リテンションレポートの基本

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リテンションは、時間の経過に伴うユーザーエンゲージメントとプロダクトの成長に関する貴重なインサイトを提供します。

この記事では、リテンションレポートに適したフィルターの選択と結果の解釈に関するガイダンスを紹介します。詳細な情報と手順については、「リテンション」の記事を参照してください。

リテンションが重要な理由

リテンションは、プロダクトの健全性と成長を理解するための重要な指標です。これは、時間の経過とともにユーザーを引き付けるプロダクトの能力を反映し、ユーザーがプロダクトに価値を見出しているかどうか、またプロダクトを使い続ける可能性が高いかどうかを示します。

リテンション率が高い場合は、多くの場合、リテンションと市場の強い適合性を示しており、顧客ロイヤルティ、支持、収益の増加につながります。一方、リテンション率が低い場合は、ユーザー体験、プロダクトの機能やメッセージに問題があることを示し、改善が必要な領域が浮き彫りになります。

開始イベントと復帰イベント

リテンションは、アプリに戻って機能を再び使用するユーザーの割合を測定します。リテンションレポートは、アプリ(またはアプリのグループ)や特定のイベント(ページ、機能、またはトラックイベント)の測定に対応します。

  • 任意のアクティビティ。このオプションを選択すると、アプリにアクセスし、後で戻ってきたユーザーを探します。
  • 特定のイベント。イベントを選択すると、その特定の機能を操作し、その後戻ってきて再び使用したユーザーを探します。

新規ユーザーとすべてのユーザーの比較

新規ユーザーリテンションは、特定の期間(通常は1か月または1週間)内の初回ユーザーのみを対象としています。新規ユーザーのうち、その後の期間に再訪したユーザーの割合を算出します。

新規ユーザーリテンションは次のような場合に使用します。

  • 初回使用期間を最適化する(最初の30日間、7日間、トライアル期間など)。
  • トライアル体験をする。
  • ライフサイクルの初期段階にあるプロダクトを分析する。

すべてのユーザーリテンションは、長期にわたってすべてのユーザーが再訪問する割合を**追跡**し、長期的な満足度とロイヤルティを反映します。

すべてのユーザーリテンションは次のような場合に使用します。

  • 確立されたプロダクトの成長を維持する。
  • さまざまなユーザーセグメントにおける成長を最適化できるポイントを特定する。

レポートの解釈

時間が経つにつれてプロダクトのユーザーエンゲージメントがどのように変化するかを理解したい場合は、最上部の概要行に注目してください。

Retention_Cohort_Breakdown_Table_Power_Users.png

これは、個々のコホートの情報を統合したビューを提供します。集計行のセル値の1つに異常があることに気付いた場合は、その列を下にスクロールして、その異常の原因を確認できます。原因は、季節的なトラフィック、大規模な顧客チャーン、または他の要因である可能性があります。

顧客ライフサイクルの特定の時点でのリテンションを分析する際は、その列の各セルに注目します。例えば、特定のアプリの3ヶ月のリテンションをレポートしたり、改善することがタスクであれば、3ヶ月目の列を見ます。(この列は、アプリを使用して3か月目(3番目の暦月ではなく)に再訪問したユーザーの数を反映しています。)上部の概要行にある「3か月目」のセルは単一指標の概要を提供します。「3か月目」の列のコホートを見れば、3か月間のリテンションが時間の経過とともにどのように推移しているかがわかります。

Retention_Cohort_Breakdown_Table_Month_3.png

このレベルの分析は、これらの数値を改善するためにキャンペーンや戦略を実施した場合に特に役立ち、介入前後の様子を確認することができます。

チャートのアスタリスク

アスタリスクは、指定された月または週のコホートの期間(列ヘッダーに表示)が未完了であることを示します。これは、指定した期間にコホートを保持するための時間がまだ残っていることを意味します。残りの時間枠でコホートのメンバーが戻る(または戻らない)と、データが変わる可能性があります。

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