この記事では、Oktaワークフローを活用して、訪問者とそのメタデータをPendo Adoptにプッシュする方法を説明します。Oktaワークフローを使用すると、訪問者のメタデータをスケジュールに基づいて自動的に更新できます。
この方法は、従業員のメタデータの収集に特有のものです。メタデータのプッシュには通常、ブラウザ拡張機能(Pendo Launcher)の実装が必要ですが、収集しているメタデータが従業員のメタデータである場合に限り、インストールスクリプトを使用してこの方法で直接実装することができます。
前提条件
-
ワークフローテンプレートファイル(こちらからダウンロードできます)
-
Pendoの管理者ユーザー権限
-
Oktaワークフローのスーパー管理者ユーザー権限
OktaとPendoの接続を作成する
Okta用とPendo Launcher用の2つの接続アプリケーションを設定する必要があります。
- Oktaで[接続(Connections)]タブに移動します。
- [+新しい接続(+ New Connection)]を選択し、ピンクのPendoコネクタを選択します。
- [接続ニックネーム(Connection Nickname)]フィールドに適切な名前を付けます。インテグレーションキーがPendoで生成されます。
- Pendoで、[設定(Settings)]>[インテグレーション(Integrations)]>[インテグレーションキー(Integration Keys)]の順に移動します。
- [+インテグレーションキーを追加(+ Add Integration Key)]を選択します。キーに意味のある名前を付け、[書き込みアクセスを許可(Allow Write Access)]を選択し、続いて[作成(Create)]を選択して、新しいインテグレーションキーをコピーします。
- Oktaワークフローに戻り、コピーしたインテグレーションキーを[インテグレーションキー]フィールドに貼り付け、[作成]を選択します。これで、Pendoコネクタの追加は完了です。Pendoアプリケーションには、アプリケーションへの接続が機能していることを示す緑色のチェックマークが表示されます。
- [+新しい接続]を選択し、Oktaコネクタを追加します。青色のOktaコネクタを選択します。
- Oktaの記事アプリケーションの接続の内容に従い、[接続ニックネーム]、[ドメイン(Domain)]、[クライアントID(Client ID)]、[クライアントシークレット(Client Secret)]フィールドに入力します。これにより、Oktaコネクタが作成されます。Oktaコネクタは、[接続]タブにアプリケーションとして表示されます。新しいアプリケーションには、アプリケーションへの接続が機能していることを示す緑色のチェックマークが表示されます。
新しいフォルダーを作成する
- Oktaワークフローで青いプラスボタンを選択して新しいフォルダーを作成して、名前を付けます。
- 新しいフォルダーの横にある歯車(設定)アイコンを選択し、ワークフローのテンプレートファイルをインポートします。
- ワークフローのテンプレートファイルをダウンロードします。
- 各ヘルパーフロー(ラベルSubFlowで始まるフロー)をオンにします。
ワークフローを接続する
- [PendoへのTempテーブルのロード(Load Temp Table into Pendo)]サブフローを開きます。
- このサブフローでは、OktaとPendoの接続を作成するで説明したように、Pendoの接続先が以前に設定した接続先になっていることを確認します。
- [接続先(Connection)]フィールドの下にある[オプション(Option)]ドロップダウンを選択します。
- メールアドレスは、Pendoで訪問者を識別するためのデフォルトのキーです。Pendoでユーザーを識別するためにメールアドレス以外のフィールドを使用している場合、この値をそのフィールドに合わせて変更します。このフィールドに渡されたキーは、メタデータフィールドとしてではなく、訪問者IDとしてPendoに渡されます。
- Oktaには存在していて、Pendo Launcherの拡張機能をインストールしていないユーザーをPendoで作成するには、[メタデータを用いたユーザーリストをプッシュ(Push User List with Metadata)]カードの[存在しないユーザーを作成(Create Non-existing User)]ドロップダウンを選択し、[はい(Yes)]を選択します。[はい]を選択すると、そのユーザーがサブスクリプションに訪問者としてまだ存在しない場合、Oktaはその訪問者をPendoに追加します。新しく作成された訪問者のメタデータは、訪問者のエージェントブロックに表示されます。
