FeedbackのPendoロードマップ(ディスカバーのロードマップとは異なります)は、プロダクトの構想を可視化し、社内チームと共有するためのコミュニケーションツールです。お客様からのリクエストが作業テーマにどのように沿っているかを示すことで、Pendo Feedbackで収集されたデータやインサイトがロードマップにどのように反映されるかがわかります。
この記事では、元のロードマッピングツールの機能を拡張する新しいロードマップの体験について説明します。
- ドラッグアンドドロップ機能。
- ページを離れずに詳細をすばやく参照できるUI操作。
- リクエスト、機能、イニシアチブを柔軟に追加および削除できるバックログ。
- ロードマップに配置したリクエストにリンクされたアイテムの顧客価値と投票データ。
重要:ディスカバーのロードマップ体験に関する情報をお探しの場合は、ディスカバーのロードマップを参照してください。Feedbackのロードマップをご利用のお客様は、新しいロードマップ体験への移行をCSMに依頼できます。
ロードマップの機能
Pendoロードマップは、さまざまな使い方ができる柔軟なツールです。次の四半期に実施予定の業務に関する幅広いテーマをリーダーに示し、次に起こりうることを営業担当者に伝えることができます。これにより、彼らは今後の展開に期待する見込み客を取得し、次の構築物に関心を寄せる顧客とのループを完結することができます。
タイムフレーム
ロードマップのタイムフレームは、四半期単位で分割されます。四半期ごとの境界を使って、機能の構築とリリースを計画する時期を示します。タイムラインの開始地点となる四半期を選択できます。デフォルトはQ1です。
グループ化と階層
ロードマップでは、計画・構築しているアイテムをテーマ別に表示できます。これらのアイテムのグループ化方法を制御できます。
スイムレーン(テーマ)を使用して、ロードマップのアイテムをプロダクトエリア、社内の各部署、セクターなどでグループ化します。1つのロードマップには、少なくとも1つのスイムレーンが含まれている必要があります。
スイムレーン内のアイテムは、次のいずれかになります。
- イニシアチブ:紫色のロケットアイコンで表されます。イニシアチブには機能やリクエストを含めることができます。
- フィーチャー:緑色の星型アイコンで表されます。フィーチャーにはリクエストを含めることができます。
- リクエスト:ピンクの電球アイコンで表されます。
フィードバックデータ
ロードマップでは、Pendo Feedbackからのリクエストをフィーチャーやイニシアチブでグループ化できます。
リクエストデータには、価値や投票などのPendo Feedbackからの定量的なインサイトが含まれています。これは、なぜそのアイテムがロードマップにあるのかを示すのに役立ちます。また、機能や取り組みに関連する価値や投票も、それらにリクエストが関連付けられている限り表示できます。
注:イニシアチブとフィーチャーに表示される値は、monthly_valueでPendoスニペットに渡す値に依存します。通常、これはMRRまたはARRです。Pendoスニペットの詳細については、開発者のためのPendoインストールガイドを参照してください。
バックログ
イニシアチブ、フィーチャーおよびリクエストは、バックログに保存されます。ロードマップの右上、省略記号(...)の隣にあるバックログボタンを選択すると、バックログを開くことができます。
バックログには、既存のFeedbackリクエストがあらかじめ入力されています。ロードマップのバックログからイニシアチブやフィーチャーを追加したり、[コメント(Comments)]タブを使用してイニシアチブやフィーチャーにメモを追加したりできます。
以下の形式のマークダウン(Markdown)を使用して、バックログ(Backlog)の項目の[説明(Description)]へのリンクを追加することもできます。
[link name](http://urlexample.com)
バックログにあるイニシアチブ、フィーチャー、またはリクエストに関する情報を表示するには、アイテムにカーソルを合わせ、アイテムのカードの右上に表示される情報アイコンを選択します。[概要(Overview)]タブと[コメント]タブの情報を確認し、[バックログに戻る(Back to Backlog)]を選択して、アイテムのリストを再度表示します。
