リテンション

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リテンションは、時間が経過した後にユーザーがプロダクトに戻ってくるかどうかを示します。Pendoのリテンションレポートは、プロダクトの経時的な成長やユーザーがプラットフォームに戻ってくる要因を分析する際に活用できます。

このレポートには、選択したソースとの最初のインタラクションに基づいて、訪問者またはアカウントのリテンションが表示されます。これは、ユーザーがアプリ内で最初にアクティビティを生成したタイミングに基づいてコホートを作成する初回利用別のリテンションのダッシュボードウィジェットとは異なります。

注:リテンションレポートには、識別済みユーザーのデータのみ表示されます。匿名の訪問者のデータは含まれません。

リテンションレポートを理解する

リテンションの場合、1か月は30日、1週間は7日と定義されています。つまり、個々の訪問者やアカウントには、それぞれ30日間または7日間のタイムフレームがあり、それがコホートにまとめられます。

訪問者とアカウントの「初回訪問」値によって、リテンションレポートにどのユーザーが含まれるかが決まります。これがリテンションレポートでどのように表示されるかを詳しく説明するために、「初回訪問」の値が異なる2人の訪問者、ユーザーAとユーザーBについて考えてみましょう。

データを30日単位で表示する[1か月(1 Month)]のコホートサイズを使用した場合、各ユーザーのタイムフレームの算出方法は以下のとおりです。

  初回訪問 0か月目 1か月目 2か月目
ユーザーA 4月15日 4月15日〜5月14日 5月15日〜6月13日 6月14日〜7月13日
ユーザーB 4月30日 4月30日〜5月29日 5月30日〜6月28日 6月29日〜7月28日

同様に、データを7日単位で表示する[1週間(1 Week)]のコホートサイズを使用した場合、各ユーザーのタイムフレームの算出方法は以下のとおりです。

  初回訪問 第0週 第1週 第2週
ユーザーA 4月15日 4月15日〜4月21日 4月22日〜4月28日 4月29日〜5月5日
ユーザーB 4月30日 4月30日〜5月6日 5月7日〜5月14日 5月15日〜5月21日

リテンションレポートの作成

新しいリテンションレポートを作成するには、左側のメニューから[行動(Behavior)]メニューを開き、 [レポートを作成(Create report)]>[リテンション(Retention)]を選択します。

Behavior_CreateReport_Retention.png

デフォルトの表示では、全アプリのアクティビティについて[1か月(1 Month)]のコホートサイズを使用して、過去6か月間のすべての一意の訪問者数が表示されます。

Retention_DefaultRetentionReport.png

各行は「コホート」と呼ばれます。リテンションアナリティクスを「コホートアナリティクス」と呼ぶこともあるのはこのためです。デフォルトビューでは、Pendoは各コホート内のすべての一意の識別された訪問者のみを表示します。提供されたフィルターを使用してレポートを更新すると、それに応じてデータが調整されます。

Retention_CohortRow.png

以下のフィルターを使用して、お好みに合わせてレポートを修正してください。

  • ソース。データセットに含めるアプリとアクティビティを選択します。
    • アクティビティ。ページ、フィーチャー、トラックイベントなど、リテンションを確認するアクティビティの種類を選択します。デフォルト設定は[すべてのアクティビティ(All Activity)]で、ページ、フィーチャー、およびトラックイベントが組み込まれています。
    • アプリ。特定のアプリグループ(すべてのウェブアプリまたはすべてのモバイルアプリ)または単一のアプリを選択します。
    • アクティビティセレクター(Activity Selector):メインの[アクティビティ]ドロップダウンで、ページ、フィーチャー、またはトラックイベントを選択すると、このドロップダウンが表示され、測定したい特定イベントを選択できます。
  • コホートタイプ(Cohort Type):訪問者またはアカウントで結果を確認します。
  • コホートサイズ(Cohort Size):アプリを最初に訪問した日に基づいて、ユーザーベースをまたはで分けるかどうかを選択します。リテンションアナリティクスでは、1か月は30日、1週間は7日と定義されています。
  • セグメント(Segment):デフォルトのセグメントは、プロダクトやアプリを訪問した[全員(Everyone)]に設定されています。必要に応じて、希望するターゲットグループを更新できます。
  • 日付範囲(Date Range):選択したコホートサイズに基づいて、過去6か月、9か月、12か月または過去6週間、9週間、12週間のデータが表示されます。

セグメントとアクティビティのリテンション

アクティビティフィルターでのフィーチャー、ページ、またはトラックイベントの選択は、セグメントオプションの選択とは異なります。

  • セグメントフィルターを使用すると、イベントを操作したことのあるユーザーのセグメントのリテンションを測定することになります。アプリケーション内で任意のフィーチャーを使用したことがあれば、リテンション率はさらに上がります。
  • [ソースアクティビティ(Source Activity)]フィルターを使用すると、セグメントフィルターとは異なり、ユーザーが特定のイベントを操作した場合にのみリテンション率が上昇します。こうすることで、NPS推奨者のレポートページのリテンションなど、ページ、フィーチャー、トラックイベントのリテンション率を任意のセグメントで測定することができます。

アカウントベースのセグメントで[すべてのアクティビティ]および[訪問者のコホートタイプ(Visitor Cohort Type)]を選択すると、[全員]でフィルタリングした場合とは異なる訪問者、もしくはより多くの訪問者が表示される可能性があります。