- [イベントでトリガーされるロード - ユーザー作成(Event-Triggered Load - User Creation)]というタイトルのワークフローをクリックします。
- [作成済みユーザー(User Created)]と [フィルターでユーザーを一覧表示(List Users with Filter)]の両方のカードで、Okta接続が選択されていることを確認します。その他の設定は必要ありません。
- [メタデータを用いたユーザーリストをプッシュ]カードで、Pendo接続が選択されていることを確認します。[PendoへのTempテーブルのロード]サブフローと同じ[訪問者IDキー(Visitor ID Key)]と[存在しないユーザーの作成]を設定します。
- [イベントでトリガーされるロード - ユーザー作成]フローに対してステップ7~8を繰り返します。
- [一括ロード - すべてのOktaユーザーを読み込んでPendoに同期(Bulk Load - Read All Okta Users and Sync to Pendo)]をクリックします。
- [フィルターでユーザーを一覧表示]カードに移動し、Okta接続が選択されていることを確認します。その他の設定は必要ありません。
カスタムメタデータフィールドを設定する
- [サブフロー - ユーザーキー取得(SubFlow - Get User Keys)]フローを選択します。
- [フィルターでユーザーを一覧表示]カードに移動し、Okta接続が選択されていることを確認します。
- [このカードをテスト(Test this card)]というラベルの付いた再生ボタンを選択し、テストを実行します。
- [アウトプットの未加工データ(Raw Output)]ボックスに、profileというフィールドがあります。profileオブジェクト内のフィールドは、Pendoにプッシュ可能なOktaのフィールドです。インポートするフィールドをメモします。名前では大文字と小文字が区別されます。
- [リスト構成(List Construct)]カードのitemフィールドを追加して、前の手順でメモしたフィールドを追加します。itemフィールドに渡されたキーが、Pendoに渡されたキーとなります。
- 画面左上の[保存(Save)]を選択します。
データフローを有効化する
重要:次の手順で、OktaからPendoへのメタデータのプッシュを開始します。続行する前に、ここまでの手順がすべて正しく完了していることを確認してください。
- [イベントでトリガーされるロード - ユーザー作成]カードと[イベントでトリガーされるロード - ユーザー更新(Event-Triggered Load - User Update)]カードの両方を[オン/オフ(ON/OFF)]列のトグルを使ってオンにします。
- [一括ロード - すべてのOktaユーザーを読み込んでPendoに同期]カードを選択します。
- [テスト(Test)]ボタンを選択して、このフローを実行します。これはテストではありません。これにより、すべてのユーザーがPendoにロードされます。ユーザー500人のバッチあたり30~60秒かかります。
注:50,000人を超えるユーザーをPendoにロードする場合、Oktaでタイムアウトまたはメモリオーバーフローの問題が発生する可能性があります。この問題が発生した場合は、Pendoの担当者に連絡して、ユーザーの一括ロードのサポートを依頼してください。
メタデータタイプを設定する
Oktaで設定したメタデータフィールドは、[データマッピング(Data Mappings)]の[メタデータ(Metadata)]テーブルに表示されます。[設定(Settings)]>[データマッピング]>[訪問者レベルのデータ(Visitor Level Data)]に移動し、各メタデータフィールドの[タイプ(Type)]を設定します。以下の例では、okta_emailの[タイプ]が[テキスト(Text)]に設定されています。
最初のバッチが完了してから、新しいフィールドに入力されるまで15分かかる場合があります。
Oktaで設定した各メタデータフィールドには、識別しやすいよう接頭辞「okta」が付きます。これらのフィールド名は変更できます。設定が完了したら、それらをカスタムセグメントで使用してPendo全体に適用できます。