データエクスプローラレポートを作成する

最終更新日:

データエクスプローラは、訪問者がプロダクトをどのように操作しているかを分析するのに役立つカスタムレポートツールです。レポートを作成することで、プロダクトの使用状況を確認し、行動を比較し、傾向を明らかにすることができます。

この記事では、データエクスプローラレポートを作成する方法について説明します。レポートの作成後に分析、保存、共有する手順については、「データエクスプローラレポートを分析、共有する」を参照してください。

何を調べたいかを決める

調査したいプロダクトの質問または領域から始めます。データエクスプローラを使用すると、フィーチャークリック、ページビュー、トラックイベント、ガイドビューなどの特定のイベントに基づいて、ユーザーがプロダクトをどのように操作しているかを分析できます。

データエクスプローラを使用して、以下の操作を行うことができます。

  • 多くのイベントにわたる使用状況を分析する。

  • セグメント間の行動を比較する。

  • 役割、地域、またはデバイスごとに機能の定着化を確認する。

また、データエクスプローラを使用することで、アプリケーションを使用している各業種の顧客数などの訪問者やアカウントに関する一般的な質問や、特定の機能を最も多く使用している業種、または最も使用していない業種といった、よりターゲットを絞った、イベントに基づく質問に答えることもできます。

質問の例としては、次のようなものがあります。

  • 「CSVダウンロード」機能を最も利用している収益階層は?
  • 過去30日間で、ダッシュボードのページを最も多く利用したのはどの役割か?
  • 過去90日間で、異なるブラウザで最も使用された5つのフィーチャーは何か?
  • 有料ユーザーに最もよく使われている機能は?
  • アプリケーション全体で使用されているボタンのトップ10は?
  • 特定のプロダクトエリアで最も使用されているフィーチャー、ページ、トラックイベントは何か?

調査したい内容があるときは、左側のメニューから[アナリティクス(Analytics)]モジュールを開き、[レポートを作成(Create report)]>[データエクスプローラ(Data Explorer)]を選択します。

Analytics_DataExplorer.png

もしくは、[アナリティクス]>[データエクスプローラ]に移動し、サブスクリプション内のすべての既存のデータエクスプローラレポートを表示してから、ページ右上の[データエクスプローラレポートを作成(Create Data Explorer report)]を選択することもできます。

レポート用のイベントを選択する

イベントグループは、分析するデータを定義します。イベントグループは、以下のいずれかを表すことができます。

  • 1つ以上のアプリを対象としたアクティビティ
  • 1つ以上のイベントを対象としたアクティビティ
  • 1つ以上のガイドを対象とした閲覧
  1. [クエリ(Query)]セクションで、[+ イベントを選択(+ Select events)]を選択します。フィルターを備えた[アクティビティを選択(Select activity)]サイドパネルが開き、特定のイベントを見つけることができます。

    DataExplorer_SelectEvents.png

  2. [イベント(Events)]はデフォルトで選択されているアクティビティタイプで、アプリ内のフィーチャー、ページ、トラックイベントを選択できます。利用可能なイベントのリストを絞り込むために、[イベントタイプ(Event Type)][プロダクトエリア(Product Areas)][アプリ(Apps)]でフィルタリングできます。特定のイベントタイプ、特定のチームが所有する機能、または単一のアプリ内のイベントに焦点を当てる場合は、これらのフィルターを使用します。
    • ユースケースの例:セグメント間やデバイスタイプ(イベントプロパティ)間のアプリ全体の動作の違いを長期的に評価する。セグメント化を活用して、特定のプロダクトチームにおける新機能の定着率を示すイベントを選択する。
  3. 特定のタグ付きイベントではなく、選択したアプリのすべてのアクティビティを分析する場合は、サイドパネルの上部から[任意のアクティビティ(Any activity)]を選択します。これには、タグ付けされていないフィーチャーやページなどを含むすべてのアクティビティが含まれます。
    • ユースケースの例:時間の経過に伴うデバイスタイプなど、特定のフィーチャーに焦点を当てずに傾向を測定する。
  4. ガイドの使用状況を測定するには、サイドパネルの上部から[ガイド閲覧数(Guide Views)]を選択します。
    • ユースケースの例:ガイドの閲覧数がリリース後の機能の定着率増加に貢献したかどうかを分析する。
  5. イベントを選択した後、サイドパネルの右下にある[適用(Apply)]を選択します。選択したイベントは、[クエリ(Query)]セクションにイベントグループAとして表示されます。

