この記事では、Salesforce CommunitiesなどのSalesforceデジタルエクスペリエンスにPendoをインストールし、SalesforceからPendoに訪問者IDを送信する方法について説明します。
SalesforceからPendoにアカウントIDsまたは訪問者メタデータもしくはアカウントメタデータも送信する場合は、Salesforce内で追加のエンジニアリング作業が必要になります。詳細については、この記事の「仕組み」をご参照ください。
Salesforce CRMプラットフォームにインストールする場合は、代わりにPendo Launcherブラウザ拡張機能を使用してPendoをインストールする手順に沿ってご覧ください。
仕組み
以下の手順では、SalesforceデジタルエクスペリエンスからPendoに使用状況データを送信する方法について説明します。そのためには、ヘッドマークアップ内のJavaScriptを編集する必要があります。これにより、認証済みのSalesforceユーザーのIDを訪問者IDとしてPendoに送信できます。
アカウントIDsならびに訪問者メタデータもしくはアカウントメタデータはJavaScript経由ではアクセスできないため、この記事の手順ではSalesforceからPendoに送信することはできません。アカウントIDおよびメタデータをPendoに送信する場合、エンジニアがカスタムSalesforceコンポーネントを追加で開発する必要があります。カスタムSalesforce Lightningコンポーネントを使用してみると良いでしょう。手順については、「Salesforceコンポーネントを使用して訪問者とメタデータを識別する」をご確認ください。Pendoとの有料契約については、Pendoプロフェッショナルサービスにお問い合わせください。
前提条件
- Pendoの管理者権限
- Salesforceの管理者権限
- Salesforceのヘッドマークアップへのアクセス権
ステップ1. Pendoのインストールスクリプトを見つけて編集する
SalesforceデジタルエクスペリエンスにPendoをインストールするには、まずPendoインストールスクリプトを見つける必要があります。Pendo管理者は、以下の手順で[インストール設定(Install Settings)]からインストールスクリプトを見つけることができます。
- Pendoで、[設定(Settings)]>[サブスクリプション設定(Subscription Settings)]に移動します。
- [アプリケーション(Applications)」タブを開きます。
- [アプリケーション(Applications)]テーブルからアプリケーションを見つけて開きます。
- [インストール設定(Install Settings)]タブを開きます。
- コードをテキストエディタにコピーして編集します。
- プレースホルダーID(
<visitor-id-goes-here>
および<account-id-goes-here>
)を置き換えます。
- 訪問者のIDが不明なため、Pendoで匿名の訪問者IDを生成する場合は、
<visitor-id-goes-here>
を空の文字列に置き換えます。 - アカウントIDならびに追加の訪問者メタデータもしくはアカウントメタデータを送信するには、追加のカスタムコードが必要です。アカウント情報が利用できない場合は、インストールスクリプトからアカウントオブジェクトを削除します。
- 訪問者のIDが不明なため、Pendoで匿名の訪問者IDを生成する場合は、
ステップ2. SalesforceのヘッドマークアップにPendoインストールスクリプトを追加する
Salesforceの管理者ユーザーとして以下の手順を実行します。
- [設定(Settings)]>[フィーチャーと設定(Features and Settings)]>[デジタルエクスペリエンス(Digital Experiences)]>[すべてのサイト(All Sites)]に移動します。
- Pendoをインストールするデジタルエクスペリエンスの[ビルダー(Builder)]を選択します。
- 左側のメニューから、歯車のアイコンを選択します。[設定(Settings)]メニューが開きます。
- [設定(Settings)]メニューの[詳細設定(Advanced)]タブを開きます。
- [ヘッドマークアップを編集(Edit Head Markup)]を選択します。
- 編集したPendoインストールスクリプトをヘッドマークアップに追加します。
- コンテンツセキュリティポリシーの警告が表示されたら、[OK]を選択して閉じます。
ステップ3. Salesforceのセキュリティとプライバシーの設定を更新する
同じ[設定(Settings)]メニューから次の手順を実行します。
- 左側のメニューから[セキュリティとプライバシー(Security & Privacy)]を選択します。
