コアイベント:初回利用までの時間ウィジェット

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コアイベント:初回利用までの時間ウィジェットは、新規訪問者がコアイベントを初めて利用するまでの平均、最小、最大時間を、前の期間と比較した変化とともに表示します。このデータは、新規訪問者がアプリの主要フィーチャーを利用するまでにかかる時間を把握するのに役立ちます。さらに、訪問者レポートやデータエクスプローラで調査を行うことで、ユーザーセグメントによるオンボードの違いを理解し、ユーザーが主要フィーチャーを利用しやすいようにガイドやプロダクト設計を改善することができます。

このデータは、コアイベント:利用状況別アカウント定着率ウィジェットの結果をベースにしています。コアイベントが選択されると、コアイベントの早期利用によるユーザーの長期定着が検証されます。ここで重要なのは、ユーザーがコアイベントを見つけるまでの時間を把握し、できるだけ早くユーザーがコアイベントを利用できるようにすることです。

CEFTUExample.png

コアイベントの詳細については、コアイベントの利用方法を参照してください。ダッシュボードの詳細については、ダッシュボードの概要をご覧ください。

要件

  • Pendo管理者ユーザーコアイベントを設定できること
  • Pendoユーザーであれば誰でも、初回利用までの時間ウィジェットを利用できます

データを理解する

初回利用までの時間ウィジェットでは、訪問者が各コアイベントを初めて操作するまでの時間をボックスプロットと平均値で表示しています。これは、訪問者がPendoで初めてイベントを利用してから、コアイベントを初めて利用するまでの時間です。ボックスプロットは、最小値、下位四分位値、中央値、上位四分位値、最大値で構成され、平均値はボックスプロット内にドットで表示されます。

この計算の対象となるのは、訪問者が初めてイベントを利用し、選択した期間内にコアイベントを利用した場合のみです。訪問者は、指定の期間内に初めてのイベントを利用している必要があります。

CEFTUBoxPlotExample.png

プロットにマウスポインタを合わせると、プロット上の各ポイントの正確な日数やデータセット内の対象となる訪問者の数など、詳細な情報が表示されます。

  • 最小値:左端の線で表される、外れ値を除き、コアイベントを利用するまでにユーザーが要した最も少ない日数
  • 下位四分位値:ボックスの左端で表される、データセットの下半分の中央値
  • 中央値:ボックスの中央の線で表される、データの中央値
  • 平均:黒い点で表される、データセットの平均値
  • 上位四分位値:ボックスの右端で表される、データセットの上半分の中央値
  • 最大値:右端の線で表される、外れ値を除き、コアイベントを利用するまでにユーザーが要した最も長い日数

かなりの数の訪問者(少なくとも25%)が初日にコアイベントを利用した場合、最小値と下位四分位値は0日と表示される可能性があり、ボックスプロットはタイムラインの先頭に対して圧縮されます(これは、訪問者がそのコアイベントを素早く見つけていることを意味します)。これに対し、平均値、中央値、上位四分位値が離れている場合は、訪問者がコアイベントを素早く見つけられる方法を探す必要があります。

ボックスプロット全体がタイムラインの最初に圧縮されていれば、訪問者の大半がそのコアイベントを早期に発見していることになります。この場合は、別のコアイベントの改善に注力するか、コアイベントの選択を再検討しましょう。ログインやプロフィール情報の入力など、ユーザーが必ず行わなければならないステップでありながら、何の価値も提供していないイベントが選択されている可能性もあるからです。

トレンドには、現在の平均値と、前の期間と比較した時間の増減が表示されます。トレンドの上にマウスポインタを合わせると、その変化率が表示されます。

CEFTUTrendExample.png

ウィジェットには、選択したアプリのコアイベントの設定が表示されます。アプリのコアイベントが変更された場合は、ウィジェットの追加や更新、ダッシュボードへの移動、ブラウザの更新などでウィジェットが再読み込みされた際に、その変更が反映されます。

負の数が表示される場合、アプリ設定の[訪問者に対して受信したトラックイベントをアプリケーションの時間としてカウント(Count Track Events Received For a Visitor As Time in Application)]が無効になっている場合、このウィジェットでトラックイベントに負の値が表示される可能性があります。これは、デフォルトでは、トラックイベントがアプリケーションで費やされた時間の計算に含まれていないためです。この設定の詳細と有効にする方法については、テクニカルノートを参照してください。

 

ダッシュボードにウィジェットを追加する

  1. ダッシュボードの右上にある[+ウィジェットを追加(+ Add Widget)]を選択します。
    AddWidget.png
  2. 利用可能なウィジェットのリストから、[コアイベント:初回利用までの時間(Core Events: Time to First Use)]を選択します。
    CETFUSelectWidget.png
  3. ウィジェットを編集して、名前日付範囲セグメント、およびアプリを選択します。
    • 名前:ダッシュボード上の表示名
    • 日付範囲:コアイベントの利用状況を測定する期間
    • セグメント:使用状況データを照会した訪問者(セグメントが大きいほど、データの変動が少なくなります)
    • アプリ:コアイベントの選択とプロダクトの使用データの問合せを行うアプリ
      CETFUEditWidget.png
  4. ウィジェットを保存して、ウィジェットをダッシュボードに追加します。

ウィジェットの編集と削除

ダッシュボードから既存のウィジェットを編集または削除するには、ウィジェットの右上にあるその他の省略記号(…)を選択します。

CEARMoreOptions.png

  • [ウィジェットの編集(Edit Widget)] をクリックすると、ウィジェットの編集モジュールが開きます。ここですべてのウィジェットパラメーターを変更することができます。
  • [ウィジェットの削除(Remove Widget)]をクリックすると、ダッシュボードからウィジェットを完全に削除できます。