この記事では、Pendoにサインインせずに顧客フィードバックをリッスンに送信できるようにGoogleフォームを設定するユースケースについて説明します。これは、Pendoにサインインしない顧客対応チームなどのPendoのユーザーではない人たちからPendoリッスンに顧客フィードバックを送信して、プロダクトチームが検討できるようにしたい場合に役立ちます。
前提条件
- Pendoの管理者権限。 詳細については、「役割と権限」をご参照ください。
- Pendoのインテグレーションキー。このキーは、Pendoインストールスクリプトに表示されるアプリケーションキーとは異なります。インテグレーションキーを作成する手順については、「Pendoのインテグレーションキー」をご参照ください。
- APIアクセス。これにより、リッスンの新しいフィードバックを作成エンドポイントを使用できます。詳細については、APIドキュメントをご確認ください。
- JavaScriptコードを使用する機能。これは、Zapierで値をマッピングするために必要です。
- エンドユーザーの訪問者IDとアカウントIDsへのアクセス。
- Googleフォーム(または類似のフォーム)へのアクセス。
- ZapierのProサブスクリプション。
ステップ1. Googleフォームを設定する
まず、フィードバックフォームの必須フィールドと一致するフィールドを含むGoogleフォームを作成する必要があります。以下の手順では、推奨フィールドと必須フィールドのみを説明します。フィードバックがリッスンに届いた後に、ラベルやプロダクトエリアなどの他のフィールドを内部のリッスンワークフローの一部として、受け取ったフィードバックに追加できます。
新しいGoogleフォームを起動し、次の操作を行います。
- フォームのタイトルに[フィードバックを送信(Submit feedback)]と入力します。
- 必要に応じて、説明を追加します。
- フォームの最初の質問には、エンドユーザーの訪問者IDを提供するようフォーム送信者に指示するプロンプトを入力します。
- 入力値がPendoに送信する訪問者IDの形式と一致するように、プロンプトを調整します。例えば、訪問者IDとしてメールアドレスをPendoに送信する場合、プロンプトはお客様のメールアドレスとなります。
- ドロップダウンメニューから[短い回答(Short answer)]を選択します。
- カードの右下にあるトグルを使用して、この質問を必須にします。
- プラスアイコン(+)を選択して新しい質問を追加し、エンドユーザーのアカウントIDを提供するようフォーム送信者に指示するプロンプトを入力します。
- 入力値がPendoに送信するアカウントIDsの形式と一致するように、プロンプトを調整します。例えば、アカウントIDsとしてサブスクリプション設定のサブスクリプション表示名と一致する会社名をPendoに送信する場合、プロンプトはサブスクリプション表示名となります。
- ドロップダウンメニューから[短い回答(Short answer)]を選択します。
- カードの右下にあるトグルを使用して、この質問を必須にします。
- プラス(+)アイコンを選択し、3番目の質問として[タイトル(Title)]と入力します。
- ドロップダウンメニューから[短い回答(Short answer)]を選択します。
- この最初の質問については、カードの右下にあるトグルを使用して、この質問を必須に設定します。
- プラス(+)アイコンを選択して、詳細情報を提供するようフォーム送信者に指示するプロンプトを入力します。
- これは[説明(Description)]と同じくらい簡単かもしれませんが、有用な回答を引き出すために、お客様は何を達成しようとしているのかなど、より具体的にすることもできます。
- ドロップダウンメニューから[パラグラフ(Paragraph)]を選択します。
- プラス(+)アイコンを選択して、5番目の質問として[重要度(Importance)]と入力します。
- ドロップダウンメニューから[多項選択式(Multiple choice)]を選択します。
- [必要(Must Have)]と[あった方が良い(Nice to Have)]の2つのオプションを入力します。
- カードの右下にあるトグルを使用して、この質問を必須にします。
- プラス(+)アイコンを選択して、6番目の質問として[アプリケーション(Application)]と入力します。
- ドロップダウンメニューから[ドロップダウン(Dropdown)]を選択します。
- 顧客フィードバックに関連する利用可能なアプリケーションを追加します。
ステップ2. ZapierでZapを作成する
次に、Zapierで自動ワークフロー(Zap)を作成する必要があります。Zapierにサインインし、[作成(Create)]を選択し、次に[新しいZap(New Zap)]を選択します。次に、下記の3枚のカードを順番に使用してZapを開発します。
- トリガーカード:Zapを開始し、ワークフローを実行するイベントを定義するカード。この場合、トリガーはGoogleフォームの送信です。手順については、この記事の「トリガーを選択する」を参照してください。
- 最初のアクションカード:ワークフローがトリガーされた後に何が行われるかを定義するカード。この場合、最初のアクションはワークフローにカスタムコードを追加することです。手順については、この記事の「カスタムコードを追加する」を参照してください。