ロードマップの可視性
ロードマップの可視性には、[チームのみ(Team Only)]もしくは[プライベート(Private)(自分のみ(Only Me))]の2つのオプションがあります。
ロードマップの可視性は、[ロードマップの設定(Roadmap Settings)]もしくは[ロードマップ(Roadmap)]ページの[可視性(Visibility)]の列から変更できます。
ロードマップの可視性を変更できるのは、自分が所有者である場合のみです。ロードマップの表示を[チームのみ]から[プライベート(自分のみ)]に変更すると、以前にロードマップにアクセスできた同僚には、ページを表示する権限がないことを示すメッセージが表示されます。
注:初期設定では、新しいロードマップ体験は社内チームのみが利用できます。
複数のロードマップ
ロードマップは1つに限定されるものではありません。プロダクトや対象者ごとに複数のロードマップを作成できます。
[ロードマップ]ページには、閲覧可能な既存のロードマップがすべて表示されます。これには、自分が作成したロードマップと、他の人が作成したロードマップのうち可視性が[チームのみ]に設定されているものが含まれます。表の上部にあるドロップダウンメニューで、所有者別、アプリ別にこのリストを絞り込むことできます。また、表の右上にある検索機能を使用してロードマップを検索することもできます。
前提条件
ロードマップツールを使用するには、Pendo Feedbackサブスクリプションが必要です。
Pendo Feedbackを有効にするには、最初にPendoスニペットをインストールする必要があります。スニペットは、アプリケーションでPendoプロダクトを起動できるようにするためのコードです。
Pendoスニペットの詳細については、開発者のためのPendoインストールガイドを参照してください。
ロードマップの作成
ロードマップの作成は、ロードマップページのPendo Feedbackの左側のメニューから行います。新しいロードマップを作成する手順は、以下のとおりです:
- ページの右上で[+ ロードマップを作成(+ Create Roadmap)]を選択します。
- 適切な名前を入力します。
- 必要に応じて、ロードマップの説明を入力します。
- ロードマップを同僚に表示するか(チームのみ)、または非公開(自分のみ)にするかを選択します。
- 該当する場合は、ロードマップに適したアプリを選択します。
- [タイムフレーム(Timeframe)]で、どの四半期からロードマップを作成するかを選択します。デフォルトはQ1です。
- 最初のスイムレーンを追加します。1つのロードマップには、少なくとも1つのスイムレーンを含める必要があります。
- 適切な名前を選択します。
- 説明を追加します(オプション)。
- スイムレーンの色を選択します。
- [+ 新しいスイムレーンを追加(+ Add New Swimlane)]を選択し、ロードマップを続ける準備が整うまでステップ7を繰り返します。
- ページの右下で[+ ロードマップを作成(Create Roadmap)]を選択します。
ロードマップにスイムレーンを追加する
スイムレーンを使用して、ロードマップ上のアイテムをグループ化できます。新しいスイムレーンは以下の3つの方法で追加できます。
- ロードマップの左下にある[スイムレーンを追加(Add Swimlane)]ボタンを選択する。
- 既存のスイムレーンの右側にある省略記号(...)を選択し、[新しいスイムレーンを追加(Add New Swimlane)]を選択する。
- ロードマップページの右上にある省略記号(...)を選択し、[ロードマップ設定の編集(Edit Roadmap Settings)]を選択して、ロードマップの設定を編集する。
スイムレーンを追加するための上記の最初の2つの方法では、[スイムレーンを追加]ウインドウが開きます。名前を入力し、説明を追加して(オプション)、新しいスイムレーンの色を選択します。
また、[ロードマップの設定(Roadmap Settings)]を開くと、スイムレーンなどロードマップの複数の要素を編集できます。また、ここからスイムレーンのリストを上下にドラッグ&ドロップして並べ替えることもできます。スイムレーンの追加と編集を終了したら、ページの右下にある[変更を保存(Save Changes)]を選択します。