    DataExplorer_Events.png

  6. 必要に応じて、わかりやすくするためにイベントグループに名前を付けます。[イベントグループに名前を付ける(Name event group)]を選択し、名前を入力してから、キーボードの<Enter>キーまたは<Return>キーを押します。この名前は、軸ラベル、詳細表、数式の選択肢に表示されます。

    DataExplorer_Query_NameEventGroup.png

  7. 比較のために2つ目のイベントグループを追加するには、[+イベントグループを追加(+ Add event group)]を選択し、これらの手順を繰り返します。このグループはイベントグループBとして表示されます。
    • ユースケースの例:訪問者の利用推移をフィーチャーのクリック数やページ閲覧数の合計と照らし合わせて確認したい場合は、2つのグループを作成し、[イベントの合計数(Total events)][一意の訪問者数(Number of Unique Visitors)]という2つの測定値を使用します。これについては以下の「測定値を設定する」で説明します。

イベントグループを編集するには、グループの右側にある鉛筆アイコンを選択します。イベントグループを削除するには、グループの右側にあるゴミ箱アイコンを選択します。また、イベントグループの下部にある[+イベントを追加または削除(+ Add or remove events)]を選択して、イベントの選択を変更することもできます。

DataExplorer_EditDeleteEventGroup.png

測定値を設定する

測定値は、データエクスプローラが特定のイベントを計算する方法を定義します。

イベントを選択した後、各イベントグループをどのように測定するかを選択します。デフォルトは[イベントの合計数(Total events)]です。

DataExplorer_TotalEvents.png

利用可能な測定値には次のものが含まれます。

測定 説明
イベントの合計数(Total events)

イベントグループに関連するイベント生成の合計数。たとえば、合計フィーチャークリック数、合計ページ閲覧数、トラックイベントの合計呼び出し数などです。イベントグループでアプリが選択されると、合計イベントにはタグ付きイベントとタグなしイベントの両方が含まれます。

訪問者イベントの平均(Visitor event average) イベントグループに関連付けられた訪問者ごとのイベント生成の平均数。
アカウントイベントの平均(Account event average) イベントグループに関連付けられたアカウントごとのイベント生成の平均数。
中央値のイベント(Median events) イベントグループに関連するイベント生成の中央値。
合計時間 イベントグループに関連付けられたページまたはアプリケーションで訪問者が費やした合計時間。
訪問者ごとの平均時間(Average time per visitor) 各訪問者がイベントグループに関連付けられたページまたはアプリに費やした平均時間。
アカウントごとの平均時間(Average time per account) 各アカウントがイベントグループに関連付けられたページまたはアプリに費やした平均時間。
一意の訪問者数(Number of unique visitors) イベントグループに関連するイベントを生成した一意の訪問者の総数。
訪問者の割合(Percent of visitors) イベントグループに関連するイベントを生成した訪問者の合計の割合。これには、指定された期間にサブスクリプションのアプリを使用した、指定されたセグメント内のすべての訪問者が含まれます。
一意のアカウント数(Number of unique accounts) イベントグループに関連するイベントを生成した一意のアカウントの総数。
アカウントの割合 イベントグループに関連するイベントを生成したアカウントの合計の割合。これには、指定された期間にサブスクリプションのアプリを使用した、指定されたセグメント内のすべてのアカウントが含まれます。
エラークリック

フィーチャーのクリックにより、クリックから10ミリ秒以内にクライアント側のJavaScriptエラーが発生したインスタンス。

レイジクリック 短時間内にUIの特定のエリアで繰り返しクリックが発生したインスタンス。
Uターン 訪問者が特定のページに移動した後、7秒以内に前のページに戻ったインスタンス。
デッドクリック(Dead clicks) UIのフォーカスされたエリアで、何の効果もないクリックが発生したインスタンス。

