要望レポートを使用すれば、訪問者、見込み客、社内チーム、またはプロダクト分野などあらゆるセグメントに対して、最も価値の高いリクエストを簡単に識別できるため、次に開発するものをデータに基づいて決定できます。
たとえば次のことを知りたいですか。
- ノースカロライナ州のすべての企業アカウントにおける5つの最優先事項
- カスタマーサクセスチームが最高の年間経常収益(ARR)を維持するために必要なものは何か。
- 特定の見込み客のために大きな機能を開発すべきかどうか。
以下で、レポートの詳細について説明します。
次の項目に移動します。
概要
Pendoスニペットをインストールした後に、ユーザーがリクエストに投票を開始すると、事前定義レポートのいくつかにデータが表示されます。
デフォルトのレポートは、[訪問者スマートリスト(Visitor SmartList)]です。このレポートには、アクティブな有料訪問者が要望する項目が表示され、より大きなアカウントが優先されます。このリストは、訪問者アカウントの価値、投票数、および各ユーザーの優先度で並べ替えができます。非アクティブの訪問者、無料トライアル客、見込み客、社内チームはすべてこのレポートから除外されます。大規模な訪問者アカウントからのリクエストは、小規模なアカウントからのリクエストよりもリストの上位に表示されます。
[訪問者への影響(Visitor Impact)]レポートは、アクティブな有料訪問者が要望する項目を表示するという点で、[訪問者スマートリスト]と似ています。違いは、「アカウント価値の合計」つまり特定のアイデアに関心を持つ各訪問者アカウントに割り当てられた値の合計(通常はMRRまたはARR)の順に表示する点です。会社として、あるアイデアに他のアイデアよりも優先して取り組んでいる理由を株主に説明するのに役立ちます。
[社内スマートリスト]は、社内チーム(セールス、サクセス、エンジニアリングなど)に最も価値をもたらす項目を表示します。このリストは、投票数とユーザーの優先順位をもとにソートされています。訪問者と見込み客からのリクエストはこのリストから除外されています。
[見込み客スマートリスト]は[訪問者スマートリスト]と同じですが、訪問者ではなく、見込み客からのリクエストが表示されます。
[労力と価値の比較(Effort vs Value)]レポートでは、価値と開発労力の比較をグラフ化して、どの項目がすぐに利益になるか、どの項目は開発を避けるべきかを確認できます。この[リクエストの価値(Request Value)]には、スマートリストの値が反映されています。[高度(Advanced)]タブにあるフィルタを調整する代わりに、投票数をもとにした[人気(Popularity)]を指標として使用できます。
プロダクトの特定のユーザーセットまたは領域に関してこれらのレポートを表示するには、別の事前定義レポートリストを使えば簡単です。
たとえば、アクティブな有料訪問者すべての優先度を知り、各アカウントを同等に扱う(アカウント価値は無視する)場合は、[訪問者の優先順位(Visitor Priorities)]レポートを使用します。このレポートでは「アカウント価値」の指標は除外されるため、大規模なアカウントは小規模なアカウントと同じ価値として扱われます。
投票だけをもとに、どのアイデアが上位に来るかを知りたい場合は、[訪問者の投票(Visitor Vote)]レポートで確認できます。このレポートでは優先度やアカウント価値などの他の要因は除外されます。
すべての非アクティブなアカウントからのリクエスト内容を確認するには、[非アクティブなアカウントの訪問者(Visitors from Inactive Accounts)]レポートを参照してください。直近30日間にプロダクトを使用していない全訪問者のリクエストが表示されます。
無料トライアルユーザーからのよくあるリクエストを知りたい場合は、[無料トライアルユーザー(Free Triallers)]レポートをクリックします。
高度な設定
事前定義レポートは、単なる開始点にすぎません。[高度(Advanced)]フィルタを使用してレポートをさらに詳しく調べると、さまざまな興味深い質問の答えが見つかります。
- 大規模/中規模/小規模企業アカウントは何を求めていますか?
- カスタマーサクセスチームはどのようなトレンドを識別していますか?
- 米国南西部のセールスチームがさらに多くの取引を成立させるために必要なことは何ですか?
- どうすれば顧客諮問委員会が満足しますか?
- どうすればすぐに成功しますか?どのような影響がありますか?
次の方法で答えは見つかります。
大規模/中規模/小規模企業アカウントは何を求めていますか?
高/中/低価値アカウントに対する事前定義レポートを参照します。
カスタマーサクセスチームはどのようなトレンドを識別していますか?
カスタマーサクセスチームが使用しているタグがわからない場合は、なんとかして調べたいものです。それらのタグは、他では知ることのできないトレンド、インサイト、重要事項の源泉かもしれません。
カスタマーサクセスチームが活用できるタグ付けのアイデアを紹介します。
- リスク:定着化
- リスク:拡大する価値
- カスタマーサクセス:すぐに勝てるか?
- カスタマーサクセス:戦略的
- プロジェクト:企業報告
タグ付けのアイデアに関して詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。自動タグ付けを設定して、訪問者とアカウントが自動的にタグ付けされるようにしましょう。
このレポートを表示するには、必要な事前定義レポート(訪問者のリクエストを優先順位付けする訪問者スマートリスト、社内チームの需要を優先順位付けする社内スマートリストなど)から、[高度]>[リクエストフィルタ(Request Filters)]をクリックして、表示したいタグを選択します。
このレポートの優れた点は、カスタマーサクセスチームが設定したタグをもとにフィルタリングすると、チームが重要と判断した項目だけを確認できることです。また、訪問者(または社内チーム、見込み客)からのリクエストによって優先順位付けされるため、何から始めるべきかを正しく把握できます。
米国南西部のセールスチームがさらに多くの取引を成立させるために必要なことは何ですか?