ロードマップの設定
会社の目標やチームのプロセスに沿った内容や、ターゲット層に応じた内容を示すために、ロードマップの項目で細かい具体的な内容を表したり、大まかな概要を表したりできます。たとえば、顧客と共有するロードマップは大まかな計画に基づくもの、営業と共有するロードマップは近い将来に期待される具体的な内容を示すもの、など、別のロードマップが必要な場合があります。
ロードマップには、ロードマップのニーズと企業のプロセスに合わせて使用できる3つのアイテムタイプを設定できます。
- イニシアチブ(Initiatives):通常、それぞれが全体的な目標に向けて価値を高めていく、関連業務のより広範なカテゴリーを整理するために使用します。
- フィーチャー(Features):通常、プロダクトの機能コンポーネントを説明するために使用されます。フィーチャーはより大きなイニシアチブに属する場合もありますが、単体でプロダクトの拡張機能にもなります。
- リクエスト:Pendo Feedbackから取り込まれ、自動的にバックログに追加されます。
イニシアチブ、フィーチャー、リクエストは階層になっています。フィーチャーにはリクエストを含めることができ、イニシアチブには個々のフィーチャー、個々のリクエスト、およびその中にリクエストを含むフィーチャーを含めることができます。
この情報を表示するには、バックログにあるイニシアチブ、フィーチャー、もしくはリクエストにカーソルを合わせ、アイテムのカードの右上に表示される情報アイコンを選択します。
ロードマップへのFeedbackのリクエストの追加
バックログは、フィードバックリクエストデータがあらかじめ入力されています。[バックログ(Backlog)]パネルからフィードバックリクエストをドラッグアンドドロップできます。
- ロードマップの右上、省略記号(...)の隣にあるバックログボタンを選択し、[バックログ]を開きます。
- リクエストのリストをスクロールするか、検索機能を使用して関連するリクエストを見つけます。
- リクエストを絞り込むには、バックログの検索バーの横にあるフィルタアイコンを選択します。アプリ、プロダクトエリア、ステータス、タグ、および担当者で絞り込みが可能です。
- 選択したリクエストをいずれかのスイムレーンのスペースにドラッグアンドドロップします。
ヒント:テーマやチーム、戦略的取り組みに分けられた開発中の項目をすばやく表示するには、ステータスが「開発中」のリクエストのみをロードマップに移動します。
イニシアチブとフィーチャーをロードマップに追加する
[バックログ]パネルから、イニシアチブとフィーチャーを作成・追加します。
- ロードマップの右上、省略記号(...)の隣にあるバックログボタンを選択し、[バックログ]を開きます。
- [バックログ]パネルの上部で[新規作成(Create New)]を選択します。
- イニシアチブまたはフィーチャーの適切な名前を入力します。
- アイテムのタイプ(イニシアチブまたはフィーチャー)を選択します。
- 必要に応じて、イニシアチブまたはフィーチャーに説明を追加します。
- イニシアチブまたはフィーチャーをロードマップに保存するには、次の2つの方法があります。
- 右上の[バックログに保存(Save to Backlog)]を選択する。
- [バックログに保存]の横の下向き矢印(v)を選択し、[保存してさらに追加(Save and add another)]を選択する。
アイテム階層の作成
個々のリクエストをフィーチャーに追加するには、リクエストをフィーチャーにドラッグ&ドロップします。また、個々のリクエスト、個々のフィーチャー、およびその中にリクエストを含むフィーチャーを、イニシアチブにドラッグ&ドロップすることもできます。
フィーチャーを別のフィーチャーにドラッグすると、これら2つのフィーチャーで構成されるイニシアチブが作成されます。リクエストを別のリクエストにドラッグすると、これら2つのリクエストで構成される新しいフィーチャーまたはイニシアチブを作成するオプションが表示されます。表示される[グループアイテム(Group Items)]ウィンドウで、フィーチャーまたはイニシアチブを作成するかどうかを選択し、名前を付けて、プロンプトに従って[イニシアチブを作成(Create Initiative)]または[フィーチャーを作成(Create Feature)]を選択します。