 

注:測定値は、[アクティビティを選択]サイドパネルで選択したフィルターによって異なります。

イベントプロパティフィルタを適用する

イベントプロパティフィルターを使用すると、イベント発生時に収集されたデータに基づいてレポート結果を絞り込むことができます。

イベントプロパティは、すべてのフィーチャーのクリック数、ページの閲覧数、トラックイベントに紐づけられた値です。Pendoは、ブラウザ名、ブラウザのバージョンデバイスタイプ、オペレーティングシステムなど、いくつかのイベントプロパティをデフォルトで収集します。

ビジュアルデザインスタジオ(Visual Design Studio)でフィーチャーを編集する際、またはトラックイベントを初期設定する際に、カスタムイベントプロパティを構成することもできます。例としては、カートの金額、場所または地域、訪問者のソース、クリック時に収集されたその他の値が含まれます。

イベントプロパティフィルターを使用して、データの特定のサブセットに焦点を当てます。例は以下のとおりです。

  • モバイルまたはデスクトップデバイスの使用状況。
  • 特定のブラウザ(ChromeやFirefoxなど)。
  • プロダクトとフィルタリング対象のイベントに特有のカスタムプロパティ。たとえばレンタカー会社なら、空港を基準にフィルタリングしたいと思うでしょうし、小売店なら、購入時にカートにある商品のタイプ別にフィルタリングしたいと思うかもしれません。

イベントプロパティフィルターは、イベントレベルまたはレポートレベルで追加できます。これには、自動的にキャプチャされたデバイスデータ、 履歴メタデータ、クリックイベントやトラックイベント用に設定されたカスタムイベントプロパティなどが含まれます。

注:カスタムイベントプロパティは、1つ以上のアプリの[任意のアクティビティ(Any Activity)]を分析する場合はサポートされません。

イベントレベルのフィルターを追加する

イベントごとに異なるフィルターを適用する場合は、特定のイベントにイベントプロパティフィルターを適用します。

イベントレベルのイベントプロパティフィルターを追加するには、次の手順に従います。

  1. [クエリ(Query)]セクションで、関連するイベントの下にある[+フィルターを追加(+Add filter)]を選択します。

    DataExplorer_AddFilter.png

  2. イベントの下に表示されるドロップダウンメニューからイベントプロパティを選択し、適切な演算子を選択します。デフォルトでは[等しい(equals to)](=)が選択されています。
  3. ドロップダウンメニューから1つ以上のプロパティ値を選択します。値を追加する場合はORロジックを使用します。
  4. 同じイベントに別のフィルターを追加するには、[+フィルターを追加]をもう一度選択し、プロパティ値を選択します。フィルターを追加する場合はANDロジックを使用します。
  5. フィルタリングするイベントごとに、この手順を繰り返します。
  6. イベントプロパティフィルターを削除するには、その横にある[X]アイコンを選択します。

レポートレベルのフィルターを追加する

レポートレベルでイベントプロパティフィルターを適用し、選択したすべてのイベントをフィルタリングします。

これらのフィルターはイベントレベルのフィルターと連動して、結果をさらに絞り込みます。レポートレベルのフィルターがイベントレベルのフィルターと競合する場合、検索結果には両方のフィルターに一致するイベントのみが含まれます。

レポートレベルのフィルターを追加するには、次の手順に従います。

  1. [レポートフィルター(Report Filters)]セクションで、[+レポートフィルターを追加(+ Add report filter)]を選択します。

    DataExplorer_AddReportFilter.png

  2. イベントの下に表示されるドロップダウンメニューからイベントプロパティを選択し、適切な演算子を選択します。デフォルトでは[等しい(equals to)](=)が選択されています。
  3. ドロップダウンメニューから1つ以上のプロパティ値を選択します。値を追加する場合はORロジックを使用します。
  4. これらの手順を繰り返して、フィルターを追加します。レポートレベルのフィルターではANDロジックが組み合わせて使用され、レポート内のすべてのイベントに適用されます。
  5. イベントプロパティフィルターを削除するには、その横にある[X]アイコンを選択します。

