イベントの概要

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Pendoがインストールされているアプリで訪問者がアクションを起こすと、イベントが生成されます。イベントはPendoエージェントを介して送信されます。 こうしたアクションには、ページの読み込みイベント、フィーチャーのクリックイベント、フォーカスイベント、Pendoのトラックイベント、ガイドイベントなどがあります。 Pendoでは、これらのイベントを記録および使用することで、ユーザーがアプリをどのように使用しているかをお客様がより深く理解できるよう支援します。

イベントの生データ

イベントの生データは、処理されていない、生のイベントデータです。Pendoの管理者であれば、アプリの設定画面にある[イベントの生データ(Raw Events)]タブからこのデータにリアルタイムでアクセスできます。

イベントの生データにアクセスするには、[設定(Settings)]>[サブスクリプション設定(Subscription Settings)]>[アプリケーション(Applications)]に移動し、リストからアプリを選び、[イベントの生データ]タブを選択します。

[イベント(Events)]テーブルでは、各イベントに対応するブラウザ時間、エージェントのバージョン、訪問者ID、アカウントID、イベントタイプ、リモートIPアドレス、ブラウザおよびOS、URL、アプリを確認できます。このページに表示されるイベントの種類については、ブラウザのイベントPendoのイベントを参照してください。

AppSettings_RawEvents.png

イベントの生データが表示されない場合は、アプリから大量のイベントを受信している可能性があります。 この場合、ページの上部に[記録を開始(Start Recording)]というオプションのあるバナーが表示されます。これを選択すると、Pendo UIでイベントの生データの記録を開始する指示がPendoエージェントに送られます。訪問者が間違いなくアプリを使用しているのに、このオプションが表示されない場合は、Pendoサポートにお問い合わせください。

ヒント:Pendoを初めてインストールした後、イベントの生データページでイベントが期待通りに記録されていることを確認してください。より包括的なテストについては、デバッガーツールを使用して詳細なイベントログを確認してください。

Pendoはこのデータを毎時間の初めに処理し、毎時終了後15分以内に、処理されたイベントデータでUIを更新します。

高トラフィックアプリのサンプリング動作

継続的なトラブルシューティングのためにイベントの生データの取得に依存する前に、Pendoが大量のイベントをどのように処理するかを理解することが重要です。

Pendoは、高トラフィックアプリのイベントの生データをサンプリングして、安定したパフォーマンスを確保します。トラフィックが高い場合、すべてのイベントが記録されるわけではなく、トラフィックの増加に応じてサンプリングも増加します。サンプリングは個々の訪問者に基づいて行われるため、イベントのコンテキストを維持しながら、全体的なボリュームを減らすことができます。

通常の使用時には、全体のイベントの一部のみが表示されます。初回インストール時や本番環境以外でのテスト時といった低トラフィックの場合には、取得したすべてのイベントが表示される可能性が高くなります。

このサンプリング動作により、システムやユーザーインターフェースに負担をかけることなく、最も関連性の高いデータが利用できます。

イベントタイプ

イベントはPendoでのアナリティクスの基盤になります。イベントデータの収集は、Pendoがアプリケーションにインストールされた瞬間から始まります。 Pendo UIに表示される主なイベントタイプは、ページ、フィーチャー、およびトラックイベントです。

注:特定のイベントタイプを収集対象から除外する必要がある場合は、詳細をAnalyticsエージェントAPIドキュメントでご参照ください。

ページとフィーチャー

ページフィーチャーはPendoの設定で、イベントデータのラベルやフィルターの役割を果たします。 ページとフィーチャーに「タグ」を付けるときは、Pendo UIにどのイベントを表示するかをルールとして定義します。

  • ページの読み込みイベントは、ページルールに一致するURLを訪問者が読み込んだ場合に記録されます。 ページルールは、個別のURLまたはURLのグループとして指定できます。
  • フィーチャーのクリックイベントは、フィーチャールールに一致する要素を訪問者が操作したときに収集されます。 フィーチャールールは、特定のCSSセレクターを使用して作成します。アナリティクスに表示されるのは、既存のフィーチャータグに紐付けられたクリックイベントのみになります。

ページとフィーチャーのデータは遡って収集されるため、Pendoデータに悪影響を与えることなくタグを変更または削除できます。

トラックイベント

トラックイベントは、プログラムでPendoに送信される点で、ページやフィーチャーとは異なります。そのためトラックイベントは、開発者が設定する必要があり、また遡って収集されるものではありません。トラックイベントを使用すると、フィーチャーのクリックイベントまたはページの読み込みイベントとして自動的に収集されないインタラクションを収集できます。

イベントのプロパティ

すべてのイベントには、そのイベントが発生した時点の詳細であるイベントプロパティが存在します。グローバルイベントプロパティは、デフォルトですべてのイベントを対象に収集されます。一方でカスタムイベントプロパティは、特定のフィーチャーおよびトラックイベントに対して設定します。 レポートやセグメントでイベントプロパティを使用することで、訪問者の経時的なアプリ使用状況を絞り込み、分析することができます。

EventStructure.jpg

ページにもカスタムイベントプロパティを設定することはできますが、現在のところその用途はタグ付け目的のみに限定されています。

フラストレーション指標

フラストレーション指標は、ユーザーの摩擦の潜在的な兆候を示し、フィーチャークリック数やページ閲覧数などの特定のイベントタイプと共に収集されます。

データエクスプローラ、訪問者レポート、アカウントレポート、ウェブアプリケーションの訪問者アクティビティログで、次の種類のフラストレーションが利用可能です。

  • レイジクリック(Rage clicks)。集中したエリアでの複数回の迅速な操作。
  • エラークリック(Error clicks)。即座にJavaScriptエラーが発生する操作。
  • デッドクリック(Dead clicks)。目に見える反応やページの更新が発生しない操作。
  • Uターン(U-turns)。訪問者がページに移動し、短時間で前のページに戻ること。

注:セッションリプレイでは、追加のフラストレーション指標が利用可能です。詳細については、「潜在的なフラストレーションのリプレイ」を参照してください。

レイジクリック、エラークリック、またはデッドクリックをフィーチャーの想定される動作としてマークできます。これにより、Pendo全体でフラストレーション指標としてマークされるのを防ぐことができます。

無視されたフラストレーションを管理または元に戻すには、[詳細(Details)]>[フラストレーションを無視(Ignore Frustration)]にあるフィーチャーの詳細ページに移動します。これらのアクションを実行するには、フィーチャーの編集権限が必要です。

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