Pendoリッスンは、発見・検証・計画プロセスを継続的に実施するためのプラットフォームです。これを活用することで、顧客にとって最も重要なものを構築しやすくなります。統合された多様なツールを提供し、プロダクトの意思決定に必要なデータの信頼性を高めることができます。
Pendoリッスンの使い方については、Pendo Academyでビデオチュートリアルをご覧ください。
機能
Pendoリッスンでは、フィードバックや検証、ロードマップの作成機能を備えたツールを組み合わせられるだけでなく、AIを活用したインサイトも得られます。以下のような機能が含まれます。
- フィードバックの収集:顧客フィードバックの収集および確認作業を一元化できる場所を提供します。フィードバックデータのビューを作成して保存すれば、後で参照することもできます。
- フィードバックインサイト:Pendoの他のデータとの関連性を踏まえて顧客フィードバックを確認し、そこからパターンを特定し、問題が発生しやすいポイントを明らかにします。フィードバックデータのトレンドやインサイトを確認するだけではなく、AIとお客様独自のルールの組み合わせに基づいてフィードバックデータを分類することもできます。
- アイデアのキュレーション:顧客フィードバックに加え、プロダクトに関するアイデアの作成や管理を一元化します。アイデアとフィードバックデータを紐づけて、顧客が最も重要視しているポイントを把握することもできます。
- アイデアの検証。アイデアをテストして優先順位を付け、お客様の要望やニーズに合ったものを提供できるようにします。アイデアテストを配布し、アイデアポータルを作成して、より多くのアイデアを紹介します。
- ロードマップ。アイデアをロードマップのフィーチャーに昇格させ、関係者とのコミュニケーションに活用できます。
リッスンプラットフォームは、セグメント、NPS、セッションリプレイなどのPendoの他のデータやフィーチャーと完全に接続しています。また、他のSaaSツールやSalesforceのカスタムレポート機能とも連携できるため、プロダクト間のギャップによりアクセスできなかった収益データを浮き彫りにします。
プロダクトライフサイクル
Pendoリッスンは、プロダクトマネジメントのライフサイクルに沿って活用できるよう設計されています。ライフサイクルの初期段階では、フィードバックの収集や管理およびアイデアの考案やテストに活用できます。ライフサイクルの終盤では、プロダクトの開発やリリース、評価や反復、そして再び発見の段階へと情報をフィードバックしていく一連の流れに活用できます。
リッスンの主な機能(フィードバック、検証、ロードマップ)を使用した場合、多数のフィードバック項目から始まり、一定数のアイデア、そして少数のロードマップのイニシアチブおよびフィーチャーへと絞り込むのが自然な流れです。ロードマップに基づいてプロダクトに追加または変更したフィーチャーについて、訪問者がさらなるフィードバックを提供すると、プロセスは一巡します。一般的なプロセスの具体例は以下のとおりです。
- 問題領域と解決策の探索:顧客フィードバックを収集し、アイデアを考案する段階です。Pendoリッスンでは、成果物を一元管理できます。
- ソリューションの作成と検証:顧客フィードバックに基づいて考案したアイデアをアプリ内でテストし、次の開発対象の優先順位付けを行います。
- 計画と開発:アイデアをロードマップに反映させて関係者と共有します。さらに、エンジニアに要件を伝えて開発を開始します。
- リリース:顧客と共同で設計します。リクエストされたフィーチャーがリリースされた後は、ガイドやメール経由で顧客とのコミュニケーションを図ります。
- 反復と評価:顧客フィードバックをさらに収集し、その情報を今後の発見および検証に役立てます。
Pendoリッスン(1)で収集された顧客フィードバックをリプレイおよび分析データとともに使用して、アイデアテストとアイデアポータル(2)でアイデアを通知およびテストします。このデータと、顧客フィードバックに関するAIによって生成されたインサイトを使用して、お客様のニーズを発見し、開発作業の優先順位を決定します。アイデアをロードマップ上のフィーチャーに昇格させ、関係者と共有してから、エンジニアに開発(3)を依頼します。
ロードマップ上のフィーチャーからガイドを配信して、顧客エンゲージメントの向上を図ります。ロードマップでは、顧客からのフィードバックやリクエストに基づいて開発中の機能や配信済みの機能について顧客に伝達します(4)。顧客からのフィードバックがあれば、その内容をプロダクトやフィーチャーの評価および反復に活かします(5)。このようにして、再び発見段階へと戻り、継続的にプロダクトを開発します。