  • [全員]セグメントを使用すると、任意のアカウントIDに関連付けられた訪問者の初回訪問日のリテンションを測定します。
  • アカウントレベルに基づくルールでセグメントを使用すると(例:Account Id = Acme Org)、セグメントルールに適合したアカウントで訪問者の初回訪問日のリテンションを測定します。
    • たとえば、リテンションの表が[すべてのアクティビティ][訪問者][1週間][過去6週間](4月1日から5月13日)に設定されているとします。
      • 訪問者Aが3月1日に初めてアプリを訪問した場合、[セグメント]が[全員]に設定されていれば、訪問者はレポートに表示されません。
      • [セグメント]がAccount Id = Acme Orgに設定されており、かつアカウント:Acme Orgに紐づいた訪問者Aの最初のイベントが5月1日であった場合、訪問者Aがレポートに表示される可能性があります。

週単位のコホートサイズのデフォルト日付範囲

コホートサイズとして[1週間]を使用する場合、デフォルトの日付範囲は[過去6週間(Last 6 Weeks)][過去9週間(Last 9 Weeks)][過去12週間(Last 12 Weeks)]です。コホートには1週間全体のデータが含まれ、各週のコホートは日曜日から始まるよう調整されます。

たとえば、今日の日付が5月6日(水)で、コホートサイズが[1週間]、日付範囲が[過去6週間]の場合、リテンションの表には以下の6週分の1週間単位のコホートデータが表示されます。

  • 3月22日(日)〜3月28日(土)
  • 3月29日(日)〜4月4日(土)
  • 4月5日(日)~4月11日(土)
  • 4月12日(日)~4月18日(土)
  • 4月19日(日)~4月25日(土)
  • 4月26日(日)~5月2日(土)

5月3日(日)〜5月6日(水)は、デフォルトの日付範囲である[過去6週間]には含まれません。この期間は1週間全体ではなく週の一部分だからです。

リテンションレポートの解釈

各行の各セルには、特定のコホートのリテンション率が表示されます。これは、各週または各月が経過した後にプロダクトまたはアプリに戻ったユーザーの割合です。

Retention_CohortTable.png

表の各セルの青の色合いは、以下のパーセンテージに基づいています。

  • 最も濃い青:80〜100%のリテンション
  • 2番目に濃い青:60〜79%のリテンション
  • 中間の色合いの青:40〜59%のリテンション
  • 2番目に明るい青:20〜39%のリテンション
  • 最も明るい青:0〜19%のリテンション
Retention_BlueShades.png

最初の週または月(第0週または0か月目)は、コホート内のすべての訪問者が初めてプロダクトやアプリにアクセスするため、常に100%のリテンションが表示されます。

2週目または2か月目(第1週または1か月目)には、選択したコホートサイズに応じて、その後7日間または30日間にプロダクトに戻ったユーザーの数が表示されます。

たとえば、2023年4月に合計769人の訪問者があり、リテンションレポートによると訪問者の33%が1か月目に戻ってきたとします。これは、769人の訪問者のうち約253人が30日以内にプロダクトやアプリを再度利用したことを意味します。

Retention_Month1Retention.png

すべてのセルは互いに独立しているため、場合によってはパーセンテージの増加に気づくかもしれません。これは、その期間内により多くの訪問者がアプリを使用したことを意味します。

ヒント:増加が見られた場合は、その理由の特定に努めましょう。たとえば、ユーザーのプロダクト離脱を防ぐためにガイドを公開した、ユーザーのアプリケーションへのアクセスを阻む問題をサポートチームが多く解決したなどの要因が考えられます。増加した理由がわかったら、その増加につながっているあらゆる措置を続けてください。

パーセンテージの横にアスタリスク(*)が表示される場合があります。これは、該当するコホートには1か月(30日単位)経過までに残り時間があるため、数字が変わる可能性があることを意味しています。

表の操作

表内のセルを選択すると、パネルが開き、計算対象となる[訪問者(Visitors)]のリストが表示されます。このリストには、特定のコホートの割合を形成するユーザーの総数と、最大250件の訪問者IDが表示されます。訪問者IDを選択すると、その訪問者の詳細ページを確認できます。

Retention_Visitors.png

同様に、[離脱した訪問者(Dropped Visitors)]タブを選択すると、前の期間には存在していたが、今の期間に戻ってこなかった全訪問者(最大250人)を確認できます。

Retention_DroppedVisitors.png

パネルの下部で、[CSVをエクスポート(Export CSV)]を選択すると、選択したコホートのすべての訪問者IDまたはアカウントIDを、選択したメタデータ値とともにCSV形式でダウンロードすることもできます。選択したメタデータを追加し、[CSVを生成(Generate CSV)]を選択します。

Retention_DownloadCSV.png

リテンションレポートの保存

リテンションレポートを保存するには、ページの右上にある[保存(Save)]を選択します。

Retention_Save.png

[レポート名(Report Name)][説明(Description)]を入力します。サブスクリプション内の他のユーザーにリテンションレポートを表示および編集させたい場合は、[可視性(Visibility)][全員(Everyone)]に更新し、[レポートを保存(Save Report)]を選択して実行します。

レポートを保存した後は、[行動]>[リテンション]または[行動]>[すべてのレポートを表示(View all reports)]からパスにアクセスできます。

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