Pendoのデータ同期機能を使用すると、Pendoのデータ(Pendo Feedbackのデータを除く)をPendoがホストするGoogle Cloud Storage(GCS)バケットにエクスポートできます。
仕組み
Pendoがホストするバケットでは、標準的な方法の代替として、データ同期ファイルを受信する方法を提供します。標準的な方法では、Pendoデータを自分のストレージバケットに送信します。この場合、GCS、Amazon Simple Storage Service(S3)、またはMicrosoft Azure Storageを使用できます。これらの標準オプションの詳細については、「Pendoのデータ同期機能の概要」を参照してください。
PendoがホストするGCSバケットを使用すると、PendoのGCPアカウント内にある専用バケット(このオプションを利用する各Pendoサブスクリプション専用に作成)に対する読み取りアクセス権がGoogle Cloud Platform(GCP)サービスアカウントに付与されます。その後、データ同期ETLプロセスは、PendoがホストするGCSバケットからデータを取得できます。
前提条件
- データ同期は有料の機能です。この機能を利用するには、Pendoの担当者にお問い合わせください。
- PendoがホストするGCSアカウントには、Pendoアカウントチームによる追加の承認と実践支援が必要です。
- この作業においてクラウドストレージの保存先を設定するには、Pendoのサブスクリプション管理者である必要があります。
設定の概要
GCSとのデータ同期では、Pendo側での設定と、Google Cloud環境での構成が必要になります。具体的には、以下の手順で実施します。
- Google Cloud Platform(GCP)のサービスアカウントを作成します。
- PendoがホストするGoogle Cloud Storageの宛先を選択します。
- サービスアカウントのメールアドレスを入力し、任意でストレージパスを指定します。
ステップ1:GCPサービスアカウントを作成する
サービスアカウントをお持ちでない方は、Google Cloud環境でGoogle Cloud Platform(GCP)のサービスアカウントを作成する必要があります。
- Google Cloudコンソールで、[IAMと管理(IAM & Admin)]>[サービスアカウント(Service Accounts)]に移動し、[サービスアカウントを作成(Create service account)]を選択します。
- サービスアカウント名や説明など、サービスアカウントの詳細を入力します。
- 必要に応じて、サービスアカウントのアクセスレベルを選択します。
- [完了(Done)]を選択します。これにより、[IAMサービスアカウント(IAM Service Accounts)]ページにサービスアカウントと役割が作成されます。
- メール形式のサービスアカウント名をコピーします。これは、本記事のステップ3で使用するため、保存しておいてください。
詳細と手順については、Googleの「サービスアカウントキーの作成と管理」をご覧ください。
ステップ2. Pendoでプロバイダーを選択する
ストレージバケットにデータを送信する前に、Pendoでターゲットとなる送信先を設定する必要があります。
- Pendoで、[設定(Settings)]>[データ同期(Data Sync)]の順に進みます。
- [宛先に接続(Connect to destination)]を選択します。
- 右側にスライドアウトするパネルでPendoがホストするGoogle Cloud Storageタイルにカーソルを合わせます。
- [宛先を選択(Choose destination)]を選択します。パネルには、次のステップがまとめられています。
ステップ3:Pendoにサービスアカウントのメールアドレスを入力する
ステップ1で作成したサービスアカウントに対して、以下の手順でPendoホストバケットからの読み取りアクセス権を付与します。
- ステップ1で作成したサービスアカウントのメールアドレス名を入力します。
- 任意で、Pendoがホストするバケットにサブディレクトリを作成するためのストレージパスを指定します。ストレージパスを指定すると、バケットURLの末尾に追加されます。
- [宛先を検証(Validate destination)]を選択し、入力した認証情報をテストします。
- 正常に検証されたら、[宛先を作成(Create destination)]を選択します。