すでに収集されているデフォルトの属性に加えて、Pendo用のカスタムHTML属性を追加してイベントの生データを記録することができます。これには、デフォルトでは収集されない訪問者、アカウント、イベントに関する特定の情報など、アナリティクスや自動化のテストに使用するカスタム属性も含めることが可能です。
注:アプリケーションのタグ付けとガイドの設定でカスタムHTML要素が構成されていない場合でも、カスタムHTML要素を使用してガイドをターゲティングできます。ただしPendoは、これらの設定で指定されていない限り、ガイドターゲティング用のアプリのカスタムHTML属性を提案できません。カスタムHTML属性を設定すると、タグ付けとガイドターゲティングの両方で候補が表示されます。
例:
以下の例では、フィーチャーのタグ付けのためにデフォルトで使える属性は、class="block-list"
だけです。このクラスは、ページやアプリをとおして固有のものではない可能性があり、ある固有のフィーチャーを切り分ける必要がある場合には、十分に特定できないかもしれません。
<a class="block-list" target="_blank" data-id="1.0-Nav-Home.Dashboard">
上記の例ではdata-id
という追加の属性が含まれています。この属性には、コンテンツの特定に役立つ要素が含まれています。具体的には、この<a>
タグのdata-id
の値が1.0-Nav-Home.Dashboard
であるという点です。
PendoにカスタムHTML属性を追加して、この情報を追跡することができます。
カスタムHTML属性を追加する
Pendoエージェントバージョン2.3.0以降を使用するPendo管理者は、PendoにカスタムHTML属性を追加できます。
今回の例を使用して、data-id
属性の収集ができます。data-
で始まり、ワイルドカード(*
)のルールを含むすべての属性(data-*
)を追跡すると、data-
で始まるすべての属性が記録されます。もしくは、data-id
の特定の属性をターゲットにすることもできます。
カスタムHTML属性を追加するには、以下の手順を実行します。
-
[設定(Settings)]>[サブスクリプション設定(Subscription Settings)]に移動します。
-
[アプリケーション(Applications)]タブを開きます。
-
[アプリケーション]リストから該当するアプリを見つけて開きます。
- ページの上部にある[タグ付けとガイドの設定(Tagging and Guide Settings)]タブを開きます。
-
[カスタムHTML属性を収集(Collect custom HTML attributes)]セクションで、追加する属性を入力し、[+属性を追加(+ Add Attribute)]を選択します。追加すると、この属性を使用してビジュアルデザインスタジオ(Visual Design Studio)でフィーチャーの手動タグ付けを行ったり、フィーチャーの自動タグ付けを設定したりできます。
- アプリの新しい属性ごとに手順5と6を繰り返します。
- 別のアプリの属性を追加するには、[< アプリケーションに戻る(< Back to Applications)]を選択し、手順3から6を繰り返します。
Pendoは、サブスクリプション設定で新しいカスタム属性を保存してから15~30分後に、イベントの生データで属性の収集を開始します。ルールでカスタム属性がタグ付けされたフィーチャーは、カスタム属性が追加された時点よりも前に遡って分析することはできません。Pendoは、お客様がカスタム属性を特定するまで、イベントの生データでカスタム属性を収集しません。
注:必要に応じて、[エージェント設定(Agent Settings)]タブからカスタムHTML属性を追加することもできます。
カスタムHTML属性とTagging Aid
Pendo Tagging Aidは、Pendoプロフェッショナルサービスチームが構築・保守するGoogle Chrome拡張機能で、タグ付けしようとしているUI要素のHTMLや属性により関連性の高いフィーチャータグを作成するのに役立ちます。フィーチャータグの作成については、フィーチャーのタグ付けと表示および高度なフィーチャーのタグ付けを参照してください。
Pendo Tagging AidでカスタムHTML属性がグレー表示されている場合、いくつかの追加設定を行わないとタグ付けルールで使用することはできません。
これは次の2つのステップで行います。まず、Pendo管理者が、カスタムHTML属性を追加するにあるように、PendoのサブスクリプションにカスタムHTML属性が追加されていることを確認します。
次に、カスタムHTML属性を使用するTagging Aidユーザーは全員、以下の手順を行う必要があります。
- Chrome拡張機能のTagging Aidで、ツールの下部にある設定(歯車)アイコンを開きます。
- 管理者がPendoサブスクリプションに追加したカスタムHTML属性名を追加します。追加するカスタムHTML属性が複数ある場合は、別々の行に追加するか、カンマで区切って追加します。
- [属性を保存(Save Attributes)]を選択し、[X]を選択して設定を終了します。
このステップが必要なのは、Tagging Aid拡張機能がPendoサブスクリプションと通信して、管理者によって追加されたカスタムHTML属性が正常に構成されているかどうかを判断できないためです。
よくある質問
エージェントをセルフホストする場合、カスタムHTML属性の収集を開始するにはどうすればよいですか?
Pendoエージェントは、どの要素をイベントの生データに保存するかを制御します。インストール設定(Install Settings)を含むサブスクリプション(Subscription)およびアプリ設定(App Settings)の変更は、一般的にエージェントの機能に影響を与えます。エージェントがセルフホスト型の場合、最新の変更を有効にするためには、設定変更後にエージェントをダウンロードしてインストールする必要があります。エージェントがセルフホスト型でない場合、Pendoを初期化したときにダウンロードされるエージェントには、現在のサブスクリプション設定が自動的に含まれています。
PendoがカスタムHTML属性を提案しないのはなぜですか?
タグ付けしようとしているカスタム属性が、Pendoの動的フィルタリングアルゴリズムによって除外されている可能性があります。動的フィルタリングはデフォルトで、ビジュアルデザインスタジオを開くたびにオンになります。ビジュアルデザインスタジオの動的フィルタリングをオフにするには、ビジュアルデザインスタジオの下部にある折りたたみ可能な[設定(Settings)]セクションの下にあるトグルを使用します。デザイナーを起動するたびに動的フィルタリングを能動的にオフにする必要があります。これにより、動的セレクタのタグ付けを回避することができます。動的セレクタの詳細については、フィーチャーのタグ付けと表示を参照してください。