ページのイベントプロパティは、ページのタイトル、クラス名、InnerTextなど、タグ付けのためにページに関する追加情報を収集するのに役立ちます。
ページのイベントプロパティを追加すると、この情報はPendoのページURLに追加のクエリパラメータとして追加されます。 この変更は、Pendoに送信されるバックエンドデータでのみ行われ、訪問者がアプリをナビゲートするときに表示される内容には影響しません。 この機能は、複数のページで共有されているような、静的で不明瞭なURLの場合に特に便利です。
ページのイベントプロパティはタグ付けの目的でのみ使用され、現在は他のイベントプロパティのようにセグメントやレポートで使用することはできません。また、ページのイベントプロパティを有効化して管理できるのはPendo管理者のみです。
注意:アプリケーション全体で5つ以上のページイベントプロパティを使用すると、ページとガイドの読み込みに問題が発生する可能性があります。この数を超えると、ページイベントプロパティが期待通りに動作しない可能性があります。これを防ぐには、ロケーションAPIを使用して、Pendoに提示されるURLを管理することを検討してください。
ステップ1. ページのイベントプロパティを有効にする
Pendo管理者であれば、以下の手順でページのイベントプロパティを有効にします。
- [設定(Settings)]>[サブスクリプション設定(Subscription Settings)]に移動し、[アプリケーション(Applications)]タブを選択してから、リストからアプリを開きます。
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[基本設定(Basic Settings)]セクションで [ページのイベントプロパティ(Page event properties)]設定を見つけます。ページのイベントプロパティには、次の2つの設定があります。必要に応じて、それぞれを有効にします。
- ページのイベントプロパティ(Page Event Property):[有効にする(Enable)]を選択すると、タグ付け権限を持つPendoユーザーがビジュアルデザインスタジオ(Visual Design Studio)内でページのイベントプロパティを管理できるようになります。この設定により、個人データを収集してPendoに送信できるようになるため、お客様の会社の個人データの収集と処理に関するポリシーに留意してください。Pendoにおける個人データの取り扱いについては、データ収集とコンプライアンスを参照してください。ご質問がある場合は、Pendoサポートにお問い合わせください。
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ページタイトルの収集(Collect page titles):ページのイベントプロパティを有効にすると、このネストされた設定にアクセスして、ウェブページのタイトルを自動的に収集できます。HTMLファイルのヘッダーに
<title>
値がある場合、この設定により、Pendoエージェントによって収集されたURLデータにその値が確実に含まれるようになります。収集されたタイトルは、URLにpendo_document_title
というクエリパラメータを追加することで、個別のページタグになります。
たとえば、www.example.com/home
のタイトルが「Welcome Page」の場合、URLはhttps://www.example.com/home?_pendo_document_title=Welcome+Page
として取得されます。
これらのページタグは、タグなしURLおよび推奨ページ として入力され、ビジュアルデザインスタジオでページにタグを付ける際に、ページタイトルの一致候補とルールビルダーで使用できます。
- 必要に応じて、アプリごとにこれらの設定をオンにします。
ステップ2. ページのイベントプロパティを管理する
Pendo管理者は、Pendoの[ページ(Pages)]ページからページのイベントプロパティを作成および管理できます。
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[プロダクト]>[ページ]に移動し、[ページをタグ付け(Tag Pages)]ドロップダウンを開いて[ページのイベントプロパティを管理(Manage Page event properties)]を選択します。
- アプリのURLを入力し、[デザイナーを起動(Launch Designer)]を選択して、ビジュアルデザインスタジオで[ページベースのイベントプロパティ(Page Based Event Properties)]モーダルを開きます。
- [イベントプロパティを追加(Add Event Property)]を選択し、小文字、数字、アンダースコア(スペースなし)のみを使用してPendoでページのイベントプロパティを識別する[名前(Name)]を入力します。
- 次に、イベントプロパティのコンテキストを決定するために使用する[ソース(Source)]を選択します。[標準(CSS)(Standard (CSS))]のターゲティングを使用して値のプロパティのリストを絞り込むことも、[詳細設定(JS)(Advanced (JS))]を選択してJavascriptを使用してプロパティを直接ターゲティングすることもできます。[詳細設定(JS)]オプションを使用する場合は、ウィンドウオブジェクトのプロパティを参照する値へのパスを指定する必要があります。関数を呼び出すことはできません。値はすでに入力されているはずです。ブラウザの開発者向けコンソールの使用に慣れていない場合は[標準(CSS)]を使用して要素をターゲットにすることをお勧めします。このオプションを使用すると、入力フィールドなどの適切なプロパティを簡単に選択できるからです。
