この記事では、Salesforceユーザーメタデータのインテグレーションを初めて設定する方法について説明します。このインテグレーションは、1つ以上のSalesforceアプリケーションでPendoを使用する場合に参考となります。まず、このインテグレーションの概要記事の「SalesforceユーザーメタデータとPendoのインテグレーション」もあわせてお読みください。
これは、異なるSalesforceオブジェクトに接続するPendoとの標準的なインテグレーションとは異なり、Salesforceアプリケーションではなく、顧客向けアプリケーションでPendoを使用したい場合に関連します。詳細については、「SalesforceとPendoのインテグレーション」をご覧ください。
サポート対象のデータ型
このインテグレーションは、以下のデータ型に対応しています。Pendoの特定のデータ型は、Salesforceの特定のデータ型にマッピングされます。これは次の場合に重要です。
- 初期接続を作成する。Pendo訪問者IDの形式と一致するSalesforceユーザーフィールドを選択する必要があります。
- 「プル」を設定する。Pendoのデータ型をSalesforceの特定のデータ型にマッピングして、正しいSalesforceフィールドが訪問者のメタデータとしてPendoにプルされるようにする必要があります。
Salesforceプリミティブタイプ | Pendoメタデータタイプ |
int | 整数は、Pendoのデータマッピングページに[数値型(整数)(Number (int))]と表示されます。 |
string |
文字列は、Pendoのデータマッピングページで[テキスト(Text)]と表示されます。 |
boolean | booleanは、Pendoのデータマッピングのページで[ブール値(Boolean)]と表示されます。 |
date | 日付は、Pendoのデータマッピングページで[日付(Date)]と表示されます。 |
datetime | 日付は、Pendoのデータマッピングページで[日付(Date)]と表示されます。 |
double |
小数は、Pendoのデータマッピングページに[数値型(小数)(Number (float))] と表示されます。 |
Salesforceフィールドタイプ | Pendoメタデータタイプ |
チェックボックス | booleanは、Pendoのデータマッピングのページで[ブール値(Boolean)]と表示されます。 |
コンボボックス | 文字列は、Pendoのデータマッピングページで[テキスト(Text)]と表示されます。 |
currency | 小数は、Pendoのデータマッピングページに[数値型(小数)(Number (float))] と表示されます。 |
文字列は、Pendoのデータマッピングページで[テキスト(Text)]と表示されます。 | |
id | 文字列は、Pendoのデータマッピングページで[テキスト(Text)]と表示されます。 |
multipicklist | 文字列は、Pendoのデータマッピングページで[テキスト(Text)]と表示されます。 |
percent | 小数は、Pendoのデータマッピングページに[数値型(小数)(Number (float))] と表示されます。 |
phone | 文字列は、Pendoのデータマッピングページで[テキスト(Text)]と表示されます。 |
picklist | 文字列は、Pendoのデータマッピングページで[テキスト(Text)]と表示されます。 |
textarea | 文字列は、Pendoのデータマッピングページで[テキスト(Text)]と表示されます。 |
url | 文字列は、Pendoのデータマッピングページで[テキスト(Text)]と表示されます。 |
number | 整数は、Pendoのデータマッピングページに[数値型(整数)(Number (int))]と表示されます。 |
一般に、Pendoで日付、整数、小数、ブール値、または文字列にマッピングできる任意のSalesforceフィールドタイプを、このインテグレーションのプルフィールドとして選択できます。
インテグレーションは、住所や場所などのSalesforce複合フィールドをサポートしていません。
ステップ1. インテグレーションを開始する
- Pendoで[設定(Settings)]>[インテグレーション(Integrations)]に移動します。
- [Salesforceユーザーメタデータ(Salesforce User Metadata)]タイルを見つけて開きます。画面右側にパネルが表示されます。
- [セットアップ(Set up)]を選択します。
- ドロップダウンメニューからアカウントを選択するか、[新規認証(New authentication)]を選択します。
- 必要な権限を持つアカウントを使用します。詳細については、SalesforceユーザーメタデータとPendoのインテグレーションの概要記事を参照してください。
- 個々の従業員に紐づいたユーザーレコードではなく、組織内の他の人もアクセスできる新しいユーザーを作成することをお勧めします。
- 新しいアカウントを追加するには、Salesforceへの認証が必要です。このインテグレーションを使用するには、サンドボックスインスタンスではなく、本番環境のSalesforceインスタンスが必要です。
- Pendoのインテグレーションパネルで[次へ(Next)]を選択します。すると下記の「ステップ2. 接続を作成する」で記述した結合キーを選択する画面に移動します。
ステップ2. 接続を作成する
PendoとSalesforceを接続するには、Pendoの訪問者の一意の識別子(訪問者ID)が、マッピングのために選択したSalesforceユーザーフィールドと完全に一致する必要があります。
Pendo訪問者をSalesforceユーザーにマッピングするには、ドロップダウンメニューから[結合キー(Join key)]を選択します。結合キーは、Pendo訪問者とSalesforceユーザー間で共有される一意の識別子を含むSalesforceユーザーフィールドです。結合キーを選択することで、Pendoに訪問者IDを送信するSalesforceのユーザーフィールドを指示します。
