ローコードトラッキングとトラックイベント

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Pendoはモバイルアプリのデータ収集について、ローコードトラッキングとトラックイベントの両方をサポートしています。この記事では、それぞれの詳細といくつかの使用例を紹介します。

モバイルインストールでローコードトラッキングやトラックイベントを使用できるかどうかを判断するには、モバイルの実装を計画するを参照するか、Pendo Academyにアクセスしてインストールの計画方法に関する動画をご覧ください。

Pendoのトラックイベントについての詳細は、トラックイベントをご覧ください。また、Pendo Academyでは、モバイルトラックイベントの送信に関する動画をご覧いただけます。

ローコードトラッキング

ローコードトラッキングとは、モバイルアプリケーション内のどのインタラクションに対しても、コードを手動入力することなく、データの収集やガイドの表示を行うことです。PendoモバイルSDKは、すべてのアプリバージョンにわたってローコードで遡及的なアナリティクスを提供し、Pendoのビジュアルデザインスタジオ(Visual Design Studio)で作成されたライトボックス、ツールチップ、およびマルチステップのウォークスルーガイドをサポートします。遡及的アナリティクスとは、PendoモバイルSDKをインストールした直後にデータ収集が開始されることを意味します。

PendoモバイルSDKは、開発者が明示的にコーディングしなくても、画面閲覧数、ボタンクリック数、その他のアプリ内インタラクションなどのユーザーアクションを自動的に追跡します。トラックイベントは、サポートされているすべてのフレームワークでも使用できます。

ローコードトラッキングをサポートしているフレームワークの詳細については、サポートされているモバイルフレームワークを参照してください。

トラックイベント

トラックイベントは、アプリ内のユーザーインタラクションに関するインサイトを得るために設定できる特定のイベントです。トラックイベントでは、特定の時間に特定のアクションが発生したことをプログラムでPendoに通知し、指定した訪問者とアカウントにこのイベントを関連付けます。アプリの機能やビジネス目標に関連するカスタム指標を定義し、エンジニアリングチームと協力しながらPendo SDKを使用してトラッキングコードを実装することができます。

トラックイベントには、クライアント側のイベント(ユーザーアクション、アプリイベントなど)とサーバー側のイベント(APIコール、サーバー応答、エラーコードなど)の両方が含まれます。トラックイベントでは、ユーザーが行ったアクションを、そのアクションを表すプロパティとともに記録できます。このデータを使用して、Pendoのアナリティクスでモバイルアプリでのユーザーの行動を追跡することが可能になります。またトラックイベントはアプリ内ガイドを起動するために使用することもできます。

トラックイベントのユースケース

トラックイベントを使用すると、以下のような、アプリ内で発生したあらゆるイベントを報告できます。

  • Pendo SDKが自動収集しないフィーチャークリック数やページ閲覧数の追跡(トラックイベントのみのフレームワークの場合)
  • ユーザーステータスの変更
  • 重要な商取引など、ユーザーが行った行為
  • 検索用語などの入力フィールド(最も一般的な検索用語を把握するための)
  • インタラクションのあった要素に関するデータ
  • アプリの例外とエラーの詳細(例:Track(“Error” Type=”400” Description=”[text]”)
  • データフィールドを含むイベント(例:ユーザーが不動産アプリで不動産レコードをタップし、表示されたレコードの住所、価格、タイプなどの詳細情報を取得したい場合)
  • 検索フィールドへの入力内容などのフィールド入力値。 (PIIまたはPHIを含む可能性のあるフィールドの収集を除く)
  • ファイルのダウンロードやアップロードなど、対応するUI要素がないバックグラウンドタスク。
  • 信号強度などのデバイス指標
  • IoTデバイスの状態とプロパティ(例:接続されているフィットネスモニターのバッテリーレベル、信号強度、DBM、RSS)
  • バックグラウンドプロセスの開始または完了後のガイドの表示
  • インタラクション時にトラックイベントのプロパティに基づいてガイドを表示する場所

一般に、アプリの起動、ページ閲覧、フィーチャークリック、トラックイベントの開始時にガイドを開始するように促すことができます。トラックイベントのみのフレームワークを使用している場合は、フィーチャーのクリック数やページ閲覧数などのローコードイベントをトラックイベントで補完してガイドを起動できます。ツールチップはトラックイベントでは利用できません。

トラックイベントを計画する

モバイルアプリ用にどのトラックイベントをエンジニアに開発してもらうかを計画する際には、いくつかの重要な考慮事項があります。 ここでは、考慮すべき重要なポイントをいくつかご紹介します。

  • 戦略目標:まず、トラックイベントをプロダクトの戦略的目標に合わせることから始めます。アプリケーションの成功を示す主な指標にはどのようなものがありますか?関連するデータを確実に収集するためには、トラックイベントをそれらの指標に直接関連付ける必要があります。
  • ユーザージャーニーのマッピング: アプリ内のユーザージャーニーを把握し、ユーザーとプロダクトの主要なタッチポイントとインタラクションを特定します。これにより、訪問者の行動に関するインサイトを得るために追跡すべき最も重要なイベントを決定できます。
  • フィーチャーの使用状況:ユーザーがアプリ内の特定のフィーチャーをどのように操作しているかをモニタリングします。フィーチャーの使用状況に関連するトラックイベントは、どのフィーチャーが最も人気があり、どのフィーチャーに改善が必要かを理解するのに役立ちます。これらを理解することで、開発作業の優先順位付けやプロダクトロードマップの決定を効果的に実施できるようになります。
  • エラーの追跡:アプリ内のエラーを追跡することを検討しましょう。これらのイベントは、ユーザー体験に悪影響を及ぼす可能性のある技術的問題を特定するうえで重要です。エラーの発生を示すサーバーの応答を監視することで、問題を迅速に評価し、全体的な安定性とパフォーマンスを向上させることができます。
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