リテンション

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リテンションは、ユーザーが時間の経過とともにプロダクトに戻ってきているかどうかを把握するのを支援し、プロダクトの成長と顧客エンゲージメントに関するインサイトを提供します。

リテンション分析はコホート分析とも呼ばれ、特定期間の新規訪問者など、共通の特性や行動に基づいてユーザーをグループ化します。このアプローチは、プロダクトチームがユーザーの行動傾向を追跡し、リテンション戦略の有効性を評価するのに役立ちます。

リテンション率が高い場合は、ユーザーがプロダクトに価値を見出し、プロダクトを使い続ける可能性が高いことを示しており、顧客ロイヤルティと収益の増加につながります。対照的に、リテンション率が低い場合は、不満や離脱の可能性を示し、プロダクトやユーザー体験の改善や調整の必要性を促しています。

リテンション分析では、次の2つのコホートタイプを測定します。

  • 新規ユーザーリテンション:指定された時間枠内にプロダクトに再度アクセスする初回訪問者またはアカウントの割合を測定し、初回ユーザー体験とユーザー獲得戦略の有効性に関するインサイトを提供します。
  • 全体的なユーザーリテンション:長期にわたってプロダクトに関わり続ける訪問者やアカウントの割合を測定し、ユーザーベースの長期的な満足度とロイヤルティを反映します。

注:リテンションレポートには、識別済みユーザーのデータのみ表示されます。匿名の訪問者のデータは含まれません。

リテンションレポートを開く

新しいリテンションレポートを作成するには、左側のメニューから[行動(Behavior)]を選択し、[レポートを作成(Create report)]>[リテンション(Retention)]を選択します。

Behavior_CreateReport_Retention.png

デフォルトでは、リテンションレポートには過去6か月間の新規の一意の訪問者ごとのデータが表示され、すべてのアプリのアクティビティについて[1か月(1 Month)]のコホートサイズが使用されます。

Retention_DefaultChart.png

レポートの各行がコホートを表すため、リテンション分析はコホート分析とも呼ばれます。コホートは、タイプ(新規またはすべて、訪問者またはアカウント)とサイズ(週または月)によって定義されます。レポートのデフォルトビューでは、各コホート内で識別された訪問者の新規ユーザーリテンションに焦点を当てています。フィルターを絞り込むと、表内のデータがそれに応じて調整されます。

Retention_DefaultChart_Cohort.png

ソースを定義する

[ソース(Source)]の選択によって、リテンション分析に含まれるアプリとアクティビティが決まります。

複数のアプリがある場合、デフォルトでは最初のドロップダウンメニューですべてのアプリが選択されています。必要に応じて、特定のアプリグループ(すべてのウェブアプリまたはモバイルアプリ)または単一のアプリを選択して、アプリの選択を変更します。

2番目のドロップダウンメニューで、ページ、フィーチャー、トラックイベントなど、リテンションを測定するアクティビティの種類を選択します。(これは、サブスクリプションにアプリが1つしかない場合に表示される唯一のドロップダウンです。)デフォルトでは、アクティビティソースは[すべてのアクティビティ(All Activity)]であり、選択したアプリのすべてのページ、フィーチャー、トラックイベントが含まれます。

Retention_Source.png

最初のドロップダウンメニューで特定のイベントタイプを選択すると、別のドロップダウンが表示され、測定したい特定のイベントを選択できるようになります。ここでの選択は、訪問者またはアカウントの最初のインタラクションを示す開始イベントと、その後のエンゲージメントを示す復帰イベントの両方の役割を果たします。

リテンション率は、その特定のイベントと訪問者とのインタラクションがあった場合にのみ増加するため、任意のセグメントの特定のページ、フィーチャー、またはトラックイベントを正確に測定できます。

コホートタイプを選択する

[コホートタイプ(Cohort Type)]では、新規の訪問者またはアカウントのリテンションを測定するか、すべての訪問者またはアカウントのリテンションを測定するかを選択できます。この区別により、新規ユーザーリテンションと全体的なユーザーリテンションの2つのコホートタイプに分類されます。

新規ユーザーリテンションは、アプリや特定のイベントを初めて操作した訪問者やアカウントに焦点が当てられます。オンボーディングプロセスやユーザー獲得戦略の有効性を評価する場合は、新規ユーザーリテンションで測定します。

全体的なユーザーリテンションは、ユーザーが新規ユーザーであるか、以前にイベントに関与したかに関係なく、選択したセグメントに含まれるすべてのユーザーリテンションを測定します。継続的にプロダクトをリピートしている訪問者またはアカウントの数を知りたい場合は、全体的なユーザーリテンションで測定します。

