訪問者やアカウントのメタデータは、訪問者IDとアカウントIDの下に収集されます。訪問者IDとアカウントIDは、ユーザーについて説明しラベル付けする方法であり、変更できません。訪問者はアプリケーションの個々のユーザーを表し、アカウントは関連付けられたユーザーのグループ(通常は所属する会社)を表します。
この記事では、訪問者レベルとアカウントレベルでメタデータを提供して、分析やガイドのターゲット設定の選択肢を広げる方法について説明します。セグメントやレポートを作成するときにこのメタデータを活用して、時間をかけて徐々に追加したり削除したりできます。
メタデータの送信
Pendoをインストールする前に、収集する情報やメタデータを特定します。訪問者セクションとアカウントセクションの下にあるPendoインストールスクリプトに変数を追加します。ガイダンスについては、 開発者のためのPendoインストールガイドを参照してください。
訪問者IDやアカウントIDとは異なり、メタデータフィールドは変更できます。訪問者レベルのメタデータの例には、名、姓、メールアドレス、ユーザー権限、役割または役職などがあります。アカウントレベルのメタデータの例には、アカウント名、業種、市場セグメント、アカウント作成日、登録日、契約開始日、更新日、契約金額などがあります。
メタデータのマッピング
メタデータの設定は、データマッピング(Data Mappings)で行います。ここには、訪問者レベルのデータ(Visitor Level Data)とアカウントレベルのデータ(Account Level Data)という別のタブがあります。ここで管理者ユーザーは、Pendoに送信するデータフィールドのタイプを指定できます。詳しくは、Pendoにおけるデータマッピングとデータ型を参照してください。
メタデータの表示
Pendoに送る訪問者とアカウントのメタデータは、お客様によって内容を変えることができます。管理者ユーザーは、[設定(Settings)]>[データマッピング]でPendoに送信されるメタデータを確認できます。[データマッピング]ページでは、Pendoが分析に使用するデータの名前と型を確認できます。
管理ユーザーでない場合は、http://app.pendo.io/metadataにアクセスします。最初のドロップダウンメニューには、現在Pendoに送信されているすべてのメタデータが一覧表示されます。ドロップダウンで項目を選択すると、そのメタデータフィールドに対して送信された一意の値の数などの指標が表示されます。
メタデータの昇格(ベータ版)
訪問者とアカウントのメタデータには、そのユーザーに対して最後に記録されたイベントに関連付けられた詳細が常に表示されます。ユーザーメタデータに関する履歴が必要な場合は、サブスクリプションで最大5つのデータマッピングフィールドの履歴メタデータを有効にすることを選択できます。
履歴メタデータを有効にすると、そのデータは全体をとおしてイベントプロパティと見なされます。これは、そのデータが発生した時点ですべてのイベントに関する値を取得することで、イベントプロパティのように機能させることができるからです。
訪問者IDとサンプルグループのデフォルト値、リストタイプのメタデータ、Segment.comのメタデータの履歴メタデータは有効にできません。
詳しくは、 履歴メタデータ(ベータ版)をご覧ください。
メタデータグループ
訪問者レベルおよびアカウントレベルのデータには、以下のメタデータグループが関連付けられています。
エージェントメタデータ
これは、インストールスクリプトを介して渡されるプロダクトのメタデータであり、一般に「スニペット」と呼ばれます。これらのフィールドは手動やAPIで変更することはできず、コード内でのみ変更できます。エージェントデータをPendoの中で確認し、Pendoに記載されているデータ型と、インストールスクリプトで送信された実際のデータ型が一致していることを確認する必要があります。
このメタデータは、ユーザーがアプリケーションのページを訪問したときに自動的に更新され、フィールドがPendoに受け渡されます。エージェントのメタデータフィールドが正しく入力されていない場合、ユーザーが次回アプリケーションにアクセスして正しい情報を受け渡したときにのみ更新することができます。はじめから、いくつかのメタデータフィールドが用意されています。
デフォルトのアカウントメタデータ:
- 初回訪問
- 最終訪問
- アクティブな日数
- イベント数
- 訪問者数
- サイト滞在時間
デフォルトの訪問者メタデータ:
- 初回訪問
- 最終訪問
- アクティブな日数
- イベント数
- サイト滞在時間
- 最新のブラウザのバージョンと名前
- 最新のオペレーティングシステム