数式を追加する

数式を使うことで、イベント間のデータを組み合わせたり、イベントグループ間の関係を計算して、より複雑な質問に答えることができます。数式の一般的なユースケースについては、数式のユースケースを参照してください。

合計関数と除算関数を使用して、合計使用量の計算、イベントグループ間の行動の比較を行います。

  • 合計関数または比率関数を適用すると、指定したイベントグループのすべての使用回数が合計または除算され、グラフでは1本の線として、詳細表では1行として表示されます。
  • 相対比率除算関数を適用すると、関連する各イベントグループ内の各イベントの使用回数が合計され、グラフでは複数の線として、詳細表では複数の行として表示されます。

クエリに数式を追加するには:

  1. [数式(Formulas)]セクションで[+数式を追加(+ Add formula)]を選択します。
  2. ドロップダウンメニューで、必要な回答が得られる数式を選択します。使用可能なオプションは、イベントグループの数と、各イベントグループに対して選択した特定の測定値によって異なります。
    • 合計(Sum):合計は、特定の一連のイベントがどのように使用されているのかを総合的に理解するのに役立ちます。一般的な使用例は、同じまたは類似の機能を持つ複数のボタンのクリック数を合計することです。たとえば、メールアプリでメールの送信用に異なるボタンが3つある場合などです。また、特定のプロダクトエリア内のすべてのイベントに参加したユーザー数を算出することもできます。
    • 比率(Ratio):この除算関数は、2つのイベント間の関係を理解するのに役立ちます。この除算の一般的な使用例は、選択したイベントを集計し、比率計算を行うことです。これにより、特定のページを閲覧したユーザーが、特定のフィーチャーを操作する比率を調べることができます。
    • 相対比率(Relative percentage):この除算関数は、より大きなイベントグループに対する個々のイベントの使用状況を理解するのに役立ちます。イベントグループ内のイベントごとの合計測定値を取得し、イベントグループ内のすべてのイベントの合計で除算します。この除算の一般的な使用例として、複数のアプリがある場合に、1つのアプリ内のアクティブ訪問者の総数に対するページ閲覧数やフィーチャークリック数の相対数を調べることがあげられます。

      DataExplorer_AddFormula.png

  3. 除算関数を選択した場合、デフォルトではパーセンテージで計算されます。計算結果に小数点まで表示したい場合は、ドロップダウンメニューから[小数点(Decimal)]を選択します。
  4. 必要に応じて、数式の名前を入力します。この名前は凡例および表の行に表示されます。名前を入力しない場合、質問の下に表示されているように、数式名が表示されます。

    DataExplorer_Formulas_NameFormula.png

  5. これらの手順を繰り返して、数式を追加します。

セグメントを適用する

デフォルトでは、[全員(Everyone)]セグメントが選択されています。これを変更して、特定のユーザーセットのデータを表示するには、[セグメント(Segment)]ドロップダウンメニューを選択し、分析したい適切なユーザーグループを選択します。

DataExplorer_Segment.png

使用したいセグメントが現在存在しない場合、以下の2つの選択肢があります。

  • 新しいセグメントを作成(Create New Segment)。これはドロップダウンメニューの下部に表示され、作成されたセグメントは、[ピープル(People)]>[セグメント(Segments)]の下のセグメントのリストに追加されます。
  • ドラフトセグメントを作成(Create Draft Segment)。これは[セグメント]ドロップダウンメニューの横に表示され、このレポートにのみ使用されるドラフトセグメントが作成されます。このデータエクスプローラレポートの外部では使用できません。

セグメントの作成の詳細については、セグメントを参照してください。

ドラフトセグメントを作成する

ドラフトセグメントを使用すると、サブスクリプションに新しいセグメントを追加したり、サブスクリプション内の既存のセグメントを変更したりすることなく、セグメントを構築してレポートを実行できます。クエリビルダーの他の選択項目に応じて、ドラフトセグメントは最大5つまで追加することができます。

最初に、[+ドラフトセグメントを作成(+ Create Draft Segment)]を選択して、セグメントルールビルダーに入力します。

DataExplorer_Segment_DraftSegment.png

デフォルトでは、セグメントの名前はドラフトセグメントA(Draft Segment A)です。セグメントの名前を変更する場合は、名前を選択して新しい値を入力します。ルールビルダーで選択し、次のセクションに進みます。

