除外リストと包含リストの作成

最終更新日:

注:2020年6月15日に「ブラックリスト(Blacklist)」「ホワイトリスト(Whitelist)」をそれぞれ「除外リスト(Exclude List)」「包含リスト(Include List)」に名称変更しました。この名称変更は、現時点ではUIでのみ行われます。Pendoは、より良い包括性に向けた取り組みの一環として、APIとコードベース言語のアップデートに引き続き取り組んでいきます。

Pendoは、不要なデータをアナリティクスから除外する方法を複数ご提供しています。Pendoでは、設定上の問題を発見できる可能性が高いため、除外リストの使用をお勧めします。

除外リスト

除外リストは、Pendo管理者が[設定(Settings)]>[除外/包含リスト(Exclude & Include Lists)]で利用できるサブスクリプション全体の設定です。除外リストには最大10,000個の項目を含めることができます。

Pendoは収集したイベントを使用して指標を計算します。除外リストでは[除外されたアカウントと訪問者(Excluded Accounts and Visitors)]を除くすべてのセグメントについて、サーバーホスト/ドメイン、送信元IPアドレス、訪問者ID、アカウントIDのフィルター設定の少なくとも1つに一致するイベントを、指標および詳細計算から除外します。

注:除外リストは、訪問者のガイド適用には影響しません。除外された訪問者は、ガイドの表示やガイドの操作は可能ですが、これらのイベントは指標から除外されます。

Settings_ExcludeAndIncludeLists.png

ホスト/ドメインによる除外

[サーバーホスト/ドメイン(Server Host/Domain)]セクションでは、特定のホストやドメインをブロックできます。また、「dev*」や「*:3000」などのワイルドカードも追加できます。

IPアドレスによる除外

[IPアドレス(IP Address)]では、自宅やオフィスなど、特定のIPアドレスをブロックできます。[IPアドレスを追加(Add IP Address)]を選択した後、[現在のIPの検出(Detect My IP)]ボタンを使用します。

訪問者IDによる除外

任意の訪問者を除外するには、除外リストページから除外したい訪問者IDを追加するか、その訪問者の詳細セクションで[訪問者を除外(Exclude visitor)]を選択します。除外リストページでは、ワイルドカードを使用することもできます。たとえば、訪問者IDがメールアドレスの場合、*@acme.comを使用して、IDに@acme.comを含むすべての訪問者を除外できます。

アカウントIDによる除外

アカウント全体を一度に除外できます。例えば、従業員が全員「YourCompany」のアカウントでログインしている場合、「YourCompany」のアカウント全体を除外して、そのデータをすべて消去できます。訪問者IDと同様に、ワイルドカードを使ってAcmeIndustries_*のような特定のパターンのアカウントIDを除外できます。

注:除外されたイベントでは、アカウントリストの更新、初回または最終の訪問時間の更新、訪問者のイベントアクティビティとアカウントの関連付けを行いません。これは、イベントを受信した時に、そのイベントが少なくとも1つの除外フィルターと一致している場合にのみ機能します。

除外されたフィルタに対するメタデータ処理

Pendoは、メタデータイベントを受信した時点で直ちに処理を実行します。除外フィルターの変更時に指標を再計算するのとは異なり、Pendoはメタデータを「再計算」しません。以下では、除外リストのフィルターに一致するイベントのメタデータ処理動作について説明します。

除外リストのフィルターを変更しても、次の効果は維持されます。この効果は、Pendoがイベントを受信した時点での除外リストのステータスによって異なります。

  • エージェントやAPIで定義された訪問者やアカウントのメタデータの値は、常に即時更新されます。
  • ガイドセグメンテーションに適用されるメタデータの値は、引き続きガイド適用に影響します。
  • 初回訪問および最終訪問アカウント(自動)のメタデータ値は更新されません
  • 訪問者がまだアカウントIDに関連付けられていない場合、除外されたイベントは、訪問者IDとアカウントIDを関連付けません。これは、アカウントIDと訪問者のアカウントID、およびアカウント詳細ページの訪問者リストに影響します。このように関連付けが失われる可能性があるにも関わらず、除外フィルタを変更して以前に除外されたイベントを表示する場合、アカウントの詳細表示では指標にイベントが含まれ訪問者IDがリストされます。これにより訪問者のアカウントIDフィールドの関連付けが失われる可能性があります。

[除外されたアカウントと訪問者(Excluded Accounts and Visitors)]セグメント

このセグメントには、指定された時間範囲で、現在の除外フィルターに一致するイベントが1つ以上ある訪問者またはアカウントのリストが表示されます。[アカウントの概要(Accounts Overview)]および[訪問者の概要(Visitors Overview)]ページの指標(概要と列データを含む)は、リストに表示されている訪問者またはアカウントの除外されたイベントの値を表しています。これらの訪問者がリストされ、[訪問者の詳細(Visitor Details)]ページに移動できる場合でも、除外されたイベントは指標に含まれません。

包含リスト

データを除外するのと同じ要領で、データを包含できます。包含リストでは、まったく逆の処理を行います。有効にすると、指定したサーバーホストおよびドメインからのデータのみが分析されます。

注:包含リストは現在、サーバーのホストとドメインでのみ利用できます。特定のIPアドレス、訪問者、アカウントは含まれません。Pendoアナリティクスに表示するには、包含リストにサブドメインを明示的に追加する必要があります。

除外リストから包含リストに切り替えるには、[+サーバーホスト/ドメインを除外(+Exclude Server Host/Domain)]ボタンの横にある[包含リストに切り替え(Convert to Include List)]を選択します。その後、現在の除外リストの設定について次の2つのオプションが表示されます。

  • リストを消去(Clear List)。その特定のフィルタのすべての除外リスト設定が削除されます。
  • リストを転送(Transfer List)。現在定義している設定の記録を残すことができます。

ExcludeAndIncludeLists_ConvertToInclude.png

切り替えた後、追加の調整が必要になる場合があります。

包含リストを使用する予定があり、NPSのメールバックアップを有効にしている場合は、app.pendo.io(または app.eu.pendo.io)を包含リストに追加してください。追加しない場合、これらの応答は、「除外された訪問者とアカウント(Excluded Visitors and Accounts)]セグメントでフィルタリングされた場合にしか表示されません。

この記事は役に立ちましたか?
11人中3人がこの記事が役に立ったと言っています