インターネットにアクセス可能なアプリケーションは、ウェブクローラーに対して脆弱です。大量のボットトラフィックが発生すると、匿名訪問者の分析結果が歪められ、月間アクティブユーザー(MAU)が膨れ上がる可能性があります。この記事では、ボットトラフィックを防止し、使用状況データからボットを除外するために考慮すべきことを紹介します。
ボットトラフィックを防止する
大量のボットトラフィックが発生している場合は、サブスクリプション設定で[既知のウェブクローラーからのトラフィックをブロック(Block traffic from known web crawlers)]をオンにして、新しいボットアクティビティを除外できます。この設定がオンになっている場合にPendoが除外する既知のウェブクローラーのリストについては、「Pendoが除外する既知のボット」を参照してください。
この設定をオンにするには、次のサブスクリプション設定のうち少なくとも1つ有効にする必要があります。
- 匿名訪問者の追跡
- 匿名訪問者のデータの表示
- アイデンティティマッピング
[既知のウェブクローラーからのトラフィックをブロック(Block traffic from known web crawlers)]設定は、過去のボットトラフィックデータを遡及的に削除するものではありません。過去のボットデータを削除したい場合は、「APIを使用したアカウントと訪問者の一括削除」で説明されている手順で行ってください。
この設定で除外されたデータは復元できません。ただし、サブスクリプション設定で機能をオフにすることで、データ収集を再開できます。
除外リストを使用する
サブスクリプションの除外リストに項目を追加すると、イベントの収集とガイドの表示は継続されつつ、Pendoの[除外されたアカウントと訪問者(Excluded Accounts & Visitors)]セグメントに表示されるイベントのみ除外されるようになります。
- IPアドレスで除外:ボットのアクティビティが特定のIPアドレスからのものであることがわかっている場合は、そのアドレスを除外リストに追加します。
- 訪問者IDまたはアカウントIDで除外:特定の訪問者またはアカウントで異常なイベント数が特に多く、それがボットであると疑われる場合は、その訪問者IDまたはアカウントIDを除外リストに追加します。この場合、特定の訪問者IDまたはアカウントIDの別のパターンも除外できるよう、可能であればワイルドカード(*)を使用することをお勧めします。
詳細については、「除外リストと包含リスト」をご参照ください。
「処理禁止(DNP)」としてマーク
特定の訪問者またはアカウントがボットであると疑われる場合は、それらの訪問者またはアカウントを処理禁止としてマークできます。この設定により、Pendoによるその訪問者またはアカウントのイベントの収集が停止され、その訪問者またはアカウントにはガイドも表示されなくなります。
DNPの設定方法、およびDNPレコードを取得してDNPの有効性を確認する方法については、DNPを使用して追跡からオプトアウトするを参照してください。
条件付き初期化を設定する
インストールスクリプトを使ってPendoを実装する場合、開発者はPendoの初期化コードに条件付きロジックを追加することで、潜在的なボットを識別し、Pendoが初期化(機能をオンにしてデータを収集し、ガイドを表示し始める)すべきかどうかを判断することができます。詳細については、「条件付きでPendoを初期化する」をご確認ください。