ワークフロージャーニーを使用すると、ガイドを表示するタイミングや場所、プロセス再設計の必要性などについて、プロセス上の意思決定をデータに基づいて実施できます。ジャーニーでは、最初から最後までワークフローを完了した訪問者のみに焦点を当てます。
ワークフロージャーニーを表示するには、[ワークフロー(Workflows)]リストから既存のワークフローを開き、続いて[ジャーニー(Journeys)]タブを開きます。これにより、以下を確認できます。
- 訪問者がワークフロー(プロセス)を完了するために実行する固有の連続したステップ。
- 各ルートに従って完了したワークフローの試行数。
- プロセスを完了するまでの合計時間。
- 各ステップ間の平均時間。
- 最も一般的なジャーニーにおける効率性の低いプロセスの特定につながるインサイト。
- 非効率性を最小限に抑える方法に関する推奨事項。
[必須項目(Must Include)]フィルター
[ジャーニー]タブでは、特定のページまたはフィーチャーを含むジャーニーのみを表示するよう選択できます。必須ステップを指定するには、セグメントと日付フィルターの下にある [必須項目(Must Include)]ドロップダウンを使用するか、いずれかのジャーニーのステップにカーソルを合わせ、番号のついたアイコンを選択します。
完了したワークフローのジャーニー
[トップジャーニー(Top journeys)]ビューには、次の情報が表示されます。
- 最も一般的(Most common)。プロセスを完了するために、最も一般的に使用されるステップ。
- 最少ステップ(Fewest steps)。プロセスの開始と終了の間のステップ数が最も少ないルート。
- 最短(Quickest)。完了時間が最も短いルート。
注:同一のジャーニーが、最も一般的であり、同時に最もステップ数が少なく最短である場合があります。
[すべてのジャーニー(All Journeys)]ビューでは、右上のドロップダウンを使用して、頻度(最高から最低)、完了時間 (最短から最長)、ステップの数(最少から最多)で並べ替えることができます。
画面に収まりきらないほど多くのジャーニーがある場合は、[トップジャーニー]タブと[すべてのジャーニー]タブの下にある[次へ(Next)]と[前へ(Previous)]を選択して、各ジャーニー間を切り替えます。
ジャーニーのステップ数は20件に制限されています。訪問者の始点イベントから終点イベントへの移動に20ステップ以上かかる場合、ジャーニーは未完了とみなされます。訪問者はワークフローを完了したとみなされますが、ジャーニー自体は完了していないため、ここには入力されません。
ヒント:完了したジャーニーが表示されていないと思われる場合は、イベントを選択して、ジャーニーで追跡されるページやフィーチャーの数を減らしてください。
必要に応じて、既存のダッシュボードにワークフローを追加して、迅速にアクセスできます。そのためには、[完了したワークフローのジャーニー(Completed workflow journeys)]セクションの右上にある[ダッシュボードに追加(Add to dashboard)]アイコンを選択します。ダッシュボードでは、ワークフローデータを手動で更新することも、新しいレポートの実行後および14日ごとに自動的に更新されるようにすることもできます。
タグ付きイベントをフィルタリング
ジャーニーは、ワークフロークエリで指定されていないアプリも含めて、複数のアプリにまたがることができます。デフォルトでは、開始イベントと終了イベント用に選択されたアプリ内のタグ付けされたすべてのページとフィーチャーがジャーニーに含まれます。ただし、アプリを多数選択すると、ジャーニーの視覚化の読み込み時間に影響する可能性があります。
必要に応じて、ジャーニーに表示されるイベントを絞り込むことができます。特定のイベントを選択することで、訪問者がワークフローを完了するまでのさまざまなステップを理解することができます。
ユーザーがワークフロージャーニーに沿ってさまざまなイベントとやり取りすることが予想される場合は、個々のイベント(デフォルトの動作)ではなくアプリごとに選択することをお勧めします。
ジャーニーステップに表示されるイベントを更新するには、次の手順に従います。
- ページ右上の[ページとフィーチャーを選択(Select Pages and Features)]を選択します。
-
ジャーニーのフィルタリング方法を選択します。
- [任意のアクティビティ(アプリ)(Any activity (Apps))] は、選択した各アプリ内のすべてのタグ付けされたページとフィーチャーを含みます。
-
[イベント(Events)]は、すべてのアプリにわたって最大500の個別のページとフィーチャーを選択できます。
- チェックボックスを使って選択し、パネルの右下にある[保存(Save)]を選択すると、選択内容に基づいてジャーニーが再生成されます。
ヒント:特定のイベントでジャーニーをフィルタリングする場合、新しくタグ付けされたページとフィーチャーはデフォルトでは選択されません。新しいページまたはフィーチャーにタグを付け、これらのイベントをジャーニーで表示する場合は、新しいタグを選択するか、[任意のアクティビティ(アプリ)]を使って、ジャーニーステップの選択にすべての新しいタグを自動的に含めるようにしてください。
ジャーニーインサイト
ジャーニーインサイトでは、ワークフロージャーニーにおける効率性の低いワークフローを特定し、問題を軽減するための推奨事項を提示します。たとえば、介入すべきステップを発見し、ユーザージャーニーの改善方法を提案することができます。
確認すべきジャーニーインサイトがある場合、[トップジャーニー]を表示すると紫色のコールアウトボックスが表示されます。[表示(Show Me)]を選択すると、オーバーレイでインサイトが表示され、下部にある矢印でスクロールできます。
提供するインサイトのタイプには以下が含まれます。
- 最長ステップ(Longest step):最も一般的なジャーニーにおいて、訪問者が完了までに最も長い時間を要したステップを特定します。
- 順序の繰り返し(Repeated sequence):最も一般的なジャーニーにおいて、ステップの順序が繰り返されるタイミングを特定します。「順序の繰り返し」とは、最も一般的なジャーニーにおいて、2つ以上の一連のステップが少なくとも2回以上実施されることを指します。
- ステップの繰り返し(Repeated steps):最も一般的なジャーニーにおいて、1つのステップが2回以上繰り返されるタイミングを特定します。
- 最速のジャーニーと一般的なジャーニーの比較(Quickest versus most common):最速のジャーニーと最も一般的なジャーニーの所要時間を比較し、訪問者に別のルートを勧めることで、時間をどれくらい節約できるか把握できるようにします。