注:アカウントのリテンションを測定する場合、そのアカウントから少なくとも1人の訪問者と指定したアプリやイベントとの間にインタラクションが発生する必要があります。

新規ユーザーリテンション

新規ユーザーリテンションは、指定された時間枠内にプロダクトに再度アクセスしたり、特定のイベントに関与した初回訪問者またはアカウントの割合を測定します。

Retention_NewUserRetention.png

アプリ内の[任意のアクティビティ(Any activity)]の新規ユーザーリテンションを測定する場合、訪問者やアカウントの「初回訪問」値によって、リテンション分析に含まれるユーザーが決まります。

特定のイベント(ページ、フィーチャー、トラックイベント)の新規ユーザーリテンションを測定する場合、そのイベントの訪問者またはアカウントの初回インタラクションによって、リテンション分析に含まれるユーザーが決まります。

新規ユーザーリテンションを計算するには、その後の期間に選択したイベントまたはアプリに再アクセスした初回訪問者数またはアカウント数を、該当月までに定着する可能性があった訪問者数で割ります。(つまり、プロダクトライフサイクルの該当月までに十分な期間滞在していない訪問者は母数から除外されます。)

全体的なユーザーリテンション

全体的なユーザーリテンションは、新規ユーザーか復帰ユーザーかに関係なく、時間の経過とともにプロダクトやイベントに関与し続けるすべての訪問者またはアカウントの割合を追跡します。

Retention_OverallUserRetention.png

全体的なユーザーリテンションを測定する場合、純新規訪問者やイベントに最初にアクセスした訪問者ではなく、選択したセグメントに含まれるすべての訪問者のリテンションを測定します。

全体的なユーザーリテンションを計算するには、該当するコホート期間にアプリに再アクセスしたユーザー数を、該当月までに定着する可能性があった訪問者数で割ります。(つまり、プロダクトライフサイクルの該当月までに十分な期間滞在していない訪問者は母数から除外されます。)

コホートサイズを選択する

[コホートサイズ(Cohort Size)]では、ユーザーベースを[月(Month)]または[週(Week)]のコホートのどちらに分割するかを選択します。

Retention_CohortSize.png

リテンション分析では、1か月は30日、1週間は7日と定義されています。つまり、個々の訪問者やアカウントには、それぞれ30日間または7日間のタイムフレームがあり、それがコホートにまとめられます。

データを30日単位で表示する[1か月(1 Month)]のコホートサイズを使用した場合、各訪問者またはアカウントのタイムフレームの算出方法は以下のとおりです。

  初回訪問 0か月目 1か月目 2か月目
ユーザーA 4月15日 4月15日〜5月14日 5月15日〜6月13日 6月14日〜7月13日
ユーザーB 4月30日 4月30日〜5月29日 5月30日〜6月28日 6月29日〜7月28日

同様に、データを7日単位で表示する[1週間(1 Week)]のコホートサイズを使用した場合、各訪問者またはアカウントのタイムフレームの算出方法は以下のとおりです。

  初回訪問 第0週 第1週 第2週
ユーザーA 4月15日 4月15日〜4月21日 4月22日〜4月28日 4月29日〜5月5日
ユーザーB 4月30日 4月30日〜5月6日 5月7日〜5月14日 5月15日〜5月21日

 

日付範囲とセグメントを選択する

[日付範囲(Date Range)]は、リテンションが測定される期間と表に表示される内容を決定します。コホートサイズの選択に応じて、週または月を選択できます。

Retention_DateRange.png

コホートサイズとして[1週間]を使用する場合、デフォルトの日付範囲は[過去6週間(Last 6 Weeks)][過去9週間(Last 9 Weeks)][過去12週間(Last 12 Weeks)]です。コホートには1週間全体のデータが含まれ、各週のコホートは日曜日から始まるよう調整されます。

たとえば、今日の日付が5月6日(水)で、コホートサイズが[1週間]、日付範囲が[過去6週間]の場合、リテンションの表には以下の6週分の1週間単位のコホートデータが表示されます。

  • 3月22日(日)〜3月28日(土)
  • 3月29日(日)〜4月4日(土)
  • 4月5日(日)~4月11日(土)
  • 4月12日(日)~4月18日(土)
  • 4月19日(日)~4月25日(土)
  • 4月26日(日)~5月2日(土)

5月3日(日)〜5月6日(水)は、デフォルトの日付範囲である[過去6週間]には含まれません。この期間は1週間全体ではなく週の一部分だからです。

デフォルトのセグメントは、プロダクトやアプリを訪問した[全員(Everyone)]に設定されています。必要に応じて、希望する対象グループを変更できます。

Retention_Segment.png

アカウントレベルベースのルール(例:Account ID = Acme Org)を持つセグメントを使用する場合、指定された条件を満たすアカウントの訪問者リテンションを測定します。たとえば、リテンションフィルターが[すべてのアクティビティ][新規訪問者(New visitors)][1週間][過去6週間](4月1日から5月13日まで)に設定されているとします。