リッスンのワークフロー
リッスンは、顧客フィードバック、アイデアの作成と検証、イニシアチブやフィーチャーのロードマップ化を中心に構成されています。リッスンを利用することで、特定のフィードバック項目やアイデア、ロードマップを発見することができます。さらにリッスンからは、フィードバック項目をアイデアに発展させ、さらにそのアイデアをロードマップ上のフィーチャーやイニチアチブに進化させる方法も提供されます。
インサイトの一元化
まず、顧客フィードバックを収集して定性データのライブラリを作成し、そこからお客様の要望やニーズを総合的に把握します。フィードバックフォームを通じて、ガイドの投票とアンケート調査やSalesforceを含むさまざまなフィードバックソースに接続して、顧客フィードバックを追加できます。
エビデンスの収集
集めたフィードバックを評価していくことで、プロダクトチームはアイデアの作成を開始し、受け取ったフィードバックとそれらのアイデアとをリンクさせていけるようになります。詳細については、フィードバック項目をアイデアにリンクするを参照してください。また、アイデアに回避策を追加して、アイデアに代替ソリューションを提示することもできます。詳細については、アイデアに回避策を追加するを参照してください。
自分が考えたアイデアもテストできます。アイデアのテストはアプリ内の投票とアンケート調査という形で実施できます。一度に最大3つのアイデアを提示して投票してもらうことで、次に何を開発すべきかの参考にすることができます。詳細については、「アイデアの作成とテスト」を参照してください。
規模に合わせた対応
何を構築すべきかを決定したら、そのアイデアをロードマップに組み込むことで、アイデアの実現に向けて実施すべきさまざまなテーマを示します。詳細については、ロードマップにアイデアを昇格させるを参照してください。
ロードマップでは、イニシアチブとフィーチャーを追加できます。通常、イニシアチブはビジネス戦略に沿った大規模なプロジェクトで、フィーチャーは探索やタスク実行のための所定の小規模な作業です。詳細については、ロードマップの作成と編集を参照してください。
詳細を見る
このセクションでは、リッスンUIの主なページとタブを概説します。
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フィードバックビュー。Pendo Feedbackプロダクトにも同様のフィーチャーがありますが、リッスンのフィードバックビューのページはこれとは異なります。リッスンのフィードバックページは、リッスンプラットフォームの一部として、プロダクトマネジメントのライフサイクルに沿って特別に設計されています。また、AIを活用したインサイトや顧客フィードバックの全体的なトレンドも提供されます。
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アイデアを検証する。リッスンプロセスの次のステップです。顧客フィードバックリクエストをアイデアに転換し、そのアイデアをテストします。これにより、開発対象の優先順位を付けられるようになります。
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ロードマップ。ロードマップは、リリースに関する計画の策定およびコミュニケーションに役立ちます。フィードバックのロードマップをベースに開発し、リッスンに特化したより充実したフィーチャーです。
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自動化。自動化ルールを使用して、フィードバックが届いたときに自動的に分類します。これにより、プロダクトエリアとラベルがフィードバックに自動的に追加され、後で保存されたフィードバックビューで使用できるようになるため、このデータを手動でトリアージするのにかかる時間を節約できます。
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ポータル。アイデアポータルでアイデアを作成して共有し、追加のフィードバックを収集して、リッスンの他のフィードバックソースと一緒に分析します。アイデアポータルで提示するアイデアに対してユーザーに投票やコメントを促し、アイデアを検証します。
フィードバックビュー
フィードバックの項目はテーブルビューで管理します。テーブルビューを作成して保存すれば、後で見直したり、他の人と共有したりすることができます。顧客フィードバックのカスタムビューを作成する方法については、リッスンでフィードバックを管理するを参照してください。