Pendo訪問者にマッピングするSalesforceユーザーフィールドを選択します。Salesforceユーザーフィールドは通常、「メール」または「ID」(IDがメールの場合)です。大文字と小文字、句読点、スペースなどが異なると、Pendoが正しいレコードと照合できなくなります。
[結合キー]を選択したら、Pendoのインテグレーションパネルで[次へ(Next)]を選択します。
ステップ3.「プル」を設定する
このステップでは、訪問者メタデータとしてSalesforceからPendoにプルするSalesforceユーザーフィールドを選択します。Pendoにプルされたメタデータはすべて、Pendoセグメントに含めることができます。パーソナライズされたガイドのターゲティングやプロダクトの使用状況分析を行うために、Pendoセグメントに含めると役立つメタデータをすべて含めます。
結合キーがプルフィールドの1つとして選択されている場合、そのキーは既にPendoに訪問者IDとして存在しているため、Pendoメタデータにプルされません。
- ドロップダウンメニューからSalesforceフィールドを選択して、Salesforceユーザーオブジェクトからプルします。
- [追加(Add)]を選択して別のフィールドを追加し、このシーケンスの最初の手順を繰り返して新しいドロップダウンメニューを作成します。
- [完了(Finish)]を選択してセットアップを完了します。
ステップ4. インテグレーションを有効化する
毎日の同期を開始するには、[設定とログ(Settings and logs)]で[インテグレーションを有効にする(Enable integration)]を選択し、インテグレーションを有効にします。プル同期はインテグレーションが有効になった直後に発生します。この処理には数分かかる場合があります。最初の実行後、データの同期を維持するためにインテグレーションは1日に1回実行されます。同期の状態は[設定とログ(Settings and logs)]で確認できます。
Pendoにプルされたデータを表示する
Salesforceからプルされた訪問者のメタデータを確認して表示するには、[設定(Settings)]>[データマッピング(Data Mappings)]のテーブルの[グループ(Group)]列で[Salesforceユーザーメタデータ(Salesforce User Metadata)]フィールドを探します。これは、顧客向けアプリケーションの標準Salesforceインテグレーションからプルされたフィールドである、青色のSalesforceグループに関連付けられたフィールドとは異なります。
トラブルシューティング
Salesforceアカウントを認証できません
組織では、デフォルトでサードパーティ製アプリをブロックするポリシーが設定されている場合があります。この場合、SalesforceアカウントでPendo Salesforceユーザーメタデータのインテグレーションアプリのブロックの解除が必要となる場合があります。
- Salesforceアカウントにログインします。
- [設定(Setup)]>[ホーム(Home)]に移動します。
- 左側のメニューから[プラットフォームツール(Platform Tools)]>[アプリ(Apps)]>[接続済みアプリ(Connected Apps)]>[接続済みアプリのOAuthの使用状況(Connected Apps OAuth Usage)]を開きます。
- Pendo Salesforceインテグレーションは、表の[接続済みアプリ(Connected Apps)]列にあります。
- [アクション(Actions)]列でアプリがブロックされているかどうかを確認します。ブロックされている場合は[ブロック解除(Unblock)]ボタンが表示されます。
- インテグレーションがブロックされている場合は、[ブロック解除(Unblock)]を選択します。これにより、このインテグレーションで使用されるアプリにアクセス権が付与されます。
Salesforceの結合キーまたはプルフィールドを選択しても、Salesforceユーザーフィールドが見つかりません
まず、Salesforceユーザーメタデータのインテグレーションで認証したユーザが、フィールドを読み取るための適切な権限を持っていることを確認します。
- Salesforceアカウントにサインインします。
- [設定(Setup)]>[ホーム(Home)]に移動します。
- [ユーザー(Users)]>[プロファイル(Profiles)]を開きます。
- ユーザーのプロファイルを選択します。
- [フィールドレベルセキュリティ(Field Level Security)]セクションまで下にスクロールし、ユーザーオブジェクトを選択します。
- Pendoにプルしようとしているフィールドで[読み取りアクセス(Read Access)]にチェックが入っていることを確認してください。
次に、Salesforceユーザーメタデータのインテグレーションで認証したユーザーのAPIが有効になっていることを確認します。
- Salesforceアカウントにサインインします。
- [設定(Setup)]>[ホーム(Home)]に移動します。
- [ユーザー(Users)]>[プロファイル(Profiles)]を開きます。
- ユーザーのプロファイルを選択します。
- [管理権限(Administrative Permissions)]セクションまで下にスクロールし、ユーザーオブジェクトを選択します。
- [API有効(Enabled)]が選択されていることを確認します。
エラーメッセージ:Salesforceクエリジョブの作成中にエラーが発生しました
このエラーは、インテグレーションの設定時にプルフィールドとして以前に選択したSalesforceのフィールドを削除した場合に発生することがあります。この場合、存在しない項目についてSalesforceにクエリを実行しようとするため、プル同期は失敗します。PendoにプルされているSalesforceのフィールドを削除する場合は、Pendoのインテグレーションパネルで設定を編集し、そのフィールドを削除してください。