このレポートでは、[社内スマートリスト]から始めて、高度なユーザーフィルタでセールスチームだけをフィルタし、次に地域別にフィルタします。
どうすれば顧客諮問委員会が満足しますか?
[訪問者スマートリスト]から、高度なユーザーフィルタで、顧客諮問委員会が最も必要と考えるリクエストを優先度順に表示します。
どうすればすぐに成功しますか?どのような影響がありますか?
[労力と価値の比較]レポートから開始し、[高度]>[労力(Effort)]をクリックして、任意のユーザーセグメントまたはプロダクト領域でフィルタします。
レポートの下にある図を見ると[労力と価値の比較]レポートの分析に役立ちます。
よくある質問
「価値」とは何を意味しますか、またどのように計算しますか?
価値は、以下の指標に基づいて、レポートに応じた方法で計算します。スマートリストには次のものが含まれます。
- ユーザー別投票数
- ユーザーの優先度レベル
- アカウントの価値 (見込み客+訪問者)
これらの指標の組み合わせをもとに、「価値」がリストに表示されます。
リクエストの価値はレポート内のリクエスト全体における相対値であるため、各リクエストの値は、レポートまたはフィルタによって異なります(有料訪問者にとって価値があっても、見込み客にとって価値がないリクエストは、[訪問者スマートリスト]と[見込み客スマートリスト]で価値が異なります)。
アカウントの価値の低/中/高はどのように計算しますか?
顧客や見込み客のそれぞれのセグメント(低/中/高の価値)は、セグメント別にアカウントの価値が計算され、四分位数に分けられます。
低価値の顧客は第1四分位、中価値の顧客は第2四分位および第3四分位、高価値の顧客は第4四分位に属します。
つまり、以下の分類になります。
事前定義レポートですべての投票を表示できないのはなぜですか?
リクエストに紐づくユーザー数と、事前定義レポートの1つに表示される投票数が一致しない場合があります。
これは、訪問者と社内チームのデータをレポートに同時に表示できないためです。
事前定義レポートの場合、一部のアカウントレベルのフィルタが自動的に設定されます。
- アカウントステータス - 有料
- 月次のアカウント価値 - すべて
- アカウントアクティビティ - すべて
フィルタを微調整すれば、それに応じて投票数が変化します。
チームのリクエストと訪問者データをどのように分けられますか?
データは最初から分けられています。
フィルタを組み合わせれば訪問者と見込み客からのリクエストはまとめて表示できますが、訪問者と社内チームメンバーからのデータはまとめて扱うことはできません。これには次のような理由があります。
- 社内チームは、改善可能なバックエンドのプロセスやプロダクト分野に関するインサイトを持っている可能性が高いです。訪問者は間接的に影響を受けることはありますが、改善を提案できるほど認識していない場合があります。
- 訪問者の人数は、従業員よりもはるかに多くなります。データをまとめてしまうと、チームの声が訪問者の声に埋もれてしまいます。
訪問者は、社内チームからのリクエストに賛成も反対もできます。優れたアイデアであればどちらのスマートリストでも上位に表示されます。
レポートにリクエストの一部しか表示されないのはなぜですか?
レポートを見ると、すべてのリクエストが表示されているわけではないことがわかります。大抵の場合、最初に使用した事前定義レポートに基づいてユーザーフィルタやアカウントフィルタが適用されていることが原因です。
たとえば、[訪問者スマートリスト]から始めて、リクエストタグでフィルタした場合、アクティブな有料訪問者が投票したリクエストタグ付きのリクエストのみが表示されます。
特定のリクエストタグ配下のすべてのリクエストを表示するには、[アカウント]フィルタを解除すれば、すべてのステータス、価値、アクティビティが表示されます。
[ユーザーフィルタ(User Filters)]で訪問者と社内ユーザーを切り替えることもできます。
(レポートでは社内チームのリクエストは、訪問者および見込み客のリクエストとは明確に分けられています。)
うまくいかない場合は、別のフィルタが適用されている可能性があるため、リクエストフィルタで表示したいタグだけが選択されていることを確認してください。
自分のレポートにリクエストが表示されないのはなぜですか?
訪問者アカウントが[無料(Not Paying)]に設定されている可能性があります。この場合、デフォルトではレポートに表示されません。設定は、左側のナビゲーションにある[アカウント(Accounts)]をクリックし、[ステータス(Status)]列で確認できます。
無料訪問者は[無料トライアルユーザー(Free Triallers)]レポートに表示され、訪問者スマートリストには表示されません。
アクティブな訪問者が誤って[無料]と設定されている場合は、スニペットからのデータに問題がある可能性があります。新規の訪問者に対するデフォルト設定が[有料(Paying)]であることを確認します。設定が異なる場合は、変更を検討してください。
また、アカウントの価値によって顧客が対象外になっている可能性もあります。
[アカウントフィルタ(Account filters)]タブを開いてフィルタをチェックし、次のように設定します。
アカウントステータス — すべて
月次のアカウント価値 — 無視する
アカウントアクティビティ — すべて
これですべての訪問者がレポートに表示されます。