フィードバックビューページを開くには、[リッスン(Listen)]>[フィードバックビュー(Feedback views)]に移動します。 フィードバックビューページには、保存されている顧客フィードバックのカスタムビューがすべて一覧表示されます。カスタムビューは、顧客フィードバックのテーブルに適用するフィルターと列に基づいて作成されます。カスタムビューを作成して保存する手順については、「フィードバックのカスタムビューを保存する」 を参照してください。
このページの一番上には[お気に入りビュー(Favorite views)]が表示されます。このセクションはこれを使用するユーザー専用であり、初回ユーザーのデフォルトでは[すべてのフィードバック(All Feedback)]と[新しいフィードバック(New Feedback)]が設定されています。これらは削除できません。フィードバックビューを[お気に入りビュー]に追加または削除するには、フィードバックビューの横にある星のアイコンを選択または選択解除します。
フィードバックビューを開くと、[インサイト(Insights)]と[フィードバック項目(Feedback items)]という2つのタブが表示されます。
[インサイト]タブ
インサイトを最大限に活用するには、サブスクリプション設定で[フィードバックサマリー(Feedback summaries)]を有効にすることをお勧めします。これにより、フィードバックビューですべてのフィードバック項目にAI生成サマリーを適用できます。[インサイト]タブでは、フィードバック量の推移やプロダクトエリア別のフィードバック、ステータス別のフィードバックも可視化できます。また、フィードバックの上位提出者リストも掲載されます。詳細については、フィードバックインサイトを表示するを参照してください。
[フィードバック項目]タブ
[フィードバック項目]タブには、選択したフィードバックビューに属するすべてのフィードバックが表示されます。このビューの編集方法や、ビューでフィードバックを検索およびフィルタリングする方法については、リッスンでフィードバックを管理するを参照してください。
アイデアを検証する
[検証(Validate)]でアイデアを作成してテストし、そのアイデアをフィードバック項目にリンクできます。[検証(Validate)]を開くには、左側のメニューから[リッスン(Listen)]>[アイデアを検証(Validate ideas)]に移動します。[検証(Validate)]は 4 つのタブで構成されています。
アイデアタブ
[検証]の[アイデア(Ideas)]タブでは、アイデアの作成や一覧表示、管理を行います。アイデアをフィードバックの項目と紐づけ、アイデアテストを使用してテストすることもできます。アイデアの作成方法については、検証でアイデアを作成し管理するを参照してください。
[検証]ページを開くと、デフォルトで [アイデア]タブが開きます。ページ上部のフィルターを使用すると、アイデアリストを編集できます。
アイデアテストタブ
アイデアを作成したら、そのアイデアに対する投票やコメントを収集することで、次の開発対象の判断材料を獲得できます。アイデアテストの作成と管理は、[検証]の2つ目のタブである [アイデアテスト(Idea Tests )]で行います。アイデアテストの作成方法については、検証でアイデアをテストするを参照してください。
分析タブ
[分析(Analysis)]タブでは、アイデアテストで検証したアイデアを比較し、優先順位を付けるためにデータを視覚化します。これにより、集約されたあらゆるアイデアに基づいてプロダクトに関する意思決定を行うことができます。詳細については、分析タブでアイデアを比較して優先順位を付けるを参照してください。
ROIタブ
[ROI(投資収益率)]タブには、[検証]でアイデアをテストした結果として、投資収益率に関する主要な指標が提示されます。この指標は[検証]の効果を評価するうえで役立ちます。詳細については、検証の投資収益率(ROI)を表示するを参照してください。
ロードマップ
リッスンでは、アイデアをフィーチャーに昇格させてロードマップに追加することができます。[ロードマップ(Roadmap)]ページを開くには、[リッスン(Listen)]>[ロードマップ]に移動します。[ロードマップ]ページには、自身や同僚が作成し、チームメンバーへの公開を設定した既存のロードマップが一覧表示されます。
ロードマップを作成して、プロダクトのリリース計画を立てたり、フィーチャーや取り組みをマッピングして同僚に共有したりしましょう。詳細については、ロードマップに関する記事を参照してください。
