Pendo Feedbackアカウントの設定でまとめているように、Feedbackの基本的なアカウント設定を行った後に、Feedbackに過去のデータを反映させることができます。チームメンバーや顧客に対してFeedbackを開始する前に、これを行う必要があります。
この記事では、リクエストのバックログやリストを、CSVファイルにインポートする方法について説明します。
ベストプラクティス
ユーザー(チームメンバーや訪問者)がPendo Feedbackにサインインする際に、何を期待できるかを示すことで、戻ってきて使用するように促します。これから取り組むことが分かっているプロジェクトにユーザーの声を反映させるために、すでに進行中の項目を追加することをお勧めします。
すべてをインポートする必要はありません。リクエストが多い場合や、古いリクエストが多い場合は、最新のリクエストや関連性の高いリクエストに絞ることができます。
少なくとも、次のデータはアカウントに取り込むことをお勧めします。
- バックログからのリクエスト20件。
- 顧客が興味を示す可能性のある直近のリリース(5~10件)。
- 現在進行中またはロードマップで予定している案件(数件)。
プロダクトフィードバックに関するアクティブな顧客コミュニティがある場合やリクエストが少量の場合、過去のリクエストデータをすべてインポートすることお勧めします。
前提条件
過去のデータをPendo Feedbackにインポートする前に、次の点を考慮することをお勧めします。
- プロダクトエリアを設定します。Pendo Feedbackアカウントの設定で説明されているタスクを完了します。特にアプリとプロダクトエリアはインポートファイルと一緒に取り込めるので、設定しておくと便利です。
- 訪問者IDをインポートします。別のフィードバックシステムからPendo Feedbackに移行し、顧客名を過去のリクエストに関連付けたままにしたい場合は、顧客レコードがすでにFeedbackにあることを確認してください。これにより、訪問者IDを使用して、CSVインポートの一部として既存の顧客をリクエストにリンクできます。詳細については、 顧客をFeedbackに追加するを参照してください。
- 保存済みカスタムレスポンスを作成します。さまざまなリクエストステータスに対して保存済みレスポンスを作成します。詳細については、カスタムレスポンスの保存を参照してください。
- 通知メールをオフにします。リクエストのインポートやステータスの変更中に、ユーザー(チームメンバーまたは訪問者)に通知メールを受信させたくない場合は、Feedbackの通知メールの記事中、グローバルメール設定の手順に従ってください。
- ステータスに応じた個別のリクエストファイルを作成する。他のフィードバックシステムからPendo Feedbackに移行する際、リクエストのステータスを過去のリクエストと関連付けたままにしておきたい場合は、ステータスごとに個別のCSVファイルを作成する必要があります。詳細については、この記事のリクエストステータスのインポートを参照してください。
リクエストステータスのインポート
既存のプロダクトフィードバックシステムから移行する場合、既存のリクエストに既に割り当てられているステータス(例:[リリース済み(Released)]、[計画済み(Planned)]、[開発中(Building)])を維持するには、ステータスごとに個別のリクエストのCSVファイルにインポートし、それらをPendo Feedbackのデフォルトのリクエストステータスにマッピングさせる必要があります。
- 未レビュー
- フィードバック待ち
- 計画済み
- 開発中
- リリース済み
- 拒否
これらのステータスは、後で名前を変更できます。詳細については、ステータス名のカスタマイズを参照してください。推奨されるステータスのマッピングには、次のようなものがあります。
- バックログ(Backlog)の項目を[フィードバック待ち(Awaiting Feedback)]に変更する。
- リリースログの取得を開始できるように、[最近のリリース(Recent releases)]を[リリース済み(Released)]に変更する。
- 自動的に[今後の予定(What's Coming)]リストに追加されるように、[ロードマップ(Roadmap)]を[計画済み(Planned)]もしくは[開発中(Building)]に変更する。
リクエストは[未レビュー(Not Reviewed)]のステータスでインポートされます。この場合、それぞれのステータスを持つリクエストを別々のCSVファイルでインポートすれば、Pendoで適切なステータスに一括更新することができます。
