競争の激しいソフトウェア市場では、企業はユーザーをひきつけ、喜ばせて、維持するための革新的な機能を開発するよう促されます。企業は、エンジニアリングの人員からマーケティング予算、機能の開発とリリースまで、さまざまな組織リソースを割り当てます。
新しいものを急いで開発すると、既存のフィーチャーが取り残される可能性があります。長期的な戦略的利益は、短期的な利益のために置き去りにされます。さらに、新しいフィーチャーのリリースが急激なペースで行われていると、チームは既存のフィーチャーがどのように使用されているのか(そもそも使われているのか)を検証する時間がありません。
フィーチャーの定着を促すことで、アプリケーションの中でも特に重要なフィーチャーが顧客に表示され、利用されるようになります。次のようなプラスのビジネス成果があります。
- 新しいフィーチャーの認知度と定着率の改善
- 開発リソースを集中させる機会の特定
- 新しいフィーチャーを利用した目標エンドユーザー数の達成
- あまり、またはまったく使われていないフィーチャーの発見
ステップ1:定着率を高める必要のあるフィーチャーを特定する
ユーザーとアプリケーションのフィーチャーとのインタラクションを調べます。Pendoを使って、どのフィーチャーがユーザーに最も利用されているか、あるいは最も利用されていないかを把握する方法については、フィーチャーデータの閲覧を参照してください。
何を理解したいかに基づいて、仮説を立てます。以下の質問について検討してください。
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- 既存のフィーチャーの中で、エンドユーザーのクリック数が多いものはどれか?
- 新しくリリースしたフィーチャーはエンドユーザーに使われているか?その場合、定着率の増加は前週比でどれくらいか?
- その目標の閾値を満たしているか?たとえば、フィーチャーXは、長きにわたる開発時間の集大成である。この作業を正当化するためには、リリース後1か月以内に、このフィーチャーがY回のクリック数、またはZ%の訪問者やアカウントの操作を獲得する必要がある。
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エンドユーザーが使用していないフィーチャーはどれか?
- アプリケーションで同じタスクを達成する他の方法はあるか?
- このフィーチャーを非推奨とする機会はあるか?
ステップ2:具体的な目標を設定する
定着化を促進するために強調表示したいアプリケーションのフィーチャーを特定したら、ビジネスにおける成功とはどのようなものか、具体的な目標を設定します。
ユーザーはPendo内で目標を設定して、フィーチャーの定着率の促進に向けた進捗状況を視覚的に追跡できます。詳細については、目標の記事を参照してください。
継続的な目標を設定することで、日単位、週単位、または月単位で測定し、任意の期間で柔軟に目標の達成状況が確認できます。期限付き目標を使用すると、特定の期間におけるフィーチャーの定着化の進捗状況を測定できます。
目標はフィーチャーごとに設定でき、フィーチャーの詳細ページから確認できます。また、ダッシュボードウィジェットを使用して進捗状況を確認することもできます。
ステップ 3:フィーチャーを強調表示する
強調表示したいフィーチャーと定着化の目標が決まったら、ツールチップガイドを作成して訪問者の注意を引くか(オプション1)、リソースセンターでお知らせを作成(オプション2)できます。
オプション 1:ツールチップガイドを展開してフィーチャーを強調表示する
以下の手順では、既定のレイアウトの1つを使用して、Webベースのアプリケーション用のツールヒントガイドを作成します。必要に応じて他のレイアウトも使用できます。
1. Pendoにログインし、左側のナビゲーションから[ガイド(Guide)]に移動します。
2. 右上の[+ガイドを作成(+ Create Guide)]を選択します。
3. ドロップダウンメニューからアプリケーションを選択します。
4. [デフォルトレイアウト(Default Layouts)]から、[ツールチップ:最初から作成する(Tooltip: Start From Scratch)]というレイアウトを選択します。