ヒント:ドラフトセグメントをサブスクリプションに保存してこのレポート以外で使用する場合は、セグメントビルダーの右上にある[セグメントとして保存(Save as Segment)]アイコンを選択します。次に、サブスクリプションに保存する前に、セグメント名と可視性を更新します。

セグメントを比較する

日付範囲が1つしか指定されておらず、選択されているイベントが5つ以下の場合、さらに比較するために最大5つのセグメントを追加することができます。複数のセグメントを適用すると、セグメントごとにクエリが繰り返されます。

セグメントを追加するには、[セグメントを比較(Compare Segments)]を選択して適切なセグメントを選択するか、新しいセグメントを作成します。

DataExplorer_Segment_CompareSegments.png

選択したセグメントを削除するには、セグメントの右側にあるXボタンを選択します。

データをグループ化する

[グループ化(Group By)]オプションを使用すると、訪問者のメタデータ(役割や地域など)、アカウントのメタデータ(業界やアカウント階層など)、またはイベントプロパティ(ブラウザ名やデバイスタイプなど)によってデータをグループ化することができます。これは通常、メタデータやイベントプロパティに基づいて、異なるコホート間での使用傾向を容易に把握するために使用されます。グループ化を使用すると、比較する訪問者/アカウントのグループごとに個別のセグメントを作成する必要がないため、インサイトを迅速かつ効率的に得ることができます。

グループ化が適用されていない場合、レポートには各イベントのすべてのメタデータとイベントプロパティを組み合わせた使用状況データが要約されます。グループ化を適用すると、レポートには、グループまたはイベントのペアごとに個別の使用状況が表示されます。たとえば、「イベントの合計数」で測定される「新規追加ボタン」というフィーチャーのイベントグループが1つあり、[グループ化(Group By)]訪問者メタデータオプションを使用してユーザーの役割を表示する場合、詳細表には各一意の訪問者の役割を示す行があり、所定の期間内に[新規追加(Add New)]ボタンをクリックした回数が分かります。最大50,000件のイベントをグループ化できます。

データをグループ化して分類するには、次の手順に従います。

  1. [グループ化(Group by)]セクションで、[+ グループを追加(+ Add group)]を選択します。
  2. ドロップダウンメニューから、グループ化するデータの種類を選択します。
    • 訪問者のメタデータ(Visitor Metadata):訪問者レベルのメタデータとアカウントID。使用可能なフィールドは[設定]>[データマッピング]に一覧表示されます。
    • アカウントのメタデータ(Account Metadata):アカウントレベルのメタデータ。使用可能なフィールドは[設定]>[データマッピング]に一覧表示されます。
    • 履歴メタデータ(Historical Metadata):履歴として有効になっている訪問者またはアカウントのメタデータ。詳しくは、履歴メタデータを参照してください。
    • イベントプロパティ(Event Property):イベントが操作された時点のフィーチャーのクリック数、ページ閲覧数、あるいはトラックイベントに関連付けられたデータ。使用可能なフィールドは、イベントプロパティのタイプによって異なります。
    • 親アカウントのメタデータ(Parent Account Metadata):親アカウントレベルのメタデータ。使用可能なフィールドは[設定]>[データマッピング]に一覧表示されます。
  3. 2番目のドロップダウンメニューから、グループ化する特定のフィールドを選択します。

    DataExplorer_GroupBy.png

  4. 複数のグループ化を追加するには、[+ グループを追加]を選択し、新しいグループ化ごとにこれらの手順を繰り返します。最大5つのグループ化がサポートされています。
    • テーブルに表示される列の順序を調整するには、グループの左側にあるドットアイコンを選択し、フィールドを希望する位置にドラッグします。現在、詳細表での複数列の並べ替えはサポートされていません。
    • レポートを実行すると、各グループ化の値が詳細表の個別の列として追加されます。
    • 選択したイベントが10件以下の場合、詳細表にはイベントごとに最大10,000行まで表示されます。選択したイベントが10件を超える場合、詳細表にはすべてのイベントについて最大10,000行まで表示されます。つまり、5つのグループ化を行った1つのイベントに対して、最大50,000行のデータが表示されることになります。