1. 同じステータス(例えば[リリース済み(Released)])のリクエストを含むCSVファイルのうち、ひとつをインポートします。
2. リクエストをインポートします。Pendo Feedbackで、すべてのリクエストに[未レビュー(Not Reviewed)]のステータスが自動的に割り当てられます。
3. Pendo Feedbackの左側のナビゲーションから[参照(Browse)]ページに移動します。
4. リクエストリストをフィルタリングして、ステータスが[未レビュー(Not Reviewed)]のリクエストのみを表示します。
5. 表示されたテーブルビューですべてのリクエストを選択します。
6. リクエストを選択するとテーブルの上部に表示される[アクション(Actions)]メニューを選択します。このメニューは、ひとつ以上のリクエストを選択した場合にのみ表示されます。
7. ドロップダウンメニューから[ステータスの設定(Set Status)]を選択します。
8. リクエストの変更したいステータスを選択します。
9. 保存済みステータスレスポンスを選択します。
リクエストのCSVファイルごとに、これらの手順を繰り返します。
保存済みステータスレスポンスの詳細については、カスタムレスポンスの保存を参照してください。リクエストステータスを一括更新する方法の詳細については、参照(Browse)ページでのリクエストの管理を参照してください。
リクエストのバックログやリストのインポート
Pendo UIのインポートツールとGoogle DocsのCSVインポートテンプレートを使って、Pendo FeedbackアカウントにCSVファイル(UTF-8)を取り込みます。テンプレートを使用するには、データを入力する前に、Googleにログインしてコピーを保存する必要があります。このテンプレートには、次の列が含まれます。
- タイトル(最低限必要、上限192文字)。
- マークダウン記法で記述された説明。
- タグ。カンマ区切りのタグのリスト。Pendo Feedbackにタグが存在している必要はありません。
- アプリ。リクエストが属するアプリのカンマ区切りのリスト。これらのアプリはPendoにすでに存在している必要があります。
- 追加ユーザー。カンマ区切りのユーザーIDのリスト。Pendoにすでに存在している必要があります
- Zendeskチケット。ここでZendeskのチケットを参照して、インポートしたリクエストにZendeskチケットをリンクできます。リクエストをインポートする前にZendeskとのインテグレーションを設定する必要があります。
CSVファイルがUnicode UTF-8で保存されていることを確認します。確認後、次の手順でCSVファイルをインポートします。
1. [Feedback]> [設定(Settings)] > [インポート(Import)]に移動します。
2. [ファイルのアップロード(Upload File)]を選択します。
3. CSVに見出し行がある場合は、[はい(Yes)]を選択します。
4. 適切なタイトル、説明、およびタグ列を選択し、残りはデフォルトの[未使用(Not used)]にしておきます。列を選択すると、Pendo Feedbackにデータをインポートする方法がプレビュー表示されます。
5. 設定に問題がなければ、[インポート]を選択します。
データのインポートが完了すると、インポートしたリクエストの数を一覧にした確認メッセージが表示されます。
CSVファイルの例
以下は、Pendo Feedbackにリクエストをインポートするために使用できるCSVファイルの例です。また、Google Docsのcsvインポートテンプレートで例を見ることができます。
リクエストの記述には、マークダウン記法を使用しています。インポートが完了すると、これは削除されます。
問題がある場合は、Pendoサポートに連絡して、インポートしたいCSVファイルを送信してください。
注意事項
- CSVのインポートでは、リクエストのタイムスタンプ(作成日)を使用できません。リクエストのタイムスタンプには、リクエストがインポートされた日付が表示されます。
- インポートでコメントを追加することはできません。引き継ぎたいコメントは、手動で追加する必要があります。
- 訪問者の投票がリクエストと一緒にインポートされるようにするには、訪問者がすでにFeedbackに存在している必要があります。このため、Pendoをインストールしてから訪問者レコードが作成されるまで数日かかる場合があります。
- リクエストを含むCSVファイルをアップロードすると、Feedbackは複数のアカウントに属する訪問者からのリクエストを、アップロード中に最初に見つかった訪問者IDとアカウントIDの組み合わせに割り当てます。通常、これは直近でログインした訪問者のレコードです。