Pendoの管理者がアクセスできるモバイルデバッガーツールを使うと、ページのタグ付けのためにデバイスをアプリに接続するのと同じように、アプリケーションをPendoに接続できます。デバッガーは、Pendoに送信されるイベントをリアルタイムで監視します。これは、setDebugMode()
コードレベルAPIを使用する代わりに使用でき、アプリケーションのソースコードを編集することなく、トラブルシューティングの目的でUIから直接イベントを監視できます。
前提条件
UIデバッガーに接続して使用するには、次の点を確認してください。
- Pendoのサーバーとの接続が確立されていることを確認します。これを行うには、PendoSDK.setupを呼び出します。
- 接続後にデバッガーでイベントアナリティクスを表示するには、有効なセッションが必要であり、
startSession()
メソッドを呼び出す必要があります。 - 接続できない場合、またはUIに有効なメタデータが表示されない場合は、デバイスを接続する前に、インストールフローで
setup()
とstartSession()
が呼び出されているかなど、まずアプリケーションにサインインしていることを確認してください。 - デバッガーが動作するには、アクティブなセッションが必要です。インストールのpendoSDK.setupのフェーズ中またはその前に発生した問題をデバッグするには、デバッグAPIを使用する必要があります。デバッグAPIの使用に関する詳細については、モバイルAPIドキュメントを参照してください。
モバイルデバッガーにアクセスする
サブスクリプションの管理者は、以下の手順でデバッガーにアクセスできます。
- [設定(Settings)]>[サブスクリプション設定(Subscription Settings)]に移動します。
- [サブスクリプション設定(Subscription Settings)]ページで、[アプリケーション(Applications)]タブを選択します。
- トラブルシューティングするアプリを選択します。
-
[アプリの詳細(App Details)]ページの[基本設定(Basic Settings)]で、[デバッグ(Debug)]を選択します。
デバッガーを使用する
デバッガーにアクセスしたら、デバイスをデバッガーに接続できます。デバイスの接続を求めるモーダルが表示されます。QRコードをスキャンして接続することもできます。デバイスのカメラを使用できない場合は、ペアリングリンクをコピーしてデバイスのブラウザに貼り付けることもできます。 詳細については、モバイルデバイスの接続を参照してください。
デバイスが正常にペアリングされると、虫眼鏡の付いたPendoアイコンがデバイスの画面に表示されます。
このアイコンが表示されない場合、または虫眼鏡が表示されない場合は、デバイスが接続されていないか、デバッグモードになっていません。有効なセッションがあることを確認し、アプリケーションが起動されてアプリケーションにサインインしていることを確認してから、もう一度試してください。
デバッガーのユースケースの例
ユースケースの例としては、以下のようなものがあります。
- Pendoがページ閲覧数とフィーチャーのクリックイベントを認識しているかどうかを確認したい。
- ユーザージャーニーのある時点で、訪問者にどのようなメタデータが追加されているかを確認したい。
- トラックイベントが期待どおりに送信されているかどうかを確認したい。
デバッガーに表示される情報を解釈する
アプリが正常に接続されると、デバッグツールには[ログ(Logs)]、[イベント(Events)]、[デバイス情報(Device Info)]の3つのタブが表示されます。各タブには、現在のセッションに関するさまざまな情報が表示されます。
次の表に、各タブで実行できるアクションの詳細を示します。
アイコン | 詳細 |
イベントにのみ該当します。 アプリに保存されているページやフィーチャーとイベントを照合します。 |
|
ログまたはイベントリストからアイテムを削除します。 | |
ログまたはイベントリストから外部ファイルにアイテムをコピーします。すべての行をコピーすることも、各タブで個別の行をコピーすることもできます。 |
ログ
[ログ]タブには、Pendo UIに表示されるアナリティクスに関連するイベントだけでなく、Pendoに送信されるSDK関連のすべてのアクティビティが表示されます。[ログ]ページの右上でログをフィルタリングできます。ログは、警告(Warnings)、エラー(Errors)、情報(Info)、詳細(Verbose)(すべてのログをまとめたコレクション)でフィルタリングされます。
イベント
[イベント]タブには、Pendo UIでアナリティクスデータを表示するために使用されるアナリティクスイベントタイプが表示されます。イベントを絞り込むには、[イベント]ページの右上にあるドロップダウンリストからイベントタイプを選択します。
個々のイベントを選択すると、そのイベントの詳細情報が表示されます。
イベントタイプには以下が含まれます。
ナビゲーションアナリティクス:
- RAScreenView - 画面を表示するときに送信されます。
- RAScreenLeft - 画面を離れる(例:別のアプリケーション画面に移動する)ときに送信されます。
- RAClick - 要素をクリックしたときに送信されます。
ガイドアナリティクス:
- guideReceived - そのセグメントにガイドが定義されている場合に、初期化時に送信されます。
- guideSeen - ガイドが表示されたときに送信されます。
- guideActivity - アクションボタン(例:「次のステップ」)をクリックしたときに送信されます。
- guideAdvanced - ガイドステップから離れるときに送信されます。
- guideNotSeen - セグメントの対象となるガイドが、障害(ガイドコンテンツのダウンロードにインターネット接続が不十分、ガイド画像のエラーなど)またはガイドの順序およびスロットリング構成で他のガイドが上位であったために表示されなかったときに送信されます。
- guideDismissed - ガイドを閉じるとき、または自動的に閉じられるときに送信されます。
- pollResponse - 訪問者が投票とアンケート調査に回答したときに送信されます。
- guideSnoozed - ガイドのスヌーズ(Snooze Guide)アクションを含むガイドボタンを選択すると送信されます。
その他のアナリティクス:
- UpdateUserAttributes - 新しい訪問者のメタデータ属性を設定したときに送信されます。
- UpdateAccountAttributes - 新しいアカウントメタデータ属性を設定したときに送信されます。
- AppSessionStart - 新しいセッションが開始されたとき、または現在のセッションに新しい訪問者IDが設定されたときに送信されます。
- AppSessionEnd - 新しいセッションが終了したとき、または新しい訪問者IDを設定したときに送信され、以前の訪問者IDのセッションが実質的に終了します。SDKはアプリケーションが終了するとイベントを送信しないため、このイベントは次のセッション中に送信される可能性があります。
- AppInBackground - アプリケーションをバックグラウンドに移動したときに送信されます。
- AppInForeground - アプリケーションをフォアグラウンドに移動したときに送信されます。
- TrackEvent - トラックイベントが発生したときに送信されます。
デバイス情報
[デバイス情報]タブには、デバッグセッション中に受信した最新のイベントに基づいて、現在の訪問者IDとアカウントID、アプリのバージョン、およびデバイス情報が表示されます。訪問者IDまたはアカウントIDがない場合は、アプリケーションを操作してイベントを生成します。[デバイス情報]ページには、作成したエージェントのメタデータ値は含まれません。