5. ツールチップガイドに名前を付けます。ガイド名には、対象のフィーチャーの名前を含めると便利です。
注:一時的な名前を作成して、後で変更できます。社内のPendoガイド管理者に、既存の命名規則があるかどうかを確認してください。
6. [コンテンツ(Content)]セクションの上部にある[自分のアプリで管理(Manage in my app)]を選択します。
7. ページのURLを入力し、[デザイナーを起動(Launch Designer)]を選択します。これにより、ビジュアルデザインスタジオ(Visual Design Studio)でターゲットモードが開きます。
ビジュアルデザインスタジオは、アプリ内ガイドを作成するデザイナーの名前です。ターゲットモードを使用すると、ガイドをページ内の特定の要素に固定できます。詳細については、ガイドのアクティベーションオプション– ビジュアルデザインスタジオを参照してください。
8. 注意を引きたいフィーチャーをターゲットにします。
要素を選択すると、[コンテナを編集(Edit Container)]が表示され、[位置(Location)] タブが開きます。利用可能なオプションの詳細については、ビジュアルデザインスタジオについてを参照してください。
9. ツールチップにコンテンツを追加します。詳細については、コンテンツブロックの使用を参照してください。
10. 進捗状況を保存し、Pendoで新しく作成したツールチップガイドに戻ります。
11. [セグメント]セクションで[編集]を選択して、対象とするオーディエンスを定義します。セグメントを選択したら、[保存(Save)]を選択します。
既存のフィーチャーの場合、そのフィーチャーを使ったことがないユーザーに対してのみ、ツールチップのガイドを表示することができます。また、初回訪問時からの経過日数:30日以内の人をターゲットにして、新規訪問者を対象とするセグメントを作成することもできます。
12. ツールチップガイドをプレビューし、準備ができたら、ページの右上にあるドロップダウンメニューを使用してツールチップガイドを[公開(Public)]に設定します。
オプション 2:リソースセンターでフィーチャーを知らせる
リソースセンターは、統合されたモジュールを介してアプリ内サポート、Feedback、およびお知らせへのアクセスを提供するための、アプリケーション内の一元化された場所です。詳細については、リソースセンターの概要を参照してください。
リソースセンターにお知らせモジュールを作成すると、アプリ内のお知らせを訪問者に配信することができます。アプリ内ガイドと同様に、お知らせにセグメントを適用することで、コミュニケーションの対象を適切に絞り込むことができます。詳しくは、お知らせモジュールの概要を参照してください。
ステップ 4:成功を測定する
フィーチャーの定着化の進捗状況を測定するためのレポートを作成します。
データエクスプローラーを使用してキャンペーンの効果を監視し、フィーチャーの定着化を促進します。データエクスプローラーはPendoのデータ視覚化ツールで、左側のナビゲーションで[動作]>[データエクスプローラー]に移動すると見つかります。
エクスプローラーでは、経時的なフィーチャーのクリック数に基づいてフィーチャー定着化レポートを作成し、ツールチップガイドまたはリソースセンターのお知らせを実装してから、フィーチャーの定着化が促進されたかどうかを視覚化できます。詳しくは、データエクスプローラーの記事をご覧ください。
ダッシュボードのウィジェットを作成することもできます。
1. 左側のナビゲーションから[ダッシュボード(Dashboards)]タブを開きます。
2. リストからダッシュボードを見つけて選択します。
3. 右上にある[+ ウィジェットを追加(+ Add Widget)]を選択します。
4. 適切なウィジェットを選択し、必要な情報でウィジェットをカスタマイズします。
ページとフィーチャーの使用時間の推移ウィジェットを使用して、アプリケーション内の他のページやフィーチャーとともに、フィーチャーのデータを視覚化します。フィーチャーの定着化ウィジェットを使用すると、ユーザーがアプリケーションのどの部分に最も価値を感じているかがわかります。フィーチャーの定着化ウィジェットの詳細については、フィーチャー定着化分析ウィジェットの記事を参照してください。