GPOを使用してWindows版Edgeで設定する

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この記事では、「グループポリシーの管理」を使用して、Windowsコンピューター上のEdgeウェブブラウザにPendo Launcher拡張機能を構成する手順について説明します。

  1. 構成する値を決定する
  2. 構成用GPOを追加する
  3. 拡張機能APIキーのレジストリキーを作成する
  4. 訪問者IDとメタデータ用のPowerShellスクリプトを作成する
  5. PowerShellスクリプトをエンドユーザーのデバイスにプッシュする
  6. 構成を検証する

この記事で説明するプロセスを使用して、次の種類のデータを構成できます。

  • APIキー
  • 訪問者ID
  • メタデータ

前提条件

エンドユーザーのデバイスで拡張機能を構成する前に、まずエンドユーザーのブラウザに拡張機能をインストールする必要があります。すべての導入オプションについては、Pendo Launcherを導入するためのITガイドを参照してください。また、展開ステップを実行する前に、ブラウザ拡張機能の実装を計画するという記事を読むことをお勧めします。

ステップ1. 構成する値を決定する

Pendo Launcherを完全に展開するには、APIキーと訪問者IDを構成する必要があります。役割や場所などのメタデータを含めることもできます。これらのメタデータは、アナリティクスやガイドのターゲット設定に活用できます。適切な訪問者IDとメタデータの選択に関する詳細は、ブラウザ拡張機能の実装を計画するを参照してください。

APIキー

Pendoの管理者ユーザーであれば、構成プロセスのステップ2に必要なAPIキーは、[設定(Settings)]>[サブスクリプション設定(Subscription Settings)]に進むことで確認できます。以下のような個別の拡張機能APIキーが、ページ上部に表示されます。

{
  "APIKey": {
      "Value": "c022bb1e-676d-4c58-731c-caf13fe12a89"
  }
}

訪問者IDとメタデータ

ほとんどの場合、Windowsへの展開では、MDMツール(GPOなど)で制御できるレジストリを通じて訪問者IDのみが提供され、APIやCSVアップロードなどの他の手段を通じてメタデータが補足されます。ただし、ユーザーのマシン上で値を動的に取得するメソッドがある場合は、訪問者オブジェクトにメタデータを提供することができます。

メタデータの提供については、Active DirectoryスクリプトでPendoに送信するメタデータをカスタマイズするを参照してください。

訪問者情報は、PowerShellと互換性のない文字をすべて取り除いた文字列から成るJSONオブジェクトとして形式化する必要があります。PowerShellのエスケープ文字については、Microsoftのドキュメント「引用規則について(About Quoting Rules)」を参照してください。

ステップ2. 構成用GPOを追加する

GPOを使用してWindows版Edgeにインストールするの説明に従って、Pendo LauncherをインストールするためのGPOをすでに作成している場合は、このステップを飛ばして、この記事の次のステップでそのGPOを使用してください。

  1. 画面左下のWindowsアイコンを右クリックします。
  2. メニューから[実行]を選択します。これにより、run.exeアプリケーションが開きます。
  3. 「GPMC.msc」と[名前]フィールドに入力します。
  4. [OK]を選択します。
  5. 左側のメニューで[グループポリシーオブジェクト(Group Policy Object)]を右クリックします。
  6. [新規(New)]を選択します。
  7. 新しいGPOに「PendoConfig」などのわかりやすい名前を付けます。

ステップ3. レジストリキーを作成する

ステップ1の拡張APIキーをネットワーク内のすべてのマシンに自動的に適用できるよう、GPOにレジストリキーを作成します。

  1. GPOを使用してWindows版Edgeにインストールする、またはこの記事のステップ2で作成したGPOで、[コンピューターの構成(Computer Configuration)]>[基本設定(Preferences)]>[Windowsの設定(Windows Settings)]>[レジストリ(Registry)]の順に進みます。
  2. メニューから[新規(New)]>[レジストリ項目(Registry Item)]を選択します。
  3. 開いた[レジストリ]ウィンドウで、次のように設定します。
Hive HKEY_LOCAL_MACHINE
キーパス SOFTWARE\Policies\Microsoft\Edge\3rdparty\extensions\lgpofjmgggolmabddgdmbgipcnblpnbm\policy
値名 APIキー
値データ お客様のPendo拡張機能(サブスクリプション)APIキー。この記事のステップ1で特定したAPIキーです。

ステップ4. PowerShellスクリプトを作成する

ご利用のマシンにpendo-launcher-config.ps1というファイルを作成します。

  1. 以下のコードをファイルにコピーし、ステップ1で決定したAPIキーの値を挿入します。
  2. PowerShellスクリプトをドメインの共有ネットワークフォルダのNETLOGONフォルダに保存し、認証ユーザーに読み取り(Read)および読み取りと実行(Read & Execute)のアクセス許可を設定します。