- CSPセキュリティレベルを[緩和されたCSP:インラインスクリプトおよび許可されたホストへのアクセスを許可(Relaxed CSP: Permit Access to Inline Scripts and Allowed Hosts)]に変更します。
- ディレクティブとこの記事の「ドメインリスト」セクションに、[スクリプト用の信頼済みサイト(Trusted Sites for Scripts)]を追加します。サブスクリプションの場所に基づいて適切なドメインを選択します。
- 右上にある歯車のアイコンを開き、[設定(Setup)]>[信頼済みURL(Trusted URLs)]を選択します。
- 必要なCSPディレクティブを追加します。これらのディレクティブは、前の手順およびこの記事の「ドメインリスト」セクションで入力したものと同じです。
ステップ4. 公開してインストールを確認する
Salesforceのエクスペリエンスビルダーに戻って、次の手順を実行します。
- [ビルダー(Builder)]ツールバーの右上にある[公開(Publish)]を選択します。
- 変更が正常に公開されたことを確認するSalesforceからのメールを待ちます。
- 画面の左上で、ホームメニューの隣にあるページアイコンを選択します。
-
[アプリ名]を表示(View [app name])を選択します。
- インストールを確認します。手順については、インストールスクリプトを使用したPendoの実装に関する開発者ガイドの「インストールを確認する」をご覧ください。予期しない結果が発生した場合は、「Pendoの直接インストールのトラブルシューティング」を参照してください。
ステップ5. 内部使用状況データを除外する(オプション)
このタイプのインストールでは、PendoはSalesforceアプリのインテグレーションビルダーがオープンまたはプレビューの状態のときも使用状況データを収集します。お客様の使用状況データを内部ユーザーが作成したデータと分離するには、ビルダーとプレビューのドメインを除外リストに追加します。詳細については、除外リストと包含リストを参照してください。
ドメインリスト
次のリストには、この記事の「ステップ3. Salesforceのセキュリティとプライバシーの設定を更新する」に必要なサイト名が記載されています。サブスクリプションの場所に基づいて適切なドメインを選択します。EU、US1、および日本のお客様のソースに対する場所ベースの変更の詳細については、「コンテンツセキュリティポリシー(CSP)」を参照してください。
米国
cdn.pendo.io
data.pendo.io
content.pendo.io
pendo-static.storage.googleapis.com
-
pendo-static-SUBID.storage.googleapis.com
(SUBID
を一意のサブスクリプションIDで置き換えます。一意のサブスクリプションIDは、サインインしたユーザーとしてPendoのURL(例:https://app.pendo.io/s/SUBID
)で確認できます。) app.pendo.io
US1
us1.cdn.pendo.io
us1.data.pendo.io
content.pendo.io
pendo-us1-static.storage.googleapis.com
-
pendo-us1-static-SUBID.storage.googleapis.com
(SUBID
を一意のサブスクリプションIDで置き換えます。一意のサブスクリプションIDは、サインインしたユーザーとしてPendoのURL(例:https://us1.app.pendo.io/s/SUBID
)で確認できます。 us1.app.pendo.io
EU
cdn.eu.pendo.io
data.eu.pendo.io
content.pendo.io
pendo-eu-static.storage.googleapis.com
-
pendo-eu-static-SUBID.storage.googleapis.com
(SUBID
を一意のサブスクリプションIDで置き換えます。一意のサブスクリプションIDは、サインインしたユーザーとしてPendoのURL(例:http://app.eu.pendo.io/s/SUBID
)で確認できます。 app.eu.pendo.io
日本
cdn.jpn.pendo.io
data.jpn.pendo.io
content.pendo.io
pendo-jp-static.storage.googleapis.com
-
pendo-jp-static-SUBID.storage.googleapis.com
(SUBID
を一意のサブスクリプションIDで置き換えます。一意のサブスクリプションIDは、サインインしたユーザーとしてPendoのURL(例:http://app.jpn.pendo.io/s/SUBID
)で確認できます。 app.jpn.pendo.io