自動化
自動化ルールビルダーを使用して、受信したフィードバックを自動的に分類するルールを定義します。既存のフィードバック項目にルールをさかのぼって追加するオプションもあります。自動化ルールビルダーを開くには、[リッスン(Listen)]>[自動化(Automation)]に移動し、 自動化ルールによるフィードバックの管理の手順に従います。
ポータル(Portals)
カスタムブランドのアイデアポータルを1つ以上作成して共有することで、訪問者がレビュー、交流を行えるようにアイデアを一元管理したり、次に検討や開発をしようとしていることを伝えたり、より多くのアイデアを得るために訪問者に新たなフィードバックを送信してもらうことができます。ポータルの作成を開始するには、 [リッスン(Listen)]>[ポータル(Portal)]に移動し、アイデアポータルを通じてユーザーと交流するおよびアイデアポータルをカスタマイズするの手順に従います。
キーワード検索
リッスンの[フィードバックビュー(Feedback views)]または[検証(Validate)]ページでは、ページの右上に[リッスンを検索(Search Listen)] とラベル付けされたキーワード検索バーがあります。
これは、フィードバック項目の保存済みビュー、[リッスン]のアイデアリスト、[検証]ページの[分析(Analysis)]タブ、[ロードマップ(Roadmaps)]リストの各フィルターの横に表示される検索バーとは異なります。リッスンの右上にあるキーワード検索バーでは、すべてのフィードバック項目とアイデアを対象に検索できます。
[リッスンを検索]を選択するとウィンドウが開き、表示可能なすべてのフィードバック項目およびアイデアの検索を実行できます。もしくは、検索ボックスの真下にある[フィードバック]ボタンや[アイデア]ボタンを使用していずれかに限定した検索を行うこともできます。ボタンの横にはカウンターがあり、フィードバック項目やアイデアの検索結果数を確認できます。
[すべてのアイデアを表示(View all ideas)]または[すべてのフィードバックを表示(View all feedback)]を選択しない限り、ページの表示内容は変わりません。このいずれかを選択すると、検索によって特定されたアイデアまたはフィードバックが新しいテーブルに読み込まれます。[すべてのフィードバックを表示]を選択すると、検索結果をカスタムビューとして保存し、後で参照することができます。詳細については、フィードバックのカスタムビューを保存するを参照してください。
リッスンのAI機能
[設定(Settings)]>[サブスクリプション設定(Subscription Settings)]から、リッスンの主な2つのAI機能を有効にできます。PendoのAI設定とその機能の一覧については、「サブスクリプション設定」をご覧ください。
フィードバックサマリー
フィードバックサマリーを有効にすると、Pendoに以下のことを許可します。
- フィードバックビューの概要を作成すること。AIアシスタントは、リッスンの特定のフィードバックビュー内で、顧客フィードバックから浮かび上がった主要なテーマのサマリーを自動的に作成します。このサマリーは、必要に応じて編集できます。この機能とその使用手順の詳細については、フィードバックインサイトを表示するを参照してください。
- フィードバック項目としてリッスンに送信されるガイドの回答のタイトルを作成すること。ガイドの回答をリッスンに手動で送信するか、回答を一括でインポートするかに関わらず、Pendoは作成された各フィードバック項目の回答の説明に基づいてタイトルを自動的に作成します。この機能とその使用手順の詳細については、ガイドの投票とアンケート調査の回答をリッスンに送信するを参照してください。
このAI機能をオンにするには、[設定]>[サブスクリプション設定]に移動し、[AI機能(AI Features)]の下の[リッスンのフィードバックサマリー(Feedback summaries in Listen)]を選択します。
提案されたアイデア
提案されたアイデアを有効にすると、AIアシスタントが、リッスンのフィードバック項目にリンクする可能性のあるアイデアを提案できるようになります。リンクしている提案は承認または拒否できます。このAI機能をオンにするには、[設定]>[サブスクリプション設定]に移動し、[AI機能]の下の[リッスンの提案されたアイデア(Suggested ideas in Listen)]を選択します。この機能とその使用手順の詳細については、「フィードバック項目をアイデアにリンクする」をご確認ください。