注:このスクリプトでは、サインインしているユーザー名にメールのドメインを追加してメールアドレスを作成することにより、訪問者IDを設定します。システムが必要とする方法で訪問者を識別するには、このコードを調整します。

$username = $null


# ユーザー名が入力されるのを待ちます

while ($username -eq $null) {
  $username= (Get-CimInstance Win32_Process -Filter 'name = "explorer.exe"'|Invoke-CimMethod-MethodName getowner).User
  if ($username-is [array]) {
      $username=$username[0]
  }
  $username=$username-replace' ','.'
  Start-Sleep-Seconds 5# 5秒間スリープ(オプション)
}

# ユーザー名をメールアドレスに変換して訪問者IDを定義します
# 訪問者IDの定義は異なる場合があります

$visitor_id = $username + "@pendo.io"
$visitor_json= "{ `"id`": `"$visitor_id`" }"
$registry_path_edge = "HKLM:\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Edge\3rdparty\extensions\lgpofjmgggolmabddgdmbgipcnblpnbm\policy"
$parent_path_edge = Split-Path -Path $registry_path_edge

# Pendo LauncherのEdgeポリシーパスが存在しない場合は作成します

if (!(Test-Path $parent_path_edge)) {
  New-Item-Path $parent_path_edge-Force -ItemType Directory |Out-Null
}
if (!(Test-Path $parent_path_edge\policy)) {
  New-Item-Path ("$parent_path_edge\policy") -Force -ItemType Directory |Out-Null
}

# 訪問者IDとデータ環境ポリシーを設定します

Set-ItemProperty -Path $registry_path_edge -Name "visitor" -Value $visitor_json -Type ExpandString

# eu環境の場合はioをeuに、US1環境の場合はioをus1に、日本の環境の場合はioをjpnに変更します

Set-ItemProperty -Path $registry_path_edge -Name "dataEnvironment" -Value "io"

exit 0

ステップ5. PowerShellスクリプトをエンドユーザーのデバイスにプッシュする

  1. 作成したGPOに戻ります。
  2. [ユーザーの構成]>[ポリシー]>[Windowsの設定]>[スクリプト( スタートアップ/シャットダウン)]の順に移動します。
  3. [スタートアップ] を選択します。
  4. 「powershell.exe」という名前の新しいスクリプトを追加します。-nonInteractive -executionPolicy Bypass -file \\YOURSHARE\NETLOGON\pendo-launcher-config.ps1”のパラメーターを使用します。
  5. [OK] を選択してから[適用(Apply)]を選択します。
  6. ログオンのプロパティのウィンドウを閉じます。

ステップ6. 構成を検証する

まず、物理的にアクセスできる単一のデバイスでスクリプトをテストし、構成が正しいことを検証します。検証では、レジストリキーが正しく設定されていること、および拡張機能が期待どおりに構成されていることを確認します。

レジストリキーの設定を確認する

  1. Windowsデバイスでレジストリエディタを開きます。タスクバーの検索ボックスに「regedit」と入力し、結果から[レジストリエディタ(Registry Editor)](デスクトップアプリ)を選択します。
  2. [HKEY_LOCAL_MACHINE]>[SOFTWARE]>[Microsoft]>[Edge]>[3rdparty]>[extensions]>[lgpofjmgggolmabddgdmbgipcnblpnbm]の順でレジストリキーの場所に移動します。

レジストリキーは以下のように表示されます。

regedit-configure-edge.png

ブラウザに拡張機能が構成されていることを確認する

レジストリキーが設定されていることを確認したら、ブラウザの拡張機能が有効になっていることを確認し、コンテンツが正しくフォーマットされているかどうか検証します。

  1. 構成プロファイルのあるデバイス上でEdgeを開きます。アプリがすでに実行されている場合は、終了して再度開きます。
  2. 「edge://extensions」をコピーして、ブラウザのURLバーに貼り付けます。
  3. ブラウザのツールバーの右上にあるPendo Launcher拡張機能を見つけます。拡張機能が表示されない場合は、パズル型のアイコンを選択して拡張機能をさらに表示してください。
  4. 拡張機能アイコンを右クリックし、[デバッグ情報を表示(Show Debug Info)]を選択します。

    edge-ext-popup.png

  5. [構成タブを表示(Show Configuration Tab)]>[IT管理の構成(IT-Managed Config)]を選択します。
  6. 値がレジストリキーに設定されている値と一致していることを確認します。dataEnvironmentがデフォルト値のioに設定されている場合、dataEnvironmentキーはここでは表示されません。

 

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