoを使用するデバイス上に別のアプリケーションがある場合、それらは異なるデバイスIDを取得するため、同じデバイスとして追跡することはできません。デバイスIDは、Pendo SDKのインテグレーションごとにランダムに生成され、ローカルストレージに保存されます。エンドユーザーがアプリのローカルストレージを消去すると、新しいIDが再生成されます。
訪問者ID

Pendoでは、アプリケーションを使用する訪問者ごとにIDが必要です。顧客はそれぞれ、使用する訪問者IDを選択します。顧客は、任意の文字列を訪問者IDとして「Pendo.startSession」に渡すことで識別済みのセッションを開始できます。「null」または空の文字列を訪問者IDとして「Pendo.startSession」に渡すと、顧客は匿名のセッションを開始できます。

:生成された匿名IDからユーザーが追跡されることはありません。

一般的な使用状況分析

次の情報が自動的に送信されます。

  • セッション開始時刻
  • セッション終了時刻
  • フォアグラウンドのアプリケーション
  • バックグラウンドのアプリケーション
デバイスのデータ

次の情報が自動的に送信されます。

  • デバイスのOS(iOS、Androidなど)
  • デバイスのOSバージョン(iOS 13など)
  • デバイスモデル(iPhone XSなど)
  • デバイス製造元(Samsungなど)
  • デバイスロケール/デフォルト表示言語
  • デバイスの高さと幅(デバイスに依存しないピクセル)
  • アプリのバージョン
  • 画面(5.3インチなど)
  • デバイスタイプ(スマートフォン、タブレットなど)
画面イベント

アプリケーションでユーザーがアクセスした画面のイベント(ScreenViewとScreenLeft)。画面ビューイベントは、タグ付けに関係なく送信されます。

画面のデータは次のとおりです。

  • スクリーンの構造要素
  • 画面テキストのハッシュ(オプション)
  • 画面タイトルのハッシュ(オプション、iOSのみ)

画面テキストのハッシュと画面タイトルのハッシュの収集と送信をオフにできます(iOSのみ)。

フィーチャーのクリック数(Feature Clicks)

アプリケーションでユーザーがクリックしたフィーチャー。フィーチャークリックイベントは、タグ付けに関係なく送信されます。フィーチャーのデータは次のとおりです。

  • 各要素の構造の詳細
  • フィーチャーテキストのハッシュとそのアクセシビリティラベルのハッシュ(オプション)

フィーチャーテキストのハッシュとそのアクセシビリティラベルのハッシュは、収集と送信をオフにできます

ガイドアナリティクス

作成したアプリケーション内ガイドに関連するアナリティクスです。例は次のとおりです。

"ガイドID(Guide ID)"

"参照したガイド(guide viewed)"/

“閉じたガイド(guide dismissed)”/

“クリックしたガイドボタン(Guide button clicked)”/

“送信した投票調査(Poll submitted)”/

“投票調査の応答:5(Poll response: 5)”

 

データ収集のオプション

お客様には多くの構成オプションがあり、Pendoのインスタンス構成はお客様ごとに少しずつ異なります。以下は、収集の指定ができる「選択可能」なデータのカテゴリです。

データ 詳細
ユーザーのメタデータ 訪問者IDへの関連付けを問わないユーザーに関するメタデータです。このデータは、キーと値のペアの形式で収集します。
アカウントID Pendoでは、アプリケーションを使用する訪問者ごとにアカウントIDを渡すことで、論理ユーザーグループまたは内部アカウントIDを識別できます。顧客は、任意の文字列をアカウントIDとして「Pendo.startSession」に渡すことができます。
アカウントメタデータ アカウントIDへの関連付けを問わないユーザーのアカウントに関するメタデータです。このデータは、キーと値のペアの形式で収集します。
コードイベント(トラックイベント)

コードイベントは、ホストしているアプリケーションから送信できます。コードイベントには、文字列ベースのイベント名と、イベントプロパティのキーと値のペアがそれぞれ1つ含まれます。以下はその例です。

イベント名:"could not connect to server"

パラメータ名:error ID

パラメータ値:404

 

 

 

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