アカウントIDを使用したセグメントが他のアカウントからの訪問者を返してくる

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この記事では、メタデータフィールド「アカウントID」または「アカウントIDs」を使用して訪問者セグメントを作成する際の、それぞれの違いについて説明します。

環境:[ピープル(People)]>[セグメント(Segments)](ウェブ、モバイル)

問題

通常、アカウントのアナリティクスを確認するためにセグメントを作成することができます。特定のアカウントに基づくセグメントを作成すると、他のアカウントに関連付けられた訪問者が指標に表示される場合があります。

たとえば、「アカウントIDsにテストアカウント4が含まれる」というルールのセグメントを訪問者レポートに適用すると、次のように表示されます。

Engage_Segments_AccountIDs.png

セグメントで指定したアカウントIDとは異なるアカウントIDsで次のような結果が表示されることがあります。

Engage_Visitors.png

診断

Pendoには、訪問者レベルのアカウントIDsとアカウントレベルのアカウントIDという、よく似た名前の2つの異なるメタデータフィールドがあります。複数アカウントからの結果が表示されている状態で、1つのアカウントからの結果のみを表示したい場合は、セグメント内でアカウントIDsの代わりにアカウントIDを使用する必要があります。

名前は似ていますが、それぞれのフィールドから得られる結果は異なります。セグメント内の各フィールドをどのタイミングで使用するか、またその結果として得られるものを把握することが重要です。

メタデータフィールド 定義
アカウントID

イベント発生時に訪問者に割り当てられるアカウントID値。常に単一の値です。

セグメントビルダーでこのフィールドを選択すると、常に[アカウントデータ(Account Data)]セクションに、2つの頭のアイコンが表示されます。

アカウントIDs

訪問者が過去に関連付けられたすべてのアカウントID値のリスト。単一の値または値のリストです。

このフィールドを選択すると、常に[訪問者データ(Visitor Data)]セクションに、1つの頭のアイコンが表示されます。

 

解決策

期待どおりの結果が得られるように、適切なメタデータフィールドを使用していることを確認してください。

  • レポートにアカウントIDを持つセグメントを使用した場合、Pendoは特定のアカウントIDに関連付けられた訪問者のイベントのみを表示します。
  • レポートにアカウントIDsを持つセグメントを使用した場合、訪問者がある時点でセグメント内のアカウントIDに関連付けられている限り、Pendoはその訪問者が過去に関連付けられたすべてのアカウントのイベントを表示します。

上記の問題セクションの事例では、セグメントのルールとしてアカウントIDsが使用されていました。訪問者のCreed.Brattonは、ある時点でテストアカウント4に関連付けられている状態でイベントを生成しました。アカウントが[訪問者の詳細情報(Visitor Details)]ページに表示されていることで、これを確認できます。

Engage_VisitorDetails.png

これは、この訪問者がセグメントに一致することを意味します。これがテストアカウント4でなくても、PendoはすべてのアカウントでCreed.Brattonが生成したすべてのイベントを返します。

Creed.Brattonがテストアカウント4に関連付けられている状態で生成したイベントのみを表示したい場合は、セグメントルールを「アカウントIDがテストアカウント4と等しい」に変更する必要があります。

Engage_Segments_AccountID.png

メタデータとセグメントの詳細については、訪問者やアカウントのメタデータおよびセグメントの記事を参照してください。

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