- [ターゲット(Target)]を選択して、ターゲティングしようとしている動的要素を表す属性を検索するか、名前がわかっている場合は[CSSセレクター(CSS Selector)]を入力しますこれには、ネストされたiframe内のコンテンツを除き、このページのHTMLで使用できる任意の属性またはテキストを使用できます。 サポートが必要な場合は、ブラウザの検査ツールを使用し、必要に応じて高度なフィーチャーのタグ付けを参照することをお勧めします。
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[要素の値を選択(Select a value for the element)]というフィールドを選択し、イベントプロパティの値を入力するか、ドロップダウンメニューからオプションを選択します。
- innerTextやtextContentなどの最も一般的に使用される値オプションは、ドロップダウンメニューの上部に表示されます。収集したいものに一致する[プレビュー(Preview)]を提供するオプションを選択します。
- このフィールドは、選択されたプロパティに対する修飾子もサポートしています。たとえば、innerTextは要素に含まれるテキストを返し、innerText.lengthを追加するとテキストの文字数が返されます。
- 必要に応じて、[設定]セクションを開き、[選択時に動的要素をフィルタリング(Filter Dynamic Elements on Selection)]をオンまたはオフにします。セレクターに動的識別子を持つ要素(ページが読み込まれるたびに変わるIDなど)が含まれる場合、この設定によって、Pendoがイベントプロパティの生成プロセスからこの動的要素を除外しようとするかどうかを制御できます。イベントプロパティ値の精度を高めるために、この設定をオンのままにしておくことをお勧めします。
- ページのイベントプロパティを作成するには、[保存(Save)]を選択します。これにより[ページベースのイベントプロパティ(Page Based Event Properties)]モーダルで使用可能なイベントプロパティのリストに戻り、イベントプロパティがルールビルダーに追加され、ビジュアルデザインスタジオでのタグ付け中にこれらの値を選択できるようになります。新しいページのイベントプロパティが追加されると、タグ付けに使用できるようになるまでに最大10分かかることがあります。
- 作成するイベントプロパティごとに、手順2〜8を繰り返します。
ステップ3. ページのイベントプロパティでタグ付けする
ページのイベントプロパティを作成したら、それらを使用してページにタグ付けできます。イベントプロパティを追加してからタグ付けに使用できるようになるまでに、最大10分かかる場合があることに注意してください。
詳細なタグ付けのガイドラインについては、ページのタグ付けを参照してください。
- ツールバーで[終了(Exit)]を選択するか、タブを閉じてビジュアルデザインスタジオの[ページベースのイベントプロパティ]ウィンドウを終了し、Pendoの[プロダクト]>[ページ]に戻ります。
- [ページをタグ付け(Tag Pages)]を選択し、アプリ情報を入力して、ビジュアルデザインスタジオで[ページとフィーチャーを管理(Manage Pages and Features)]ウィンドウを開きます。
- タグ付けするページに移動し、モーダルの右下の[ページをタグ付け]を選択します。
- [ページタイトルの一致候補(Suggested Page Title Match)]を表示し、document_title属性を調べます。 ドキュメントのタイトルにアクセスできる場合や、わかりやすいURLがある場合、ページルールではこれで十分な場合がよくあります。 ページルールがニーズを満たしている場合は、ステップ5に進みます。 推奨ページタイトルに目的のページルールが反映されていない場合は、[ルールビルダー(Rule Builder)]を選択してページルールの作成を開始します。
- 各フィールドラベルは、ルールコンポーネントがどこから派生したかを表します。 ドメインフィールドはウェブドメインを表し、urlフィールドは現在のURLパラメータを表し、?はページ上で関連する各ページのイベントプロパティを表し、常に_pendo_propertyname=valueのような形式になります。
- それぞれのドロップダウンメニュー内で、各ルールコンポーネントの処理方法を選択して、ルールのクエリパラメータを調整することができます。 これらの各オプションの詳細なガイドラインについては、ページのタグ付けを行うURLを参照してください。
- 必要に応じて包含ルールまたは除外ルールを追加し、[保存(Save)]を選択します。
エキスパートサービスとトランスフォーメーションサービスチームからのヒント:推奨ページのアプリ設定もオンにすると、返されたページのイベントプロパティ値が確認され、[プロダクト]>[ページ]>[推奨ページ(Suggested Pages)]で1つの選択を行うだけで、それらのページにタグ付けができるようになります。
アプリに不変のURLまたは理解できないURLや、不変のdocument_title
がある場合、ページのイベントプロパティは、開発チームによる追加のコーディング作業なしでアプリケーション内のページにタグ付けする唯一の方法かもしれません。 ナビゲーションメニューに現在アクティブなセクションが表示されている場合は、navbar.active
CSSセレクターにタグ付けし、その値を要素の属性から指定することで、ページをタグ付けできます。 通常、これによりariaLabel
、innerText
、またはカスタムデータ属性のいずれかが返されます。