含まれているアイテムを表示するには、イニシアチブもしくはフィーチャーにカーソルを合わせ、右上に表示される情報アイコンを選択し、[概要(Overview)]タブでアイテムを確認します。
既存のロードマップの編集
ロードマップのアイテム、可視性、名前、説明をロードマップ内から編集できます。
- 左側のメニューで[Feedback]>[ロードマップ]に移動します。
- リストからロードマップを選択します。
- ロードマップの右上隅にあるバックログボタンの横にある省略記号(...)を選択します。
- [ロードマップ設定を編集(Edit Roadmap Settings)]を選択します。
[設定]ウィンドウが開き、次の操作を実行できます。
- ロードマップの名前変更。
- 説明の編集。
- アプリの変更。
- 開始四半期の変更。
- 既存のスイムレーンの名前、説明、色を変更。
- スイムレーンの削除、追加、並び替え。
- 異なる可視性レベルの設定。ロードマップテーブルの[Visibility(可視性)]列のロードマップページで設定することもできます。
ロードマップを編集したら、ページ右下の[変更を保存(Save Changes)]を選択して保存します。[キャンセル(Cancel)]を選択すると編集前のロードマップに戻すことができます。
アイテムの編集や削除
ロードマップの個々のアイテムを編集するには、アイテムを選択し、必要に応じて名前と説明を変更します。
また、ロードマップ自体から、あるいはバックログから、アイテムをバックログに戻すこともできます。この操作では、ロードマップからアイテムが取り除かれるだけで、アイテム自体は削除されません。
ロードマップの場合:
- アイテムの右側にある省略記号(...)を選択します。
- [ロードマップから削除(Remove From Roadmap)]を選択します。
バックログの場合:
- 個々のアイテムにカーソルを合わせます。
- 表示される情報ボタンを選択します。
- 省略記号(...)のドロップダウンメニューから、[ロードマップから削除(Remove From Roadmap)]を選択します。
バックログからイニシアチブまたはフィーチャーを削除する
アイテムがロードマップに含まれているかどうかにかかわらず、バックログから個々のイニシアチブやフィーチャーを削除できます。
ロードマップから直接アイテムを削除する場合:
1. 削除するイニシアチブまたはフィーチャーを選択します。
2. イニシアチブまたはフィーチャーの右上にある省略記号(...)ボタンを選択します。
3. 必要に応じて、[イニシアチブの削除(Delete Initiative)]または[フィーチャーの削除(Delete Feature)]を選択します。
ロードマップにないイニシアチブを削除する場合:
1. ロードマップの右上にあるバックログボタンを選択します。
2. 削除するイニシアチブまたはフィーチャーを検索します。
3. アイテムにカーソルを合わせ、表示される情報ボタンを選択します。
4. イニシアチブまたはフィーチャーの右上にある省略記号(...)ボタンを選択します。
5. 必要に応じて、[イニシアチブの削除]または[フィーチャーの削除]を選択します。
ヒント:検索バーを使ってバックログからアイテムを探す際は、どのフィルタも選択されていないことを確認します。
一度アイテムを削除すると元に戻せないため、操作の確認を求められます。削除するイニシアチブまたはフィーチャーにリンクされているアイテムは、引き続き存在します。
既存ロードマップの削除
ロードマップを削除するには、左側のメニューで[フィードバック(Feedback)]>[ロードマップ(Roadmap)]に移動し、削除するロードマップを見つけて、そのロードマップ行の右側にあるゴミ箱アイコンを選択します。これにより、アクションの確定またはキャンセルを尋ねるウィンドウが開きます。ロードマップを削除するには、[削除を確定(Confirm Delete)]を選択します。
注意:削除したロードマップは元に戻せません。イニシアチブとフィーチャーはロードマップと一緒に削除されますが、ロードマップにあったリクエストはフィードバックアカウントに残ります。将来的には、イニシアチブとフィーチャーはロードマップに依存しないようになり、ロードマップが削除されてもバックログに存在し続けるようになる予定です。