- 2番目のアクションカード:フォーム送信をPendoリッスンプロダクトに接続するカード。手順については、この記事の「Pendoリッスンに接続する」を参照してください。
トリガーを選択する
Googleフォームの送信を受け取るたびに自動ワークフローが開始するようにトリガーカードを追加します。
- トリガーカードを選択します。画面右側にパネルが開き、[アプリとイベント(App& event)]タブがデフォルトで表示されます。
-
Googleフォームを選択し、次にZapを開始するイベントとして[新しいフォーム回答(New Form Response)]を選択します。
- パネルの左下にある[続ける(Continue)]を選択して[アカウント(Account)]タブを開き、Googleアカウントに認証します。
- パネルの左下にある[続ける(Continue)]を選択して、[トリガー(Trigger)]タブを開きます。
- ステップ 1で作成したGoogleフォームを選択して、Zapに追加します。
- パネルの左下にある[続ける(Continue)]を選択して、[テスト(Test)]タブを開き、フォームからの回答をテストします。
カスタムコードを追加する
Googleフォームで収集されたデータをPendoリッスンに必要なデータに変換できるアクションカードを追加します。
- ステップ2で作成した最初のカードにあるプラス(+)アイコンを選択して、アクションカードを追加します。[アプリとイベント(App & event)]タブがデフォルトで表示されます。
- Zapierのコードを選択する。
-
[イベント(Event)]には、[Zapierによるコード内のJavascriptの実行(Run Javascript in Code by Zapier)]を選択します。
-
パネルの左下にある[続ける(Continue)]を選択して、[アクション(Action)]タブを開きます。次のフォームエントリを数値にマッピングします。
- [重要度(Importance)]では、1と2をそれぞれ[あった方が良い(Nice to Have)]と[必要(Must Have)]というフォームエントリにマッピングします。
-
アプリケーションでは、アプリケーション設定のエンジニア設定セクションにあるアプリケーションIDを、フォーム内の適切なアプリケーション名にマッピングします。
- パネルの左下にある[続ける(Continue)]を選択して、[テスト(Test)]タブを開き、ステップを検証します。
Pendoリッスンに接続する
データ(JSON)をリッスンAPIエンドポイントに送信する別のアクションカードを追加します。これにより、フィードバックの送信でリッスンが更新されます。
- ステップ3で作成した最初のアクションカードの下にアクションカードを追加します。[アプリとイベント(App & event)]タブがデフォルトで表示されます。
- ZapierによるWebhook(Webhooks by Zapier)を選択します。
-
[イベント(Event)]では、[カスタムリクエスト(Custom Request)]を選択します。
-
[続ける(Continue)]を選択して、[アクション(Action)]タブを開きます。このタブでは、次の操作を行います。
- メソッドとしてPOSTを選択します。
-
URLとしてリッスンAPIエンドポイント(
https://app.pendo.io/api/v1/feedback
)を入力します。
- [データパススルー?(Data Pass-Through?)]の値はブランクのままにします。
-
[データ(Data)]には、Pendoで新しいフィードバック項目を作成するために必要なJSONボディを入力します。JSONボディの詳細については、「APIドキュメント」を参照してください。Googleフォームからの出力に基づいて、JSONボディのフィールドの値をマッピングします。
この例では、次のようになります。
-
accountId
は、Subscription display name
フォームフィールドにマッピングされます。 -
visitorId
は、Customer email address
フォームフィールドにマッピングされます。 -
title
は、Title
フォームフィールドにマッピングされます。 -
description
は、What is the customer trying to achieve?
フォームフィールドにマッピングされます。 -
appIds
は、ステップ9で追加した各アプリケーションにマッピングされます。 -
importance
は、ステップ9で追加した2つの重要度にマッピングされます。
-
- [非平坦化(Unflatten)]で[はい(Yes)]を選択します。
- [ベーシック認証(Basic Auth)]はブランクのままにします。
-
[ヘッダー(Headers)]に以下を追加します。
- 左側にx-pendo-integration-keyと入力し、右側にインテグレーションキーを入力します。
- 左側にcontent-typeと入力し、右側にapplication/jsonと入力します。
- [続ける(Continue)]を選択して、[テスト(Test)]タブを開き、ステップを検証します。
- 右上の[公開(Publish)]を選択します。