  • 訪問者Aが3月1日にAccount ID = Globex Coで初めてアプリを訪問した場合、セグメントが[全員]に設定されているとレポートには表示されません。
  • 一方、セグメントがAccount ID = Acme Orgに設定され、Account Acme Orgに紐づいた訪問者Aの初回イベントが5月1日であった場合、訪問者Aはレポートに表示される可能性があります。

リテンションレポートの解釈

リテンションレポートの行内の各セルは、特定のコホートのリテンションを表し、各週または各月が経過した後にプロダクトやアプリに再アクセスした訪問者またはアカウントの割合を示します。

Retention_Chart.png

レポートの配色は、さまざまなリテンション率に対応しています。

  • 最も濃い青:80〜100%のリテンション
  • 2番目に濃い青:60〜79%のリテンション
  • 中間の色合いの青:40〜59%のリテンション
  • 2番目に明るい青:20〜39%のリテンション
  • 最も明るい青:0〜19%のリテンション
Retention_BlueShades.png

最初の週または月([第0週(Week 0)]または[0か月目(Month 0)])は、コホート内のすべての訪問者がアプリまたは特定のイベントにアクセスしたため、リテンションは常に100%と表示されます。(これが該当するコホートに属する条件となります。)

2週目または2か月目([第1週(Week 1)]または[1か月目(Month 1)])には、選択したコホートサイズに応じて、その後7日間または30日間にプロダクトに再アクセスしたユーザー数が表示されます。

たとえば、2023年11月に合計10人の訪問者があり、リテンションレポートに訪問者の20%が[1か月目]に再アクセスしたことが示されている場合、訪問者の約10人に2人が、プロダクトライフサイクルの30日から60日の期間にあたる、後続する30日以内にプロダクトやアプリを再度使用したことがわかります。

Retention_Chart_Month1.png

すべてのセルは互いに独立しているため、場合によってはパーセンテージが増加し、その期間中にアプリを使用した訪問者が増えたことを示すことがあります。

ヒント:増加が見られた場合は、その理由を調査しましょう。たとえば、ユーザーのプロダクト離脱を防ぐためにガイドを公開したり、サポートチームがより多くの問題を解決してユーザーの再アクセスを促進したりしたのでしょうか?増加理由を特定することは、今後の戦略の指針となります。

パーセンテージの横のアスタリスク(*)は、該当するコホートにはその月(30日単位)または週(7日単位)の終わりまでに残りの期間があるため、数値が変化する可能性があることを示しています。

新規ユーザーリテンションでの訪問者またはアカウントは、純新規訪問者または新規アカウントになるか、初回の一度しかイベントに関与しないため、1つのコホートにのみ表示されます。したがって、表の一番上の行は、各コホートの全訪問者の総数を表します。

全体的なユーザーリテンションでの訪問者は、ソースとのインタラクションが発生した各コホートに表示されます。1人の訪問者が数か月にわたってアプリに再アクセスした場合、複数のコホートに表示される可能性があるため、表の一番上の行に各コホートの全訪問者の総数は反映されません。代わりに、一番上の行には、その期間に指定したソースとのインタラクションがあったすべての一意の訪問者が反映されます。

定着ユーザーと離脱ユーザーを表示する

表内のセルを選択すると、パネルが開き、指定された期間に定着した一意の訪問者またはアカウントのリストが表示されます。このリストには、特定のコホートの割合を構成する一意のユーザー総数が表示され、最大250件の訪問者IDまたはアカウントIDのプレビューが一覧表示されます。訪問者IDまたはアカウントIDを選択すると、訪問者またはアカウントの詳細ページに移動します。

Retention_RetainedVisitors.png

同様に、[離脱した訪問者(Dropped visitors)]または[離脱したアカウント(Dropped accounts)]タブを選択すると、前の期間には存在していたが、後続する期間に再アクセスしなかった全訪問者(最大250人)が表示されます。

Retention_DroppedVisitors.png

パネルの下部で[CSVをエクスポート(Export CSV)]を選択すると、選択したコホートの訪問者IDまたはアカウントIDのリスト全体を、選択したメタデータ値とともにCSV形式でダウンロードできます。選択したメタデータを追加し、[CSVを生成(Generate CSV)]を選択します。

Retention_DownloadCSV.png

リテンションレポートの保存

リテンションレポートを保存するには、ページの右上にある[保存(Save)]を選択します。

Retention_Save.png

[レポート名(Report Name)][説明(Description)]を入力します。サブスクリプション内の他のユーザーにリテンションレポートを表示および編集させたい場合は、[可視性(Visibility)][全員(Everyone)]に更新し、[レポートを保存(Save Report)]を選択して実行します。

レポートを保存した後は、[行動]>[リテンション]または[行動]>[すべてのレポートを表示(View all reports)]からリテンションレポートにアクセスできます。

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