適用されたグループ化を削除するには、その横にある[X]アイコンを選択します。

グループ化する際の考慮事項

グループ化を使用してレポートデータをグループ化する場合は、次の点に留意する必要があります。

  • グループ化は、1つのセグメントと1つの日付範囲のみを選択した場合のみサポートされます。
  • メタデータとイベントプロパティの値は、文字列またはブール値として分類する必要があります。テキスト、数値、日付、またはリストとして分類されたデータは、ドロップダウンメニューに表示されません。
  • グループ化すると、レポートは選択したメタデータまたはイベントプロパティフィールドの有効なすべての値を返し、指定された制約内にデータがない場合でも、その値をレポートに含めます。
  • セグメントとグループ化を同時に適用すると、セグメントに関係なく、すべてのグループ化の値が表に表示されます。たとえば、アカウントIDでグループ化している場合は、すべてのアカウントIDの値が表示されます。ただし、セグメント外の値は0として表示されます。
  • 10件を超えるイベントを選択した場合、詳細表またはCSVエクスポートには10,000行のデータしか表示されません。10件以下のイベントを扱う場合、詳細表には10,000行以上のデータを表示できますが、より効率的にデータ分析を行うためには、CSVにエクスポートすることをお勧めします。
  • グループ化できる値の数に制限はありませんが、レポートに表示される値の数には制限があります。50,000を超える一意のグループ化の値を検出すると、データレポートの作成は停止します。この制限に達した場合、すべてのデータを表示しきれていない旨の確認メッセージが表示されます。これを避けるには、より正確なフィルターまたはグループ化を適用してから、レポートを再実行することを検討してください。

日付範囲を定義する

[日付範囲(Date Range)]ドロップダウンメニューから、選択したイベントの使用状況を分析する期間を選択し、日付範囲内のデータの集計期間単位を選択します。データの集計は、データ表示の集計期間単位に応じて行われます。

DataExplorer_DateRange.png

最初のドロップダウンメニューで使用できる日付範囲のオプションは次のとおりです。

  • 今日
  • 昨日
  • 過去7日間(本日を含まない)
  • 過去30日間(本日を含まない)
  • 過去90日間(本日を含まない)
  • 過去180日間(本日を含まない)
  • カスタム日付範囲(最大180日間)

データの集計期間単位については、2つ目のドロップダウンメニューに以下のオプションがあります。

  • 時間毎(Hourly):デフォルトでは1日
  • 日次(Daily):2~59日の日付範囲で選択可能
  • 週次(Weekly):14~180日の日付範囲で選択可能(日曜日〜土曜日)
  • 月次(Monthly):60~180日の日付範囲で選択可能

日付範囲の比較

選択したイベントが5つ以下の場合、2つ目の日付範囲を追加してさらに比較することができます。日付範囲の比較では、異なる期間のクエリが反復して実行され、1つのデータ表示で同じグループの異なる時点の分析を比較できます。

これを行うには、[日付範囲の比較(Compare Date Ranges)]を選択し、適切な値を選択します。2番目の日付範囲は、1番目の日付範囲と同じ期間、同じ集計期間単位である必要があります。デフォルトでは、最初の日付範囲の直前の日付範囲が選択されます。

DataExplorer_DateRange_CompareDateRanges.png

日付範囲を比較する際、グラフには以前の期間が破線パターンで表示されるため、現在のデータセットと以前のデータセットを区別できます。

日付範囲の比較をキャンセルするには、ドロップダウンメニューの右側にあるXボタンを選択します。

レポートを実行する

クエリの作成が完了したら、[実行(Run)]を選択してレポートを作成します。

ヒント:適用されるイベントとフィルターが少ないほど、レポートの読み込みが速くなります。

レポートの分析、保存、共有については、「データエクスプローラレポートを分析、共有する」を参照してください。

この記事は役に立ちましたか?
28人中17人がこの記事が役に立ったと言っています