- 最新のサーバー名
Salesforceのメタデータ
これらのメタデータフィールドは、インテグレーションを介してSalesforceからプルされます。これは、Salesforceインテグレーションが有効な場合にのみ選択可能です。これらのフィールドは編集できません。詳細については、Salesforceインテグレーションの概要を参照してください。
Segment.comのメタデータ
これらのメタデータフィールドは、Segment.comインテグレーションからプルされたもので、[データマッピング(Data Mappings)]ページからは編集できません。このタイプのメタデータは、インテグレーションでのみ使用されます。詳細については、Segment.comインテグレーションの概要を参照してください。
カスタムメタデータ
追加するデータが上記のグループのいずれにも該当しない場合は、カスタム(「Pendoのみ」)メタデータフィールドを使用します。カスタムフィールドは、[データマッピング(Data Mappings)]ページで追加することができます。これらは訪問者またはアカウントにリンクする必要があります。リンクするには、個々の訪問者またはアカウントの詳細を開き、値を追加します。
このフィールドは、特定の訪問者またはアカウントの詳細ページで手動で更新することも、APIを使って一括更新して、カスタムフィールドに大量に追加することもできます。
利用可能なメタデータの形式
日付である新しいタイプのメタデータ(エージェント、カスタム、Salesforce、またはセグメント)を追加する場合、PendoはISO8601 W3C
(例:2006-01-02T15:04:05.999-05:00
)形式を使用します。Pendoにデータを送信する前に、この形式を使用していることを確認してください。別の日付形式に変更して使用したい場合は、Pendoサポートに連絡してください。
メタデータフィールド名は、文字またはアンダースコアで始まる必要があり、文字、数字、アンダースコアの組み合わせを含むことができます。スペースやその他のサポートされていない文字を含むフィールド名は、Pendoでは作成されません。
サポートされているデータ形式の詳細については、Pendoにおけるデータマッピングとデータ型をご覧ください。
エージェントまたはカスタムのメタデータの削除
エージェントまたはカスタムのメタデータは、データマッピングのページから削除することができます。メタデータフィールドを削除するには、フィールドにカーソルを合わせて[削除(Remove)]を選択し、削除を確認します。誤って削除してしまわないように、数秒間、確認のプロンプトが表示されます。確認が行われない場合、ボタンは[削除(Remove)]の状態に戻ります。
確認すると、そのメタデータフィールドはリストから削除され、セグメントに使用できなくなります。
注:PendoのUIからエージェントタイプのフィールドを削除しても、インストールススクリプトからは削除しない場合、Pendoはデータの取得を継続しますが、UIには再入力されません。削除を元に戻すには、Pendoサポートに連絡してください。
よくある質問
どのような種類のメタデータをPendoに送るべきですか?
訪問者データとアカウントデータのセグメント化に有益と思われるものをお送りいただくことをお勧めします。例としては、役割、アカウントステータス、アカウントマネージャー、契約満了日、アカウント作成日などがあります。
カスタムの言語メタデータを送信するにはどうすればいいですか?
Pendoのデフォルトの言語メタデータフィールドは、エージェントによって訪問者のブラウザ設定から収集されます。カスタムの訪問者メタデータは、Salesforceなどのエージェントまたは統合によって受け渡すことができます。カスタム言語のメタデータフィールドでは、言語以外の名前を使用する必要があります。この名前は、ブラウザの言語メタデータ用に予約されており、置き換えることはできません。
ローカリゼーション設定で別のメタデータフィールドを指定できます。ローカリゼーションの詳細については、ローカリゼーションの概要の記事をご覧ください。
スニペットを介してメタデータを渡すときにサポートされるキー値は何ですか?
カスタム「キー」は、文字または「_」で始める必要があります。他のタイプの構文はサポートされていません。たとえば、「300」などのキーがある場合、Pendoで正しく機能させるには、「_300」に変更する必要があります。この構文に従わないと、これらのカスタムフィールドを使用してセグメントを作成したり、レポートを実行したりすることができません。
サポートされている構文は以下のとおりです。
- 文字
- 数字
- _